『L.A.F.U.!!』~完売しなかったら解散!?~
3月27日(金)新宿FACEにて、リーダーのヒロ(ベイビーギャング・北見寛明)率いる「L.A.F.U.」のライブ「『L.A.F.U.!!』~完売しなかったら解散!?~」が開催されました。その名の通り、チケットが完売しなかったら4年間の活動に終止符を。一方、 完売した場合は、なんと全国ツアーが決定、というユニットの存続をかけたライブ。その運命やいかに!?
「L.A.F.U.」とは、2011年に行われた大規模オーディションを勝ち抜いた16名で構成され、主に東京・渋谷のヨシモト∞ホールを拠点に活動していたエンターテインメント集団。L...Live(ライブ)、A...Active(活動的な)、F...Fresh(新鮮な)、U...Unity(団結)の頭文字を取り「L.A.F.U」と命名され、「気軽(ラフ)に観に来てほしい」「Laugh(笑い)」という意味も同時に込められ、歌やダンス、笑いを取り入れたステージを展開してきました。現在は12名となり、大阪・名古屋でのライブも実施するなど、渋谷以外にも活動範囲を広げ、若い女性からの熱い支持を得ています。
開演直前、完売とはいかないものの会場はまずまずの入り。結果発表のライブ終了までに完売できるのか!? なんともいえない緊張感あふれる中、モニターに映し出されるカウントダウンに合わせ、観客のコールが始まります。10、9、8...3、2、1! 運命のライブは、メンバー全員によるダンスパフォーマンスで幕を開けました。1曲目は、昨年の「L.A.F.U.夏祭り」で初お披露目したオリジナル曲「I'm ready」を披露。サイリウムきらめく中、ラップパートでは観客との掛け合いでも盛り上がり、早くも会場は一体に。
オープニング明けのMCでは、メンバーも「激アツッ!」と大興奮。「会場がパンパンで、出てきた瞬間に泣きそうになった」と喜びを。そして、まずはそれぞれ自己紹介をし、ヒロが「デビュー4年、いろんなことがありました」とL.A.F.U.の歴史を振り返ります。そして、ひとつの区切りをつけようとメンバーで話し合い、このライブを企画したことを説明。「最後のステージになるかもしれないので、全員、お客さんも含め、みんなで全てを出し切りましょう!」と、決意を込めた挨拶を。
続いて、コント「L.A.F.U.レンジャー」。敵に追いつめらたヒーローのレンジャーレッド、ブルー、イエロー3人。「あいつらさえいてくれれば...」と願うと、ピンクとグリーンが駆けつけます。とうやら2人はイチャイチャしていたため遅れたようで...。その後も、プロレスラーのようなベージュ、学級委員のようなホワイト、どうみても悪側のデビル、そのままのレンジャー北見など、ヒーローとは思えないメンバーが続々と登場し、総勢10人に。ところが、人数が多すぎて、名乗りのタイミングも決まらず、攻撃もきまらず、ぐだぐだに...。ダメダメヒーローに対する、敵の正当なツッコミが炸裂し、会場は爆笑でした。ヒロ、てっぺー(ありがとう・細野哲平)、みずき(てのりタイガー・渡瀬瑞基)、ジャン(ギャルソン・柏瀬崇宏)の芸人4人によるコント「見舞い」では、入院中の北見が、お見舞いにきた3人に「○○が見たかったな~」と無茶ぶりを。Perfumeを躍らせたり、男同士でキスをさせたり...。さらに、「それどころじゃない」と言ったてっぺーに、そのシチュエーションを即興で演じさせることに。てっぺーが絞り出した「街が燃えている!」とのセリフに、メンバーと会場から失笑が...。
再び歌のステージ。2曲目はミディアムナンバー「Still in love」を熱唱し、3曲目は疾走感あふれるロックナンバー「青春~アオハルロック~」で一気に駆け抜けます。2曲終えてのMCでは、先ほどのてっぺーの「街が燃えている!」イジリからスタート。てっぺーに負けじとメンバーもギャグを披露する中、ヒロはクマムシのあの曲を、「あったかいんだマジでー」とチャラいアレンジ入りで熱唱。クマムシならぬチャラムシで笑わせました。
続いては、コント「仕事人」。狼藉を働く悪代官たち、そこにおなじみ必殺仕事人のテーマ曲が。しかし、仕事人の姿は見えず、聞こえてくるのは悪を斬る音のみ。その音も、刀ではなく、マリオや、マイケル・ジャクソンなど、おかしな音ばかりで...。続くVTRでは、秋葉原から『L.A.F.U.!!』のライブへ向かう2人のオタク、彼らが新宿FACEの扉を開けると...会場に2人が登場。ステージには、オタク姿の他のメンバーも集結し、コント「アキバ」でヲタ芸を披露しました。そして、いよいよラストスパート。これまでの活動を記録した写真によるメモリアルなスライドショーに続き、4曲目「わがままセルフィッシュ selfish」、5曲目「リナリア」、6曲目「my girl」、歌とダンスで完全燃焼。
そして、ついに結果発表の瞬間を迎えます。「会社から"チケットが即完しないようなグループはいらない"と言われ、じゃあ800の箱をいっぱいにしてやると、1年前からサポートなしでメンバーだけでこのライブを1から作りあげてきました」と、ヒロはこのライブにかける思いを。「悔いはないですか?」の声に、「やれるだけのことはやったと思います」とメンバーたちも深くうなづきます。チケットが完売しなかったら4年間の活動に終止符.........果たして、L.A.F.U.!!の運命は!? 集計結果を記したメモを受け取ったヒロは、「なるほど...」とポツリ。そして結果を読み上げる声が涙声に...。その運命の結果は.........なんと完売! 活動続行に加え、全国ツアーが決定しました。それを聞いたメンバーは喜びのあまり崩れ落ち、涙とともに抱き合います。会場からも悲鳴のような歓声とと大きな拍手が。
ヒロは、涙ながらに「4年間、みんないろんなものを犠牲にしてきました」とこのライブにかけていた思いを語ります。実は、ヒロこと北見は、完売しなかったら、L.A.F.U.を解散し、芸人もやめると決意。相方のりんたろーにも伝えていたことを告白します。北見が「りんたろー、やったぞー!!」と叫ぶと、会場でライブを見守っていたりんたろーがステージに登場。「僕は一番近くで見てたからね。本当にいろんなことあったし、志半ばで去って行った仲間たちもいたしね...」と、りんたろーにも涙があふれます。さらに、ヒロからメンバーにサプライズが。全国ツアーに加え、CDデビューに向けて始動することを発表。さらなる飛躍への第一歩に、メンバーは「"CDTVをご覧のみなさん、こんばんは"ってセリフが言えるかもしてない!?」「Mステの階段下りられるかもしれない!?」と夢が膨らみまくりでした。そして、ヒロの「みなさんにもっといい知らせが届けられるよう、L.A.F.U.一同頑張ります」との言葉とともに、ステージは終了。
鳴り止まぬアンコールの声に応え、再びステージに登場したメンバーは「ワンダーランド」を熱唱。会場中がタオルを振り回して盛り上がり、L!A!F!U!のコール&レスポンスもバッチリ、さらにラストは"L"の文字のポーズでキメ。そして、最後は一本締めで、未来への扉を自らの力で切り開いた熱いライブは幕を下ろしました。
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