LICENSE vol.ENJOY!! COUNTDOWN Live2014~2015
昨年12月31日(水)から今年1月1日(木・祝)にかけ、東京・ルミネtheよしもとにて、『LICENSE vol.ENJOY!!COUNTDOWN Live2014~2015』が行われました。
ライセンスを中心に、定期的に開催してきた『ENJOY!!』シリーズ。
約9年間の活動を続け、ルミネでのカウントダウンも7年連続務めましたが、今回でファイナルを迎えることもあり、大晦日の深夜に大勢の来場者がかけつけました。
花金バーナードの前説に続き、『ENJOY!!』ではお馴染みの『モンキー・マジック』に乗せて、メンバーは紋付き袴などの和装で登場。
さっそくライセンス・井本が「ひとつ残念なお知らせがありまして」と真剣なトーンで切り出し、「とにかく明るい安村さんが昨日死んだということです」と告げます。
体調不良のために、安村の欠席を知らされていた客席は爆笑し、その後、インフルエンザを患ったと説明。
『オールザッツ漫才2014』など年末の番組にも海パン一丁で出続け、勢いに乗る安村でしたが、井本は「正月のテレビ番組、ほぼ飛ばすっていう。チャンスを不意にする男・安村(笑)」と笑い飛ばします。
そんな安村の病欠は、22時開演のイベントにも関わらず、20時過ぎに判明。
そこで、急遽、大宮ラクーンよしもと劇場の出番終わりでかけつけたのが、井本から「コーモンスースーのお二人です!」と紹介を受けたチーモンチョーチュウの2人でした。
「チーモンチョーチュウですよ!」と否定しながら登場した2人に、観客は大喜び。
また藤原は「安村と同期がええやろなと思って、チーモンとロシモン(のスケジュール)を訊いたら、ロシモンは死んだって」と2日前に解散したロシアンモンキーの名前を挙げると、井本も「(マキシマム)パーパーサムも死にました」と悪ノリします。
そんな歓迎を受ける(?)チーモンでしたが、「スケジュールの方は、空いてますよ」と安村の口調を真似た菊地がややスベリし、終盤の展開を予感させることに......。
メンバーが揃ったところで、2014年を振り返ってもらいますが、井本の悪ノリは続き、三瓶へは「ハチミツ二郎さんに、権力のあるホモって言われてましたね」といった逸話も放出。
そんな言われっぱなしの三瓶は、ルミネtheよしもとで約12年ぶりにネタを披露したり、レイザーラモンHGの奥さん・住谷杏奈さんのお店『ANNTEANA』でピザを焼くアルバイトを始めたとの報告をしました。
ラフ・コントロールの2人は、仕事的には暇だったものの、重岡によれば「普通そういう時って仲悪くなったりするじゃないですか。最近、仲が深まりまして、最近、森木のことかわいくてしょうがない」とのこと。
2014年のENJOY!!メンバーを月ごとに写真で紹介するオープニングVTRが開けると、MC席の井本が「みなさんには、このライブが終わるまでに108個、笑いを取ってもらいます」とライブの概要を説明します。
スタッフの判定により、ウケれば「ゴーン」という鐘の音が、スベれば「チーン」という仏具のような金属音が鳴り、メンバーは鐘の音を108つ鳴らすことを目指します。
『笑いの鐘メニュー』なる9つのジャンルから選びますが、チーモン・白井は「メニューから好きなの選んでいいんですか? じゃあアイスコーヒー」と果敢にボケるも、判定はあえなく初「チーン」。
「なんでですかー!」と猛抗議しますが、その甲高い声は白井ではなく白井の声真似をする重岡でした。
仕切りなおして、白井が『大喜利』を選択すると、最初のお題は「SM嬢100人に聞いた"仕事でテンションが上がる瞬間は?"で8%。何が8%?」。
「ムチが絡まったのを全部きれいに解けた時」(菊地)、「Mの背中にムチで"さいこう"と刻んだ」(藤原)、「ムチのメーカーがFILA」(白井)といったムチやロウソクなどの道具に絡めた回答が多いなか、三瓶は「相手もSM嬢」、「早めにあがれた」といったシンプルな答えで鐘を鳴らします。
次のお題「劣悪すぎて子どもから大不評の『仮面ライダー凶器』最も苦情が多かったシーンとは?」では、森木が「目ばっかり狙う」「基本、後ろから襲う」で鐘を音を獲得。
続いての「『あなたブスですね』をもう少しオブラートに包んでください」とのお題では、「レア」(白井)、「あ、なるほどそのモード入ってるんですね」(藤原)、「絶妙なフォーメーションだね」(菊地)などで鐘が鳴り、全体的にエンジンがかかってきた様ですが、『大喜利』での鐘は計10回どまり。
