『NSC大LIVE 2015』東京は紆余曲折コンビ「ブッダマリア」が首席卒業!
2月24日(火)、『NSC大LIVE TOKYO 2015~史上最多1000人の芸人が本日誕生!?~』が、東京・渋谷公会堂にて行われ、「ブッダマリア」(ガッパー稲吉、かめ島祐也)が優勝し、NSC東京の首席卒業を決めました。
NSC東京20期生の135組246名が出演し、プロの芸人として巣立つことを目的とした本ライブ。
予選は13時から行われ、観客と審査員の投票によって、上位20組が18時からの決勝戦へ進出しました。
予選出場者が舞台上に勢揃いするなか、決勝のMCを務めるしずる(NSC東京9期生)が登場し、池田のあおりにNSC生は大盛り上がり!
その後、昨年の同ライブで優勝したフルフロンタルが首席卒業の証であるガウンの返還をすると、遂に決勝進出の20組が村上の口から発表され、ガッツポーズしたり、「あぶねえ」と胸をなでおろしたり、無表情だったりと、各々のリアクションで喜びを表します。
さらにはNSC大阪卒業生の8.6秒バズーカー、馬と魚、ゆりやんレトリィバァの3組からのビデオメッセージが流れたところで、いよいよ決勝20組のネタがスタート。
決勝の審査は審査員が行い、持ち時間は2分間で、2分を経過すると強制終了となります(以下、出演順)。
ハピネスポット
アグリー
上河内貴人
ノーリンズ
オマセボーイ
パイソンズ
ブラゴーリ
デンドロカカリヤ
イタリアンカサマツ
ギャンブルグルーヴ
ポセイドン
細いとメガネ
サンジェルマン
パンツとかデニムとか
ロンプリンラビン
ブッダマリア
ガナーズ
オーロラ北極点
黄昏ロマンズ
かなで
審査員の集計の間、タモンズ、ライス、ガリットチュウというNSC卒業生3組のネタが披露されました。
再びしずるとNCS東京生がステージに集結し、いよいよ優勝者=首席卒業生の発表。
会場全体が固唾をのむなか、池田の口から発表されたのは、「ブッダマリア」でした。
予選では、葬式会場でムエタイ選手が大暴れするコント、決勝では、鉄道写真を撮る「撮り鉄」女子と、鉄道をおかずにご飯を食べる「コメ鉄」とのコントをそれぞれ熱演。
タイムオーバーや小道具のシャモジの紛失に見舞われながらも、その濃い世界観とキャラで圧倒し、場内を爆笑させていました。
首席が決まった瞬間、喜びというより驚きの表情を見せる2人でしたが、すぐに「先輩じゃねーか!」といったガヤが飛び交います。
というのもガッパーはNSC東京校に11期生として、かめ島は約12年前にNSC名古屋校に通っていたという経歴を持つため。
それでも「(入学金2回分の)80万払ってますからね!」(かめ島)、「日本人は米がすき!」(ガッパー)と吠え、ガヤを吹き飛ばしました。
そのブッダマリアには、先ほどのガウンと"4月の予定が全部うまってるスケジュール帳"が贈られ、「NSC卒業!」「おめでとう!」の唱和でライブは終了。
終演後には、しずる、おかずクラブとともに優勝会見に出席したブッダマリア。
今の心境を訊かれると、「いやあ、僕らでいいのかなっていう...」(ガッパー)、「同期のみんなの妬みがすごいなって...」(かめ島)と恐縮モードです。
2人の出会いは5、6年前のバイト先のショーパブで、2年前からコンビ結成するも、所属事務所がなくなり、「ラスト(チャンス)にかけよう」と、1年前に再びNSCの門を叩いたとのこと。
ここから記者からの質問に答える形で、33歳のガッパー、31歳のかめ島の経歴が徐々に紐解かれるのですが、それぞれお笑いコンビ、トリオなどを経ており、「取材があるってわかってたら、まとめてきたんですけど」と自分たちでもきちんと整理できていない様子。
また、タンバリン芸で知られるGONZOさんからの誘いで上京したとの逸話を持つかめ島ですが、レゲエミュージシャンや俳優業を志していたという謎の過去もあり、現在は新宿でバーを経営しているため、「千原せいじさんに憧れてます」と飲食店を経営する先輩芸人の名を挙げます。
さらにガッパーによれば、かめ島は外国車のミニクーパーでNSCの授業にかけつけるほどの収入があり、牛タン店の出店も目論んでいるとか。
片やガッパーは、NSC東京11期生時代にはパンサーの向井慧と同じクラスで、現在は相方・かめ島に借金しながらも、メンズサウナ店のアルバイトをしつつ、ネタ作りを担当しているそうです。
こうした異色の経歴が明かされるたびに、驚くしずるとおかずクラブ。
しずる・村上が「フレッシュでいくのは無理じゃないですか。芸人が好きそうな風貌というか、かわいがられると思うんだけど...」とアドバイスを始めたものの、おかずクラブ・ゆいPが口を挟み、「本人たち次第だと思いますよ。かわいがられるのもかわいがられないのもあんたたちの身の振り方次第。おごらないで!」とコントチックに激高し、笑いを誘います。
仕切りなおして村上は、「おごらないタイプだと思いますよ。世の中わたってきて、30代前半ですから」とエールを送りました。
また、おかずクラブ・オカリナは「キャラコントでは負けないけど、頭がよさそう」との印象を持ったそうです。
ちなみにしずる・池田は、着込んでいた"喜劇王・チャップリン"のTシャツとは対照的に、「面白かったらイヤ」という弱気な理由で、今日のライブは一切見ていなかったとのこと。
最後に目標を訊かれたブッダマリアは、「飯が食えればそれで十分ですね。月18、17(万)あれば...」(ガッパー)、「『キングオブコント』をずっと目指してるんですけど、3回戦...決勝進出したいです」(かめ島)とそれぞれ意気込みました。
ブッダマリアの今後にご注目ください!
なお既報の通り、NSC大阪校37期生による『NSC大ライブOSAKA 2015』は、2月27日(金)に大阪・大阪国際交流センター 大ホールにて開催され、セブンズセンスが優勝し、首席卒業を決めました。
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