よしもとニュースセンター

１月１日（木）、東京・ルミネtheよしもとにて『新春！ 囲碁将棋大会』が開催されました。

こちらは、2009年から開催されている囲碁将棋による新ネタライブ。ゲストとしてマヂカルラブリーとシソンヌは毎年出演しており、会場を転々としつつも続けられてきました。
ルミネで行なわれるのは、今回が初めて。また、２人が年明けから開演の５時までにつくった新ネタ３本を披露するという試みも行なわれました。

オープニングに登場した囲碁将棋。根建が「貴重な１年の始まりに来ていただいて、ありがとうございます。日の出よりも、こっちを選んでいただいて嬉しいですね」と笑顔で感謝するも、文田は「あっち（日の出）はアリネタ。こっちは新ネタだから」とらしい言葉で、強気に返します。

「今回だけじゃなく、今後出ていただきたいなと思っている」（文田）と招いたゲストは、おなじみのマヂカルラブリー、シソンヌ、そしてニューヨークとTHE GEESE。「いつもは勝手にスケジュールを抑えるんだけど、今回は朝５時からなんで、気を使って電話した」という根建ですが、THE GEESE・高佐さんだけ自ら連絡をしなかったようで、この場で「大丈夫でしたか？」と問いかけます。
すると、「むしろ呼ばれなくても立ってやる！」と高佐さん。「１月１日から、ルミネの舞台に立てるのは結構嬉しいよ」と話しかけると、「確かに元旦、ルミネの公演はお休みなんですよ。だから、かなり貴重なんですよね」と続ける根建でした。

メディア出演がかなり入っているというシソンヌは、この時、じろうのみが到着。『日本で一番早いお笑いバトル！ フットンダ王決定戦 2015』（中京テレビ系）に出演中の長谷川は遅れて来るとのことですが、ネタの出番に間に合わなければピンネタを披露すると宣言するじろう。ニューヨーク・嶋佐は「こんなこと言ったらなんですけど、むしろ（長谷川には）間に合わないで欲しい」と、思わずつぶやきます。
そんなニューヨークは、『明けまして、ざっくりハイタッチです！ 4時間も？ 生放送スペシャル』（テレビ東京系）に出演し、『ぱちんこ よしもとタウン』で勝利して賞品をゲットしたそう。「今年のスタートは完璧です！」と自信をのぞかせる嶋佐です。

ネタのトップバッターは囲碁将棋。文田による「趣味がサイン集め」だという話に食いつく根建ですが、そのコレクションは非常に奇妙なもので......。短時間でつくったとは思えない、彼ららしいしつこいやりとりの応酬に、客席からも笑いが起こります。
ニューヨークは男性ならではの妄想をコント漫才で見せていくも、なんだかぬるっとした展開に。２人の醸すゆる～い空気が会場へ充満し、絶妙な笑いを生み出します。THE GEESEは取り調べという設定のコントながらも、刑事扮する尾関さんが歌いながら客席を練り歩くという、新春にピッタリ（？）なネタで湧かせました。



中MCで再び登場した根建が「長谷川、間に合いました」と告げると、「うわー、残念！」と顔をしかめる文田。が、再び「じろうは、ピンネタもやってくれるそうです。縁起もんだから嬉しいね」と加えると客席からは拍手が。
ここで、文田が「マヂカルラブリーはネタ１本なんだけど、できれば野田くんにもピンネタやってほしいね」と急遽オーダー。袖に向かって根建が「野田くん、いける？」と話しかけると、野田クリスタルは「縁起もん！」と快諾。思わぬサプライズに観客からも再び拍手が起こる中、「ライブはナマモノですからね。ルミネ一発目から縁起がいいですね」と満足そうな根建です。

暗転後のトップは、再び囲碁将棋。正月らしく「今年の目標」をテーマに、言葉の迷路に誘います。
シソンヌは、オーディションを題材としたコント。如何にも不思議な雰囲気を醸すじろう扮する応募者に惹き付けられた長谷川扮する審査員ですが、その男はとんでもないものを披露し......。マヂカルラブリーは正月らしいネタで、野田の俊敏かつ誇大妄想的な一人コントを披露し、独特な世界観をつくりました。



