【ライブレポート】『TKF大祭り』1日目
10月20日、21日の2日間、雲ひとつない晴れ空の下、兵庫県の淡路島国営明石海峡公園特設ステージにて『TKF大祭り たむらけんじ芸歴20周年LIVE』が行われ、メインの「獅子舞ステージ」、スポーツ教室を行うスポーツゾーン、ご当地アイドルなどが登場した「ふんどしステージ」という3つのエリアで常時、イベントが行われました。そして約25000人もの来場者で賑わったのでした。
メインの「獅子舞ステージ」では、両日ともオープニングアクトにシンガーソングライターの日比直博さん、レゲエシンガーのMOCAさんが登場、早くもお祭り気分を盛り上げてくれました。そして若手芸人のミルクボーイ・駒場、ストライク・モジャ、にほんしゅ・あさやんが前説でさらに盛り上げ、その幕開けを待ち望むお客さんの熱気に包まれました。
1日目のオープニングは、たむらがレギュラー出演している毎日放送の情報バラエティ番組『せやねん』との連動企画による開会セレモニーが行われました。生中継でスタジオとつなぎ、まずは土肥ポン太脚本による笑いの神=たむらが降臨するまでを描いたお芝居を、桂三度、レイザーラモンRG、2丁拳銃・川谷、なかやまきんに君らが上演。そして『せやねん』で公募した50人のダンサーによるパフォーマンスやたむら作詞のレゲエソングのステージも行われ、華々しく幕を開けました。「本当にたくさんの人が入ってくれて、ありがとうございます! 今日、明日は今年1、2位を争ういいお天気だそうです! 獅子舞ステージにふんどしステージ、スポーツ教室もあるので、自分なりの『TKF大祭り』を仕上げて、チケット分の元をとって帰ってください!」とたむら。いよいよ、“最強のごった煮”『TKF大祭り』が始まりました!
まずはNMB48から。総勢18名で「絶滅黒髪少女」や「純情U-19」、そして新曲の「北川謙二」など7曲を披露し、パワフルでキュートなステージで盛り上げました。また、小笠原茉由や横山由依、山本彩らがたむらけんじとのエピソードを語りました。
お次はネタライブ……の予定でしたが、サプライズゲストが登場! 「僕の大好きな先輩です! 無理やり呼びました!」とのたむらの呼び込みで、雨上がり決死隊・宮迫が。くずの「全てが僕の力になる!」を歌い、会場は大いに沸きました。
続いてのネタライブでは、ラインセンス、カンニング竹山さん、とろサーモン、我が家さん、スーパーマラドーナ、小島よしおさん、2丁拳銃、アンガールズさん、テンダラー、フットボールアワー、TKOさん、博多華丸・大吉が登場。ステージのモニターに芸人が紹介されるごとに大きな歓声が起こっていました。
その後は立て続けにアーティストライブを。まずは「たむりん、20周年おめでとう!!」とmisonoさんがステージに現れアカペラで「TOMORROW」を披露、その美声を淡路島の空に響かせました。そしてアニメソングメドレーや「ホントウソ」などの楽曲で盛り上げました。続いてはジェロさん。デビュー曲「海雪」やカバー曲「氷雨」など5曲を歌い上げたほか、、たむらとの出会いにまつわるエピソードなども披露しました。
ここでの舞台転換中にはとろサーモンとスーパーマラドーナが幕間のMCを担当。お客さんとのやり取りをしている中で、特別ゲストのトミーズ雅が舞台に現れ、「熱中症に気をつけて!」とお客さんを気遣う一幕もありました。
続いてザ・プラン9のお~い!久馬作のコメディ「たむけん新喜劇」が。たむけんが店主となる屋台のカレー屋を巡ってのひと騒動を描いたこちら、なるみや山崎邦正、中川家、レイザーラモンらが出演したほか、間寛平に未知やすえ、水玉れっぷう隊、オモローや山下らも登場し、それぞれが人気ギャグで続々と放ち、絶え間なく笑いを誘発しました。
そしてロンドンブーツ1号2号・淳の“弟”というボーカルのhaderu率いるjealkbのライブが。コールアンドレスポンスや振り付け先導係のhidekiによる分かりやすいレクチャーでどんどん会場のボルテージを上げていくjealkb。彼らの勢いに乗せられて、いつしかロックフェスさながらの盛り上がりを見せました。
