吉本百年物語 12月『日本全国、テレビで遊ぼ』、初日を前に出演者が意気込みを!
吉本興業創業100周年プロジェクトの一環として今年4月から1年間、吉本興業百年の歴史を月替わりで、12本のお芝居としてなんばグランド花月で上演する『吉本百年物語』。12月7日(金)より始まる第9弾の12月公演は、「日本全国、テレビで遊ぼ」と題し、1970年代を駆け抜けた若き芸人やテレビマンらの姿を描いています。
新しいメディアである「テレビ」の世界で次々にヒット作を生み出す桂三枝(当時)と、彼を後押しする敏腕プロデューサー。絶大な人気を誇りながらも、横山やすしが起こす不祥事に苦悩する人気漫才師、西川きよしと、妻・ヘレンを中心に陰で支える家族の存在。“やすきよ”に追いつけ追い越せと言わんばかりに台頭する若き勢力たち。これら3つの面から時代を切り取り、テレビと漫才ブームの黎明期を築いた人間たちのドラマを繰り広げます。物語の水先案内人は、天使となって2012年12月の大阪・ミナミに舞い降りた人気漫才師、横山やすし。やすしの誘いで時代は一気に70年代へとタイプスリップ。当時、一斉風靡したテレビ番組『ヤングおー!おー!』や『パンチDEデート』の再現シーンなど臨場感もたっぷりに、笑いと涙、そしてファンタジックな味わいの舞台をお届けします。
初日前日の12月6日には、出演者による囲み会見が行われ、西川忠志、瀬戸カトリーヌ、矢野勝也(矢野・兵動)、なだぎ武、石田靖が出席。12月公演への意気込みなどを語りました。
まずは、西川きよし役を演じる西川忠志からご挨拶を。「劇場で西川きよしを見ていただいている皆様方には、それなりのきよしのイメージがあると思いますが、私がやらせていただく限りは、家に帰って一人の男となった西川きよし像など、皆様がご覧になったことのない姿を息子の僕がお見せします。その姿を一瞬でも感じ取っていただければこれに勝る喜びはありません。一日一日を大切に演じます。どうぞよろしくお願いします」と、一言一句をかみしめるように語りました。
西川ヘレン役を演じる瀬戸カトリーヌは、「時に怒って旦那を支え、時に愛の言葉で旦那を励ましと、いろんなヘレンさんを見せられたらいいなと思います。また、私の母が元吉本新喜劇の女優で、昔のなんばグランド花月に立っている写真を母から見せてもらいました。同じ場所に立っていることをすごくうれしく思います。励みます!」と気合十分。
続いて横山やすし役の矢野・兵動 矢野勝也が、「まいど! 寒い中、よう来たエブリバディ!」と威勢よくご挨拶を。そして「僕は今回、エンジェルということで。実は、このお芝居のお話をいただくまで太り過ぎていまして、72キロあったんです。が、65.5キロに落としました。衣裳もやっと入るようになりました!」とダイエット成功の報告も。なお、「4月公演の陣内君以来のフライングもあります」とのこと。このフライングシーンも大きな見せ場となりますので、どうぞお楽しみに!
当時の桂三枝役を演じるなだぎ武は、「バラエティ番組の基本を作った方こそ桂三枝なんだと、今、当たり前のようにテレビで行われている『叩いてかぶってジャンケンポン』とか、『箱の中身はなんでしょう』などのゲームを考えたのが桂三枝なんだと若い人に伝えたい」と使命感に満ち満ちたご挨拶を。そして最後には「皆様、NGKへいらっしゃ~い!」。劇中も細かな動きで笑わせるなだぎ、その一挙手一投足に注目です。
最後は敏腕プロデューサー・小林役を演じる石田靖。「先ほど三枝さん役のなだぎ君も言ったように、桂三枝さんがテレビでの遊びの礎を作りました。そんな師匠のパイオニア的な部分と、日本一の漫才師であるやすきよと、そしてヘレンさんが、やすしさんの不祥事をどうやって乗り切ったかというところも見ものだと思います。ベストなキャスティングで、家族愛、コンビ愛も描いていますので、ぜひ2012年の最後に、NGKにほっこりしに来てください」と意気込みました。
続いて、記者からの質疑応答では、桂三枝役のなだぎ武に、役作りについての質問が。なだぎ曰く、特には作り込んでいないそうですが、何と当の桂文枝から直々にアドバイスがあったとか。「文枝師匠に“眉毛だけはきっちり太くしてくれよ”と言われましたので、そこだけはきっちりと守りたいと思います」。そんななだぎの眉もお見逃しなく!
天使となった横山やすしを演じる矢野には、やすしのどんな部分を伝えたいかとの問いがありました。それには「裏やすしをお見せしたい」と矢野。「やすし師匠の裏側をいかに見せるかだと思っています。やすし師匠にはお会いしたことはありませんが、僕の中で“こういう人なんだろう”という感じでお見せしたいと思います」。矢野にはほかにもシーンに関する質問があったのですが、物語の一部始終を語ってしまう勢いだったので、出演者たちから箝口令が。「……これ以上のご質問にお答えすることはできません!」と、しぶしぶ口を閉じた矢野でした。
一方で忠志は「矢野さんには漫才師の持っている感覚など、稽古場でもたくさん教えてもらいました」と良い影響を受けている様子。劇中の矢野の独白シーンでも、西川きよしを演じる上で役作りの参考になっているそうで、二人の間にも確かなコンビネーションが生まれているようでした。
そんな吉本百年物語 12月公演『日本全国、テレビで遊ぼ』は、12月7日(金)よりなんばグランド花月で幕を開けます。12月25日(火)は観劇のお客様全員にクリスマスプレゼントもご用意しておりますので、こちらもお楽しみに。1970年代のテレビや演芸場を舞台に重厚な人間ドラマを描いた12月公演、どうぞご期待ください!
吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語
12月公演『日本全国、テレビで遊ぼ』
公演期間:12月7日(金)~29日(土)※12月10・14・17・22・24日は休演
会場:なんばグランド花月
開演時間:平日・土曜19:00(18:30開場)、日曜16:00(15:30開場)
料金:1階席6000円、2階席5000円(全席指定)
出演:西川忠志、瀬戸カトリーヌ、矢野勝也(矢野・兵動)、なだぎ武、RIKIYA、高橋智(へびいちご)、島川学(へびいちご)、中山功太、飯島順子、丹羽貞仁、久保慶太、是近敦之、つぼみ/レツゴー長作/石田靖 ほか
※チケット発売中!
チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル ☎0570-036-912(10:00~19:00)
http://www.yoshimoto.co.jp/100th/monogatari/