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2012年11月 1日 (木)

『吉本百年物語』11月公演に主演のロザン・菅広文を直撃インタビュー!

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愛する妻に支えられ人気落語家を目指す笑福亭仁鶴、女手一つで育ててくれた母を思い就職か落語かで揺れ動く河村静也(現・六代 桂文枝)――『吉本百年物語』11月公演「深夜のきら星~スター誕生~」では、ふたりの若き落語家の挑戦の日々を描きます。仁鶴を演じるのはロザン・菅広文。「『よう引き受けたなあ』と言われます」という大役に挑む、現在の心境や見どころをうかがってきました。

――出演が決まって、周囲の反応はいかがですか?

菅「いろいろ声をかけていただくことが増えましたね。だいたいが『よう引き受けたなあ』みたいな感じですけど(笑)。言われるたび、だんだん『こんな大きなことやったんや!』と実感するようになり、ちょっとプレッシャーを感じているところです」

――相方・宇治原さんは?

菅「宇治原は、常にクイズで頭がいっぱいなのか、反応が薄かったです(笑)。唯一、タイトルの“キラ星”の読み方が、“きらぼし”なのか“きらほし”なのかをすごく気にしてて。本来は“きらほし”と読むんですって。『この舞台の場合はどうなんや』ときいてくるので、『“きらぼし”やで』と答えておきました。そしたら『そうか、そうか』と」

――さすが宇治原さん、目のつけどころがひと味違いますね! では、オファーを受けたときの、菅さん自身のお気持ちは?

菅「『なんで僕なんや?』と。仁鶴師匠と僕の共通点といえば、左利きなことぐらいで。でも、引き受けたからには、できるだけ近づけて……それも難しいし、おこがましいとは思いますが、僕なりの師匠像が演じられたら」

――舞台でのお芝居は、初挑戦となりますね。

菅「そうですね、完全に未経験です。映画は昔、出たことがありますけど、演技は正直、得意ではありません。ただ、舞台は撮り直しはきかないけど、一度じゃなくて十数回やれるんで、こうなったら3割バッターで行こうかと(笑)。18回あったら5、6回ぐらいは成功させる計算で」

――菅さんにとって、今回演じる仁鶴師匠とはどんな方なんでしょう。

菅「実は、この役をいただくまで、ちゃんとお話しさせていただいたことがなかったんです。なんばグランド花月でお会いしたとき、『おはようございます』とご挨拶するぐらい。それほど、僕にとっては雲の上の大師匠ですね」

――子供の頃は、テレビなどで仁鶴師匠の姿をご覧になっていましたか?

菅「実は僕、子供の頃は大阪に住んでなかったんです。だから、当時の仁鶴師匠が出ておられたテレビやラジオ番組をあまり知らなくて。いっそ、最後まで何も見んとこうかな、と。知りすぎると余計に緊張するし、意識せずに自由にやったほうがいいかもしれない、と思い始めています」

――では、相手役の未知やすえさんについて聞かせてください。

菅「普段からテレビなんかでもご一緒していますし、やすえ姉さんが相手役ときいて『助かった!』って思いました。すべておまかせして、引っ張ってもらえるんちゃうかな、と。それに僕、内場(勝則)さんに似てないこともないでしょう? だからやすえ姉さんがスッと役に入れて、自然な夫婦が演じられるという利点もあるし。あとは稽古を通じて、もうちょっとやすえ姉さんのセリフを増やして、僕のを減らしていければ(笑)」

――物語では、夫婦の愛、家族の愛に加え、ラジオも大きな軸になるそうですが……。

菅「実際に舞台を見てもらえばわかりますが、『今あるラジオ番組のカタチを作ったのは仁鶴師匠なんや!』いう衝撃の事実が明かされます。全然知らなかったので、ビックリしました。僕、ラジオはめちゃめちゃ聞いてたんで、思い入れがすごくある。受験勉強してるときは、特によく聴いてました。だから台本を読んだとき、これはもう仁鶴師匠のおかげで大学に受かったといっても過言ではないな、と。いつか、どうやってこのアイデアを思いつかれたのか、じっくりお話をうかがってみたいですね」

――ちなみに、これまでの『吉本百年物語』はご覧になっていますか?

菅「かなり見せていただいてるんですが、このお話をいただく前と後で見方が変わってしまったというか。以前は純粋に楽しく見ていたんですけど、今は『すごい稽古量やったんちゃうかな』とか『こういうダンス、僕もやるの?』とか、ついつい自分に置き換えてしまって、全然楽しめなくなりました(笑)。(5月公演に出演した海原)ともこ姉さんにお話をうかがったりもしましたね。『ほんまに出てよかった』っておっしゃってたので、すごく勇気づけられました」

――さて、いよいよ間近に迫った本番。菅さんが楽しみにしていることは?

菅「最終日の打ち上げでしょう! というのは冗談ですが、シンガーソングライターの間慎太郎くんや、舞台で活躍されている役者さんなど、普段お会いするチャンスのない方とご一緒できるのは、本当に楽しいですね。本番でも、テレビや漫才の舞台とは全然違う経験ができると思うので」

――では、逆に心配なことは?

菅「それはもう、ダンスです。これまでの『吉本百年物語』は、最後に歌って踊るレビューがあったじゃないですか。僕、リズム感がまったくないので、みんなの足を引っ張ると思うんです……。本編より、そこが不安で不安で。きっと毎日、ひとり居残り練習してるんちゃいますかね……」

――頑張ってください! 今回の舞台で、何か目標みたいなものを持っておられたらうかがいたいのですが……。

菅「まずは、人に迷惑をかけないっていうことかな(笑)。それともう一つ。漫才では、自分がネタを作って、演出までやっているようなものですが、お芝居では演出家の方からああやって、こうやってと指示されて演じるわけですよね。それがすごく新鮮やし、楽しみ。この経験を、自分たちの漫才にも生かしていけたらなあと思っています。演技が認められたら、ドラマのオファーも来たりして……宇治原がクイズのときに、僕はドラマの仕事というロザンの新しいスタイルができるかも(笑)。そういう意味でも、稽古に力が入ります!」

――では最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします。

菅「やっぱり何度もやることで、舞台が生き物になってくると思うんですよ。初日と千秋楽で、全然違う舞台になっている可能性もありますから、何回か見に来ていただいて、そのあたりの変化も楽しんでもらいたい。『こんなに変わったんや!』ってビックリするかもしれませんよ! そのためにも、一回と言わず、何回も足を運んでいただけたら幸いです」

吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語
11月公演『深夜のキラ星~スター誕生~』

公演期間:11月7日(水)~30日(金)※11月15・17・18・19・26日は休演
会場:なんばグランド花月
開演時間:平日・土曜19:00(18:30開場)、日曜16:00(15:30開場)
料金:1階席6000円、2階席5000円(全席指定)
出演:菅広文(ロザン)、未知やすえ、間慎太郎、九十九一、福田転球、田中弘史、浅香あき恵、とめ貴志、立川貴博、山中達矢、高山トモヒロ、竹若元博、光永、西浦八恵子、森田展義、大野正登/音無美紀子 ほか

※チケット発売中!
チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル ☎0570-036-912(10:00~19:00)
http://www.yoshimoto.co.jp/100th/monogatari/

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