ここでメニューチェンジ。
チョコレートプラネット・長田が『モノボケ』を選択しますが、井本は「わかりました。『くじトーク』」「私、『くじトーク』いきたいですから、『くじトーク』いきます」と好き放題に進めようとすると、「お前、高校の時から変わらんなあ」としみじみ語る藤原でした。
その『くじトーク』とは、抽選ボックスからトークテーマの書かれた用紙を引き、テーマに沿ったトークをすぐに始めるというもの。
「今年傷ついた一言」を引いた長田は、結果的に相方・松尾への不満を爆発させますが、重岡は「わかりますわ。なーんもしないのに、ラフ・コントロールのリーダー訊かれると、(森木が)"僕です"って言うんです」と同調します。
一方、「今年わかった、コイツそんなヤツやったんや」を引いた菊地は、公営プールにて、ゆっくり泳ぐおじいちゃんを後ろから煽る若者に、水泳が得意な白井が煽って追い払ったという逸話を披露。
そんな白井は「今年嫌いになった人」を引き、先輩芸人の悪口を言いそうになるも、「今年もっと好きになった人はいます。相方です。こういう大きな場で僕のこと話してくれたり」と、チョコプラとは対照的に褒め合います。
「今年発見した自分の意外な一面」を引いた藤原は、感情が欠落していると自覚していたそうですが、自身の結婚式を振り返り、後輩たちが集まってくれた光景に「ものすごく(涙を)こらえて」いたことを告白。
そうしたエピソードトークで盛り上がるなか、最初のゲストとしてソラシド・本坊が登場します。
さっそく抽選ボックスからくじ引きしますが、そこには「大凶 井本ビンタ」の文字があり、登場するなり井本の平手打ちを食らうはめに......。
そんな出鼻をくじいた本坊ですが、次に「今年知ったどうでもいい情報」として、土木作業のひとつ「アイバン」に関する信じがたい話で沸かせ、鐘を鳴らしました。
また松尾は、「年末だから言えるカミングアウト」を引き、安村の売り出し中の裸ネタに対して、「あれ、俺でも出来るんじゃないかな」「あれ、やりたいです」と激白。
海パン一丁に着替えた松尾は、「こちらも明るい松尾です」と挨拶後、BGMに合わせて野球、相撲、サッカーなどの仕草をした後、「安心してください。穿いてますよ」と決め台詞もバッチリ完コピしてみせます。
すると「バカ野郎! この野郎!」との怒号とともに客席から乱入してきたのが、元アームストロングの栗山!
元相方のネタを本人不在で模倣する輩に猛抗議する形の栗山に「まさかの安が休みで、栗来るっていう(笑)」(井本)とどよめく一同ですが、栗山は「年越し、毎年ここにいたじゃないですか。気づいたらここに居ました」として、ここからメンバーとして加わります。
ここで笑いの鐘メニューは、『モノボケ』へとチェンジ。
たくさんのグッズが用意され、テンポよくモノボケが繰り広げられるなか、黒いグッズだけ抱え、「くーろ! くーろ!」とお神輿風のアクションをする長田に、井本は「ちょいちょい出てくるお前の世界観、なんや(笑)」と呆れます。
このブロックでは、ゲストギャガーとして、5GAP、すーなか、徹道、けんじるの5名が加入。
徹道とけんじるの2人と言えば、フクロトジとしてコンビを組んでいましたが、「今日はフクロトジで」と徹道が発言し、かつてのファンを喜ばせます。
そんなギャガーたちの助っ人加入は効果てきめん。
5GAP・秋本は、くまだまさしやどぶろっくなど、ハゲ芸人をコピーすれば、すーなかもフライパンにラグビーボールを乗せて「ホントにこれがポップコーンひと粒ですか?」とつぶやき、いずれも鐘を鳴らさせます。
本坊も積極的で、ベースボールキャップにメガネをかけて「どうも、パーマンです」の挨拶で爆笑を奪うなか、けんじるだけは何も持たずに前に出ると「コンタクト落としたー! 乳首にワンデーアキュビュー!」といった一発ギャグを何度も繰り出し、その度「モノボケやから」と井本に注意される始末。
笑いの鐘が約半分に達したところで、『ものまね』へとメニューチェンジ。
ホワイトボードにはメンバーの持ちネタが書き出されていますが、長田は「走り幅跳びをする和泉元彌」で、ステージいっぱいを使った大ジャンプで見るものを圧倒しました。
重岡が得意の猪木さんネタで攻勢をかければ、藤原は楽屋でのほんこんや井本の何気ないものまねで爆笑!
