【ライブレポート】メッセンジャーが約5年ぶりの単独ライブを大阪・ABCホールで開催!
10月2日、メッセンジャーが約5年ぶりとなる単独ライブ『漫才事変~ニューウルトラスーパーダイナマイトネオメッセンジャー~』を大阪・ABCホールで行いました。
オープニング映像が流れるとすぐに、漫才へ。「懐かしいでしょ~」とは黒田。その第一声に会場から大きな笑いが起こり、待ってましたと言わんばかりの拍手に包まれました。そして黒田が客席を見渡して「“ネオ”ということで、腰が低いですよ~」。あいはらも「新しい僕らを見てください」と“ネオ”メッセンジャーをPR。すると黒田が「僕ら言うても、僕だけですけどね」と自虐的な一言を放ち、会場を沸かせました。ちなみに、どれだけ腰が低くなったかというと、前売チケットが10分で完売したことに対して、昔だったら“当たり前や”などと言っていたそうですが、今では「ありがたいの一言です!」と黒田。あいはらと揃って、深々と頭を下げていました。そんなマクラから始まった1本目の漫才は、メッセンジャーの21年間の歴史を総ざらいし、大阪の“おばはん”の考察なども盛り込んだ約20分の長尺ネタ。時事問題に強い黒田の一面も覗かせつつ、それらを笑いに昇華させた聞き応えたっぷりの漫才を披露しました。
漫才の間には、単独ライブを祝う芸人たちのコメントを上映。まずはシャンプーハット・小出水が名曲『サライ』の替え歌を贈り、レイザーラモン・RGがメッセンジャー・黒田あるあるを『翼の折れたエンジェル』に乗せて絶唱していました。
2本目の漫才は、アニメに関するネタを。お父さん目線でファンタジーを語るあいはらに対し、切実な現実を突きつける黒田。交互に繰り出されるファンタジーとリアル、その鮮明なコントラストが大きな笑いを何度も誘っていました。
そしてお祝いコメントVTR、お次は吉本新喜劇の松浦真也とすっちーによるメッセンジャーあるあるが。それぞれ3つずつのあるあるを、エピソードも添えて紹介しました。
3本目はザ・プラン9のおーい!久馬作の漫才を。ネタの前に久馬を交えたVTRを放映したのですが、VTR中、「時事ネタを盛り込みます」と久馬。その言葉どおり、2012年に起こった出来事が次から次へと飛び出しました。ネタ中、小ボケの連打に思わず「久馬テイスト、入りすぎ!」とあいはらがこぼす場面も。また、坂田利夫のギャグ“坂田走り”をふたりがしてみせるシーンもあり、大いに沸きました。
続いては「箸休め」と称して、トークコーナーを。毎日放送の松井愛アナウンサーをMCに迎え、あいはらと黒田が、お互い普段聞けないことを聞いてみようという趣旨のQ&Aを行いました。プライベートを全く知らないというふたり。住所も、メールアドレスも知らないとのことで、今回はここぞとばかりに質問を用意したそうです。ですが、このコーナーにはルールが。それは、ジャンケンで勝った者のみ質問できるということ。すなわち、負けっぱなしだと質問される一方となるのです。また、事前に記入した10の質問をボックスから1つ引き抜き、投げかけることになっているので、10項目を用意したとは言え、意図的には選べないことに…。
さて、いよいよ第1問に。最初のジャンケンをする際に、「ジャンケンなんかするの17年ぶりやわ~」とあいはら。そんな“17年ぶりの瞬間”をお客さんが固唾を呑んで見守る中、あいはらが勝利。引き抜いた黒田への質問は「事件の時、どんな気持ちでしたか?(具体的に)」と、いきなり興味のど真ん中へ。黒田も当初は「いじめられてるやん…」とつぶやきつつも、その真相を激白しました。そして第2問目は黒田がジャンケンに勝ち、「本当に聞きたいんやけど…」と添えながら、「襟のないシャツをカッコイイと思ってんの?」とあいはらの舞台衣裳についての素朴な疑問を。襟のないシャツとは、あいはらが舞台で着ているマオカラーのシャツのこと。それについては「初めはカッコイイと思って着ていたので、舞台で“襟なし”と(黒田に)いじられて心外だった」とあいはら。しかし、そのことが思いのほかウケたため、いじられることを受け入れるようになったそうです。その後は3回連続であいはらが黒田に質問し、6問目にやっと黒田が勝利。最後の7問目を勝ち取ったのはあいはら、「最後やから!」と掟を破って一番聞きたい質問をボックスから取り出し、「どんな人やったら結婚するのか?」とこれまた直球を。対して黒田は、自身の結婚観を挟みつつ、「ちゃんと部屋を掃除してくれる人」と理想の女性像を語っていました。
そんなトークコーナーも大いに盛り上がったところで、お祝いVTRが。野性爆弾・川島が川島の世界観炸裂の自作“メッセンジャー絵描き歌”を披露しました。
そして、単独ライブの最後を飾る漫才が。四十路を越えた男の理想をあれこれと。道ならぬ恋の妄想も織り交ぜながら、等身大の笑いで魅了しました。2006年に上方漫才大賞を、2007年に上方お笑い大賞を受賞と、2年連続で大賞を獲得した実力を余すところなく発揮した、磐石の漫才で、漫才師・メッセンジャーここにあり!と言わんばかりに、最後まで楽しませてくれました。
エンディングでは、「ネタは日々、作っていなかったことはなかったのですが、皆さんに新しいスタートを見ていただこうと、新しいネタを作りました。こんなに(黒田と)顔を合わせたのは、2丁目劇場時代以来じゃないですか?」とあいはら。「結構早い段階から、密に密に作りましたね」と応える黒田。
そして、「これから22年向かって、そして30年、40年とメッセンジャーは頑張っていきますので、皆さん、本当によろしくお願いします! こういう機会がまたありましたら、ぜひお越しください。本日はどうもありがとうございました!」とあいはらが締めくくり、割れんばかりの拍手の中、幕を閉じたのでした。
メッセンジャー単独ライブ『漫才事変~ニューウルトラスーパーダイナマイトネオメッセンジャー~』は、10月6日(土)に東京公演も行います。こちらもぜひ、お楽しみください!
メッセンジャー単独ライブ
「漫才事変~ニューウルトラスーパーダイナマイトネオメッセンジャー~」
【東京公演】
日時:10月6日(土) 18:30開演
会場:浅草花月
いずれも
出演:メッセンジャー
料金:前売2500円 当日3000円
※チケット好評発売中!
お問い合わせ:チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル0570ー036ー912(10:00~18:00)
【メッセンジャー】