なんば芸人 けん玉部の集い
1月15日(木)、道頓堀ZAZA HOUSEにて、「なんば芸人 けん玉部の集い」が開催されました。日々、芸とともにけん玉の技も磨いている芸人たちが、おもしろけん玉ワールドの魅力を発信するこのライブ。メンバーは、けん玉歴も技術もさまざまな、藤崎マーケット・田崎、コマンダンテ・安田、ミルクボーイ・内海、アイロンヘッド・辻井、カバと爆ノ介・カバ、ダブルアート・池田、吉本新喜劇・桜井雅斗、ジャジャ馬・みどりです。
ステージに現れた8人は、それぞれマイけん玉を手に早くもやる気満々。主宰の桜井は、「皆さんに、けん玉の楽しさを伝えたい」と意気込みを語ります。最初のコーナーは、「けん玉トーク」...と、その前に、田崎から「なんば芸人 けん玉部」オリジナルTシャツについて説明が。なんと『タモリ倶楽部』の「空耳アワー」でおなじみ、イラストレーターの安斎肇さんがデザインを手がけたもので、「物販で売ってます!」としっかりPRします。
さらに、今回からの参加となる面々が、自己紹介がてらけん玉の腕前をアピール。けん玉歴1年の安田が「空中ブランコ」、
3年のみどりが「けん先すべり」、
同じく3年の池田が「カブトムシ」をそれぞれ実演しましたが、池田の技では客席が微妙な空気に...!?
刺激された他の面々も技自慢を始め、桜井は「練習のしすぎで肩を壊しているんです」と言いながら「ターンテーブル」を見事成功させます。内海は、奈良健康ランドでカバ、辻井、桜井とともに「けん玉教室」を行った時のエピソードを紹介。「どのお兄ちゃんに習いたい?」ときくと全員が桜井を選んだという自虐ネタで笑わせました。
トーク本編では、部の発足を記念して、部長などの役職を決めることに。けん玉歴でいえば18年の内海が最長ですが、なぜかすんなり部長にはしてもらえず。カバと池田は「食事係をやりたい」と主張、広報を担当してほしいと言われた田崎も「いきものがかりがいい」と言い出し、主要な役職が全く決まりません。みどりは掃除係、安田はその補助、辻井は用務員と決まり、おのずと部長・副部長は内海、桜井の争いに! しかし、本命と見られた内海は、前出の「けん玉教室」で出会った少年・元太くんという謎の役職を与えられてしまい、最終的に桜井が部長に就任しました。
続いて桜井が、「ここで呼びたい人がいる」と男性を呼び込みます。登場したのは、NSC大阪37期の磯本五段。その名のとおり、けん玉五段の腕前を持つ超新星です! 初段の内海曰く「五段なんて、神様です」とのこと。今日が初舞台という磯本は、緊張しながらも「宇宙遊泳」をアレンジした「フラワー宇宙遊泳」を決め、その上手さにメンバーは大興奮! 「磯本五段と内海を入れ替えよう!」との声も上がるほどでした。
ふたつめのコーナーは「けん玉大運動会」。8人が紅白に分かれてさまざまなゲームを行っていきます。最初の課題は、指定された3種類の技をメイクするというもの。赤組からは池田とみどり、白組からは安田とカバが選ばれ、「ふりけん、灯台→逆落とし、日本一周→地球回し」に挑戦。ふたりともクリアできた段階で勝負が決まります。「もっと早く終わるはずやったのに...」(桜井)なかなかクリアできず苦戦する4人。
みどりとカバは何とかやり終えましたが、残るふたりは失敗を繰り返し、最後はなんとか池田が逆落としまでをクリア、赤組の勝利となりました。さらにメンバーを替え、田崎&内海の紅組、辻井&桜井の白組でも対戦し、紅組が連勝!
