石井一久自らがスカウト! 埼玉西武ライオンズ・岸孝之投手とマネジメント契約を締結
1月22日(木)、吉本興業株式会社東京本部にて『埼玉西武ライオンズ 岸孝之投手 マネジメント契約・ふるさとアスリート宣言発表会見』が開催されました。
近年、スポーツマネジメントに注力している弊社。ニューヨークヤンキースから広島東洋カープに復帰した黒田博樹投手、サンフランシスコ・ジャイアンツに所属する青木宣親選手など多くの野球選手や、現在開催されているアジアカップにてサッカー日本代表として活躍しているFC東京のDF森重真人選手、DF太田宏介選手など多数のアスリートとマネジメント契約を結んでおります。
このたび、よしもとクリエイティブ・エージェンシーとマネジメント契約を締結した岸投手は、東北学院大学のエースとして仙台六大学野球リーグでは強豪の東北福祉大学戦での完封を含む3連投の活躍で敢闘賞を受賞。同大学の35連覇を阻止し、東北学院大学の18年ぶりのリーグ制覇をもたらしました。その後、プロ野球球団・埼玉西武ライオンズへ入団。2007年には優秀新人賞、2008年には日本シリーズ最高勲章選手賞を受賞。昨シーズンは球団18年ぶりのノーヒットノーランを達成するなど抜群の安定感で13勝をあげ、パ・リーグの勝率1位に。名実ともにライオンズのエースへと登りつめた注目の投手です。
本会見の司会を務めるのは、岸選手のスカウトを行なった弊社の石井一久とフリーアナウンサーの深津瑠美さん。
まず、弊社のスポーツマネジメントについて説明した石井は「今後、他にも優秀な方々に入っていただく予定ですけど、ただのメディアコントロールだけじゃなくアスリートのコンディションを落とさないような体のケアなど、トレーナーと契約するなどアスリートのケアにも努めていきたいと思います」とコメント。また、岸投手のスカウトについては「僕は誰でも入って欲しいわけじゃない」と笑わせながら「彼の人間性をわかっているし、プロフェッショナルも持っている投手。顔立ちもいいですからね」と語ります。
ここで、スーツ姿の岸投手が緊張した面持ちで登場!
プロ野球史上89人目となるノーヒットノーランも達成した昨シーズンについて「チームはよくなかったんですけど、個人的には充実した印象に残る1年でした」と振り返ります。
深津さんから「ちなみに、石井さんは史上76年目でした」と振られた石井は「岸は生まれてないかもしれないけど」とポツリ。報道陣からドッと笑いが起こると、「ざっくり言えばね」と言いながら、「岸くんはこういう感じで並ぶと(わかると思いますけど)バネで頑張るタイプで、僕は馬力で頑張るタイプ。僕はドタドタ投手だったんですけど、岸はぴょんぴょんしてる感じ。どんな運動させてもすごいなと感じました」と独特の表現で比較しました。
今日は自主トレーニングから戻ったばかりだという岸投手。「今年は家庭の事情で......」と切り出すと、石井から「そういう言い方すると......家庭の事情って悪いイメージがあるけど。いいのでしょ?」とツッコまれます。すぐさま「悪いことではないです!」と補足し、「今年は国内でやって、ハワイには行きませんでした」と発します。
また「お笑いのほうは全くダメです」と言う岸投手に、「それはおいおいできれば」と答えて笑わせる石井は「岸投手は年々、球も速くなっている。もう1つ2つ成長できるアスリートを応援できるのはありがたいことです」と期待を寄せつつ、「マネジメントって若干怪しい部分もあったり、なかったりするんですけけど(笑)、よしもとでしっかりサポートさせていただけるということで、安心した環境をつくって、埼玉西武ライオンズの方々にも安心してもらいたいですね」と語りました。
今回のオファーについて、岸投手は「カズさん(石井)には2年目の頃からお世話になっていたので、こういうお話をいただいたときもカズさんに任せようと思いました」と説明。石井も「彼はすごく芯が強くて、その強さを出せる選手だからこそ、マネジメントしたいなと思いました」と、かなり期待しているようです。
上記の通り、以前から交流のある2人。「カズさんが現役の頃はよく遊んでいただきました」(岸)「DSやったりね」(石井)「ハワイの優勝旅行でもゲームやりました」(岸)「外に出ることなく。ハワイじゃなくて、熱海でもよかったんじゃないかなと思うけど」(石井)と絶妙な掛け合いを見せます。
会見中に披露された写真についても、1枚1枚、丁寧に説明した石井。「(1枚目の写真は)どう観ても練習じゃないですよね。でもまぁ、景色を観ることによって、目に癒しの効果がありますから。遊ぶのも練習するのも一生懸命なほうがいいなと思いますし。これは強弱でいうと、弱のときの写真ですね。(2枚目の写真は)引退したとき、岸がお花をくれた。ひまわりっていうところに、岸の優しさが出てるでしょう? (3枚目の写真は)練習してるとき......いや、遊びに行くときかな? 練習の写真はないですよだ。だって練習してるから!」と笑わせます。また、ポーカーフェイスな岸投手の様子に、深津さんから「岸投手は楽しんでいますか?」と質問があがると「岸は普段、手を挙げない。なのに挙げてるってことは(テンションが上がっている)」とフォローしました。
スポーツの力で地域を活性することを目的とした『FA(ふるさとアスリート)宣言』での活動も行なう岸投手。「プロに入ってからずっと何かやりたいと思っていたんですけど、何もできずに9年目を迎えてしまった。(被災地でもある地元・宮城県に)向き合えない自分もいたので、この機会に何かをやっていければと思います。......東北楽天ゴールデンイーグルスの選手もいるので、陰で......」と答えると、石井は「まぁ、西武が埼玉だから、埼玉でやってもいいからね」と補足しました。
質疑応答では、報道陣から岸投手のマネジメントについて改めて訊ねられた石井。
「岸投手という人格を、実力と同じくらい引き出して、"岸投手といえば埼玉西武ライオンズ"と言われるようにしていきたい。それは見え方の面ですけど、そこだけじゃなくパフォーマンスも(今まで以上に)出せるように、僕らも取り組んでいきます」と決意を。岸投手も「毎年、今まで以上の成績が出せるようにと思っているのですが、今後も今まで以上の成績を目指して頑張りたいですし、よしもとさんにサポートしていただくことでそういう成績が残せるんじゃないかなと思っています。今後もタイトルを取り続けていきたいですね」と抱負を語ります。
多くのメジャーリーガーのマネジメントを行なっているということもあってか、「メジャーへの思いはありますか?」との質問も。
「今のところはないです」ときっぱり答える岸投手に続いて、石井が「警戒されるんですよ、よしもとに入るとアメリカに連れて行くんじゃないかって」と答えると、大きな笑い声が。「西武の方にも訊かれました。けど、(メジャーリーグへ挑戦するかどうかは)僕らが決めることじゃなく、本人が決めること。夢ができたら応援しますけど、今は埼玉西武ライオンズの岸投手という、いい選手をサポートするだけです」と説明。「メジャーで観てみたいっていうのもねぇ? 日本酒好きだしね」と話しかけられた岸投手が「はい」と答えると、またもやくすくすと笑い声が起こりました。
「よしもとさんのサポートを受けて、今まで以上の成績を残します。それが、よしもとさんやカズさんへの恩返しになると思いますので、精一杯頑張ります」と改めて決意表明した岸投手。石井も「その意気込みが現実になるよう、お手伝いをしていきたいと思います。大船に乗ったつもりでいてください」と激励しました。