横澤夏子単独ライブ『花嫁ガール』
3月28日(土)、東京・ヨシモト∞ホールにて『横澤夏子単独ライブ「花嫁ガール」』が開催されました。
同月1日(日)に開催された同劇場の若手ランキングシステム「彩~irodoro~EAST」の新たなTOP3を決定するバトルライブ『彩~irodori~Championship』で、女性芸人で初めてとなるTOPのポジションを、しかも1位で射止めたピン芸人・横澤夏子。TOP君臨後初めてとなる第5回単独ライブは、立見席も含めて超満員! 期待の高さが伺えます。
オープニングVTRでは、ネットで5000円で購入したという自前のウェディングドレスをまとった横澤が、アプローチしようと次々にやってくる男達を交わして走り出すという、一昔前の恋愛ドラマのような展開。転んだ横澤に、やさしく差し伸べられる手に導かれる"運命的"な出会いを演出し、早速笑わせました。
その後、披露された新ネタは本人曰く、「昨年7月の単独ライブ以降から現在まで、私が出会った女達をコントにしました」とのこと。その言葉通り、一癖も二癖もある女達が次々に登場しました。
20代にも関わらず、自分より若い同僚を前に「私、おばちゃんだから」と自虐ネタっぽく言いながら、自身の世代ではない死語を連発する女性、流行のメーカーで購入した家具を一向に組み立てられない女性、ある映画に出てくる登場人物をモチーフに「ごめんね」が口癖のワガママな女性、ある種の自意識が非常に過剰な女性、苦い思い出とともに全てを捨て去ろうとする女性......など、細かいところが色々と引っかかりながらも、"こんなふうに生きられたら羨ましいかもしれない"とさえ思える自己主張の激しく、ゴーイング・マイ・ウェイを貫く女性達を、めまぐるしく表情を変えながら好演します。
ゆっくりと間を置きながらコントをするピン芸人もいる一方で、1つのコントでものすごい量のセリフをまくしたてる横澤。リズミカルな言葉の数々に、ぐっと引き込まれます。
中盤、フェスと称して様々な女性のダイジェストも! また、子育てに勤しむ母親の、自分の時間を保てない慌ただしさを表現したコントでは、あまりの翻弄ぶりに客席からは大爆笑が起こりました。
各コントの幕間には舞台にラジカセを置いて「ヨコナツ花嫁ガール」というラジオ番組仕立てに。それぞれのコントについて、軽快に解説するという新しい試みが行なわれました。
最後のコントでは、同サイトのインタビューでは「着る予定が今のところはないんです」と語っていたウェディングドレス姿を披露。結婚式で花嫁が読み上げる「お礼の言葉」にちなんで、胸元にしのばせた紙を読んだら投げるという形式で、それぞれのコントの題材となった女性達へ感謝(?)を綴りました。
エンディングでは、大きな拍手で迎えられた横澤。「好きなことをやらせていただきました。ありがとうございます! とてもいい結婚式ができました」と、最後まで楽しんでくださったお客様へ笑顔感謝します。また、「∞ホールのTOPになりました。女帝で~す」と茶目っ気たっぷりに。
TOPという自覚がすでに芽生えつつあるようで、「6月からは、いろんなゲストの方々に出ていただくライブも始めます」と報告。「∞ホールを盛り上げていきます!」と高らかに宣言しました。
横澤、ニューヨーク、ラフレクランという新"TOP3"とともに新たなムーブメントを起こすべく、日々、芸人達が笑いを生み出し続けるヨシモト∞ホールへ、ぜひ足を運んでください!
【横澤夏子】