ここで、ハロー植田、スカチャン、メルボルン松本、シマッシュレコードがものまねゲストとして加入します。
植田がお馴染みのB'zで歌声を響き渡らせれば、スカチャンは「テンションが上がりすぎて、バックバンドのギターさんに変な絡み方をして演奏に支障をきたす嵐の松本潤さん」といった細かいジャニーズものまねを披露。
続く松本は、どんな歌でもKinKi Kidsの堂本剛さんの歌マネで歌えるとし、客席からのリクエストに答える形で『ドレミの歌』やファミリーマートのチャイムを剛さんになりきって歌い切りました。
ここでゲスト登場との知らせが。
すると、『I Was Born To Love You』が流れはじめ、スポットライトに照らされたのは、フレディ・マーキュリーに扮した栗山です。
やりきった栗山に対して、「本人たっての希望で、大晦日は絶対これがやりたい。これがないと年越せないということで」(井本)、「不思議なことに、年末やなあと思った(笑)」(藤原)とENJOY!!メンバーはご満悦の様子で、栗山本人も「(芸人)辞めた後にやると楽しい!」と楽しげな表情。
他にも5GAP・久保田がいかりや長介さん、徹道が山田孝之さんのものまねなどをしているうちに、年が変わる瞬間が近づきます。
新年まで2分を切ったところで、すーなかがライブの告知をねじ込むなど、ワチャワチャしてる間に、いよいよ10秒前からカウントダウンがスタート。
新年を迎えたその瞬間、左右からジェットスモークが噴出し、歓声に包まれました。
お祝いムードのなかですが、笑いの鐘は残り27個も。
ここで温存していたシマッシュレコードが、『僕は七三分けにした』、『最近の俺のことを歌った曲』、『哀しい横文字』といったオリジナルソングで鐘の音を連取。
笑いの鐘メニューが『写真で一言』へと変わり、サンバカーニバルで両手をYの字に広げる女性の写真が映し出されます。
すると、真っ先に挙手した菊地が「世界の陽気ものここに集まれー!」と叫びますが、これが「チーン」と判定され、まさかのルミネ初すべりという不名誉な記録に認定。
その後、藤原、久保田、本坊らの活躍で鐘の音がラストワンまでこぎつけますが、なかなか最後の「ゴーン」が鳴りません。
そこで井本の判断で、ジャンルは何でもOKとなると、シマッシュレコードが歌ネタ、本坊がバイトエピソード、さらには長田がマイクに向かって「マイク!」と叫ぶなど、自由すぎる空間に。
そんななか、重岡がシマッシュレコードの歌ネタを猪木さんのモノマネで歌おうとするも、「諸事情で~」を「訳あって~」と間違う失態を犯しました。
そんな熱演も鐘には届かず、再び『写真で一言』を選択。
3人の外国人男性が並んだ写真に対して、菊地が「バリ3!」と答えて、ようやく108つめの「ゴーン」が鳴り響き、一同安堵の表情へと変わりました。
エンディングでは、恒例となった今年の抱負を書き初めとして発表。
まず、松尾は、母親に芸人として認めて欲しいという理由で「朝ドラ出たい」、相方の長田は「肩る」としますが、理由は「よくわかんないっす」とのこと。
続く三瓶は「三枚焼き」とピザ焼きについての目標を掲げ、「ピザ屋とか土木とか多いなあ」と井本を呆れさせます。
書道2段、硬筆10級という達筆な森木は「本を二冊読む」とし、藤原からは「たまにおるな、字がうまいアホ」との指摘も。
「24時間テレビでマラソン完走」としたためた重岡は、東京マラソンや『24時間テレビ』に合わせて、駒沢公園で走りたいとのこと。
井本は「初志貫徹というか、忘れてたことがありました」として、「殴る」の2文字を掲げ、周囲を怯えさせ、残る藤原は「多分38歳になる」と発表。
即座に井本は「なるよ。お前と安室奈美恵が同じ日に38になるよ」と藤原と同じ生年月日の安室さん名前をあげていました。
最後に、井本がENJOY!!について、「今回が最後ということで。残念ながら安村くんが最後に来れなかったんですけど(笑)、また何かね、イベントとかそういう形があればやっていきたいと思ってますので、またどこかでお目にかかりたいと思っております」と挨拶。
続けて「みなさん、長い間、ありがとうございました。いいお正月をお過ごしください」という感謝の意を伝えて、ライブは終了しました。
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