続く、じろうは真っ赤な照明の中、「１年に一度、気分が高まった時に披露する」（本人談）というブリーフ一丁で前衛的（？）な舞踊を披露し、祝い初め。野田はショートコント「にんげんっていいな」を披露したのですが、以前やっていた頃に比べ、パンプアップした体躯に若干の違和感が......。のちのトークコーナーでは、「腕が（筋肉で）重くて、以前より上がらなかった」と告白していました。


トリはもちろん、囲碁将棋。「宝くじにハマっている」という文田ですが、詳しく話を聞くと、"それってギャンブルなの？"と疑いたくなるようなものにハマっていることが判明。正月らしいネタを挟んだ構成ながらも、訳がわからない理屈をこねる文田に対して困惑しきりの根建というコントラストが光りました。

その後は、「2014年いちばん大きな出来事」をテーマにしたトークコーナーを。
『キングオブコント2014』で初のファイナルにして初優勝を遂げたシソンヌですが、じろうは「生活は何も変わらない。１日７時間睡眠取れている」と静かに語ります。
尾関さんによる「大好きな（広島東洋）カープの始球式に初めて出た」という話題に、「俺も巨人戦で始球式やりたい一心で、10年間がんばっている」と言い出す根建。その流れから、暴走した文田が始めた『ミラクルジャイアンツ童夢くん』の話で、ひとしきり盛り上がります。

「住んでいる家の隣人が、お笑い芸人を目指し始めたらしくて、JCAに通ってるみたいなんですよ」と切り出したのは、マヂカルラブリー・村上。「そいつにできる限りのことを教えたい」と相談すると、「コントは感情を２回爆発されるのが、流行の伝え方ですよね」と冷静に答えるじろう。
文田が『THE MANZAI 2014』での出来事を教訓（？）として「漫才の助言は、テレビで下ネタやっちゃダメっていうこと」と切り出すと、根建も「本当にそれ！」と同調。村上はSNSなどでさまざまな批判を目にして、悔し泣きをしてしまったそう。「だって、面白いのに......」と悔しがる仲間思いの村上に、「大宮の劇場で会った時も"囲碁将棋、面白いっす"って言ってくれて。この話から、そこでも悔し泣きしてた」と笑いながら語る文田でした。

ここで、話題は根建の結婚に。「この中で結婚してる人って誰だっけ？」と振ると、しれーっと手を挙げる文田。何度も挙げる様に「いいよ、そういうボケ」とツッコむ村上でしたが、「実は昨年８月くらいに結婚したんです」とさらりと報告します。も、客席は関心がないのか、無反応。根建が「お客さん、起きてますーー？」と大声で問いかけます。
文田が「だって、言う機会ないでしょ。記者会見する人でもないし、相手は一般人だし」と言いつつ、「結婚は墓場だって言うけど、どうせ墓に入るならデッカい古墳みたいなのに入りたい」とコメントすると、根建が「だせぇーー！」と絶叫。そこから、長谷川が「太一くんは本当にダサい」と言い出したことにより、根建と長谷川による「どっちかダサいか」論争が勃発。「原宿で一緒にハンバーガー食ってた時に、知り合いのギャルがたまたまいて。声かけたら、"まさか忍があんなダサい人と一緒にいるとは思わなかった"って言われたわ」と言う長谷川は、「囲碁将棋は２人ともダサい」とまとめました。

根建が「同じ年に結婚しました」と改めて報告すると、ニューヨーク・屋敷から「プロポーズのネタが今後できなくなりますね」との発言が。文田が「そんなのやらないからいい」と断言すると、村上もキッと屋敷を睨みつけて「囲碁将棋はマジでそんなのやらないから！」と、親衛隊のように同調していました。

最後は、じろうによる「雀鬼が普通に言うツモの言い方とここぞというときのツモ言い方」という、これまた縁起もののピンネタで、文田の結婚をお祝いして締め。「今日はいろんなネタが観られて最高だー！」と無邪気に喜ぶ根建でした。



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