そんな熱いステージの続いては、宮根誠司さんとたむらの司会による「TKF歌謡ちゃ~い」が。山崎邦正はオムツ姿でレディ・ガガの「バッド・ロマンス」を切れのあるダンスとともに熱唱。NMB48はおにゃん子クラブの「セーラー服を脱がさないで」となんともレアなステージで魅せ、華を添えました。そしてシャンプーハット・小出水はテレ出水テレ樹となってミスター・チルドレンの「しるし」で自慢の喉を披露。小籔千豊、レイザーラモン、宇都宮まきによるビッグポルノは「この歌をたむらけんじさんに捧げたいと思います」と一言添えて、オリジナルの新曲「Tea! Tea! No! oh,,, 喫茶?」を。そして歌い終わったところで「何この歌!?」とたむら。その一言をきっかけにたむらと小籔の小競り合いが始まったのですが、「喧嘩はやめてー!」と土肥ポン太が絶叫しながら登場。「俺のショーを見て、仲直りしいや!」と持ちネタの“ストリップショー”を披露し、場を取り持ったのでした(!?)。
そんな一幕もありつつ、「TKF大祭り」1日目も佳境へ。2700、スマイル、チュートリアル、アジアン、天竺鼠、ミサイルマン、りあるキッズ、ロバート、シャンプーハット、野性爆弾、笑い飯によるネタライブに続いては、1日目のハイライトであるサンプラザ中野くんさんのライブが! と、その前に3人目となる特別ゲスト、噺家の桂ざこばさんが登場! ざこばさんの誘導で「1、2、3、ちゃー!」を会場で行い、一体感をさらに固めました。
いよいよサンプラザ中野くんさんのステージへ。テレビ番組のレギュラー出演をきっかけに親交を深めたというサンプラザ中野くんさんとたむら。たむらはリクエストも出していたそうで、「今日はどの名曲を歌ってくれるか楽しみです! 僕も客席で聴かせていただきます」と言ってステージを降りました。そして、「淡路島だから…」とサンプラザ中野くんさん、名曲「大きな玉ねぎの下で」からスタートし、会場からは大歓声が沸き起こりました。続いて、「たむらけんじくんすごいです! たむらけんじくん尊敬します! たむらけんじくん、大好きです! 一生ついていきまーす!」と絶叫し、「リゾラバ」を熱唱。ステージもお客さんも一体となって盛り上がりました。その後も数々のヒット曲や新曲を歌い上げたサンプラザ中野くんさん、最後は大ヒット曲「ランナー」で、文字通り疾走感あふれるステージを繰り広げました。
直後のエンディングでは、サンプラザ中野くんさんと熱い抱擁を交わし、号泣するたむら。「まだ一日残っているけど、最高でした! お客さん、出演者の皆さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました!!」と思いのたけを伝えました。そんな、初日にして感動的なフィナーレの中、野性爆弾・川島がセンターへとやってきて、「今日は、僕らも尊敬するたむらさんのために、一生懸命新曲を作って、PVも作りました! ぜひ聴いてください!」とギターで弾き語りを始めたのですが……お経のような曲調にPVも奇妙なイラストと、川島ワールドが炸裂した作品に。ステージも客席も大爆笑が起こり、最後は笑顔で幕を閉じました。
が、ここでたむらからお知らせが。実は、この『TKF大祭り』の始まりと同時に、人知れずマラソンをしていた芸人がいたことを明かしたのでした。そしてステージのモニターに映し出されたのは、日もすっかり暮れた夜の淡路島を走る三浦マイルドの姿が。「結局今日は、エンディングに間に合わなかったけど、お客さんにはモニターを通じて三浦マイルドを応援してほしい」とたむら、その気持ちを受けて、「マイルド頑張れ!!」という声援があちこちから飛び出しました。そのうち舞台上の照明も消え、出演者たちもすっかりいなくなったところへ髪の毛を振り乱した三浦マイルドが! 息を切らし、片足をかばいながらステージの中央へと歩み寄り、渾身の「マイルドフラッシュ!」を。すると一斉に銀テープが発射され、『TKF大祭り』1日目を締めくくったのでした。
そんな『TKF大祭り』でしたが、一方のスポーツゾーンでも、なんとも貴重な光景が繰り広げられていました。それは、プロのスポーツ選手による子どもたちを対象にしたスポーツ教室。1日目は、ボクシングの長谷川穂積選手によるボクシング教室に、バレーの竹下佳恵選手と宝来麻紀子さんによるバレーボール教室、そして元プロ野球選手の本木大介さん、濱中治さん、マック鈴木さんによる野球教室もあり、至近距離で彼らの指導やプレイを楽しめました。こちらは参加した子どもたちはもとより、ギャラリーの大人たちも大喜び、プロの技に感嘆の声も上がるなど、大いに盛り上がりました。