お次は利き酒ならぬ「利きけん玉」と題し、目隠ししてけん玉をさわり、その後、複数のけん玉から先ほどさわったものを選び出すという、技とは少し離れたゲームを。紅組はさんざん悩んだ後に、ただひとり内海が「これです!」と言い張ったけん玉を選び、あえなく失敗。内海は罰として「けん玉ギャグ」を披露しましたが、そちらでも撃沈していました。
一方の白組は、目隠し中に紅組からさまざまなドッキリを仕掛けられ、「利きけん玉」どころではない脅えぶり。しかも磯本が再び呼び込まれ、超絶技を見せる様子も見せてもらえません。そんな白組に同情が集まったのか(?)、けん玉を選ぶ段になると客席から強力なサポートが! 間違ったものを選ぶと「え〜!?」と声が上がるなど、助けを得て見事正解を選び出すことができました。この後も、今度はけん玉の"音"による「利きけん玉」を行うなど、技だけでなく「けん玉愛」を競うかのような勝負が繰り広げられます。
最後のゲームは「けん玉リレー」。各組ひとりずつ、客席から助っ人を募り、皿に乗せた玉をリレーしていくことに。白組にはけん玉を教えている先生、紅組にはけん玉歴3年という女の子が、それぞれマイけん玉持参で参戦! 接戦が予想されましたが、紅組は出だしの池田と内海が失敗しまくり、スムーズな玉運びを見せた白組があっさり勝ってしまいました。
紅組は「最後だけでも...」と、田崎からアンカーの女の子へのリレーを行い、ついに成功。すべての対戦結果を集計し、白組が優勝、なぜか上から目線の磯本五段より賞金を授与されました。
いよいよライブも大詰め! ラストのコーナー「特別ゲストからの宿題」に突入です。けん玉パフォーマンスコンビ・ず〜まだんけさんが、VTRでさまざまなコンビネーション技を披露、それにメンバーが挑戦していきます。グローバルけん玉ネットワーク=GLOKENから松沢さんと日向さんを審査員に迎え、なんとMVPには賞品として超高級けん玉「夢元無双」が贈られるとのこと! がぜんやる気になった8人は真剣な表情で技に取り組みますが、やはりレベルが高すぎるのか...なかなか成功できません。
「全然無理...」といった悲痛な叫びが上がる中、桜井、さらに辻井も成功させます。一方、うまくいかない田崎は、隣にいる内海に「ちょっと! 横でブタ鼻やめてや!」と八つ当たり!? 時にはできていないのに「できた」と嘘をつくメンバーも出るなど、ステージ上は徐々にカオスの様相を見せ始めます。
技によっては最初から不利な出演者も。けん先代わりに指を使う技では、カバと池田が大苦戦。逆に、指が細いせいか、みどりが連続で技を成功させていました。ラストは「飛行機」を全員でやって、客席に向かい決め顔を見せるという宿題です。技は基本的なものながら、揃って決めるのが難しく、何度もやり直す8人。無事にクリアした時には、全員が最高の笑顔を見せ、客席からも温かい拍手が送られました。
熱戦を終え、MVPに選ばれたのは辻井! 日向さんによると「高校の時の松浦先生に似ている」という、技術以外の要素も含まれていたようですが、憧れの「夢元無双」を手に入れた辻井はガッツポーズ!
さらに、実はあとふたつの賞品が用意されていることが明かされ、GLOKEN賞に選ばれた桜井は「クロムけん玉」を、勝手にけん玉協会賞に選ばれた磯本は箱で「夢元無双」と見せかけての「大空」(定番のけん玉)を贈られました。予想外の受賞に、磯本はまたまた難易度の高い「うずしお灯台」を決め、喜びを爆発させます。対抗しようとした内海はあっけなく敗れ去り、またまた「内海と磯本入れ替え案」が浮上していました。
エンディングでは、磯本五段の新入部も改めて決定し、ますます勢いを増した「けん玉部」。会場を埋めたお客さんも、すっかりけん玉の魅力にハマった様子。次回のライブでは、どんなメンバーがどんな技を見せてくれるのか...皆さん、どうぞご期待ください!
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