最新ニュースインタビューライブレポート

« 8月、単独ライブの開催が決定!! ファンの熱い要望によって実現したDVD『しずる BEST CONTE』をリリースしたしずるへインタビュー! | メイン | しずる単独ライブ8月に開催発表! »

2015年4月14日 (火)

豪華ゲストも登場!桂文太が初のなんばグランド花月独演会に挑戦

五代目桂文枝に入門し、来年45年を迎える桂文太が、きたる6月11日(木)、初のなんばグランド花月独演会「桂文太ぷれみあむ落語会 in NGK」を開催することになりました。50歳で難病「網膜色素変性症」のため視力を失いながらも、盲導犬デイリーというパートナーを得て、これまで以上に真摯に落語に打ち込み続ける文太が、満を持してNGKの舞台へ! 笑福亭鶴瓶さん、中村美律子さんら豪華ゲストを迎え、師匠譲りの古典落語や文太流創作落語「贋作落語」などを披露する予定です。4月14日(火)に行われた記者会見にはデイリーとともに出席、独演会への意気込みを語りました。

20150414184125-a9b0b38b85791528ae305e7accff6ac802a9c0e9.jpg

「地域寄席と言いまして、主に小さいところでコツコツやってきた。その代表である『田辺寄席』は、昨年700回を迎えました」と、これまでの歩みを振り返った文太。賞も獲得し、順調に噺家として成長を続けていたさなか難病に...。「(落語を)続けられるかなと思ったが、頭にはそこそこ入っているし、新しいネタもやっていけるかな、と思えるようになった。それも一門の皆さんのおかげ。本当に噺家でよかったと思いました」。しかし、目が不自由になると「やはり情報障害、移動障害がある」。そんな時に知ったのが図書館の対面朗読で、「それなら盲導犬をということで、デイリーと暮らしています」と、隣にひかえるよき相棒を紹介します。

今回の独演会については、「会社から『NGKでやってみないか』と。858席ある会場で『300埋まればいい』と言われましたが、やるならいっぱいにしたい!ということで、ゲストを充実させようと思いました」。鶴瓶さんは1年後輩にあたりますが、普段から仲良くしているよき友人。「田辺寄席に出てもらおうとお願いしたらスケジュールの都合で叶わなかった。ところが翌日になって『土曜の夜なら行ける』と連絡が。既に別の方にお願いしていたので断る形になってしまったが、実はもともとの仕事をキャンセルしてくれていたんです」といったエピソードからも、交流の深さがうかがえます。一方の中村さんは、デイリーとの出会いを後押ししてくれた存在。中村さんが長年支援している日本盲導犬協会を通じてかけがえのないパートナーと出会ったことから、「どうして盲導犬の育成に興味を持たれたのか、というところも舞台で聞いてみたい。知りたい方は、チケット3000円を買ってNGKへ」と笑いを交えてアピールしていました。さらに「それでも心配(笑)」(文太)と、開口一番は英語落語でも知られる桂かい枝が務めます。

20150414183951-7c45bc22ebb7d0e95aa9d845c680542aa874271e.jpg

当日の演目は「竜宮界龍乃都」と「八五郎出世」、そして「お楽しみ」。「竜宮界龍乃都」は「亡くなった五代目文枝が初高座の時にやったネタ。噺の中にちょっと踊りが入ったり、歌舞伎のパロディになっている部分があります」。「若い時分から東京のネタを大阪にアレンジしてやってきた」という中のひとつが「八五郎出世」。こちらは「ABCの会でやった時は、気が入ってしまい、(噺の中に登場する)妹のお鶴が目の前に現れたことも。あの時、名人になったなあと(笑)。自分で成長したなと思えたネタをと選びました」とそれぞれ解説しました。

質疑応答では「目が不自由になってから落語にどんな変化があったか」と問われ、「ネタを起こして書くことができないので、新しいネタができるのかと思っていたが、(目が不自由になってから)セリフが自分の言葉になった気がする。心でしゃべれるようになりました」。また、代名詞である「贋作落語」も、芝居噺をアレンジしており1時間という長いものがあるため、もう無理だと思っていたそうですが、「ある時、覚えてるところだけで噺を作ったんです。そしたら20分ぐらいで芝居噺ができるようになった。これは目が見えなくなったからこそできたこと」とも。NGKにはこれまで出演したことがありませんが、「若い噺家さんに、コツコツやっていたらNGKで(独演会を)できるんちゃうか、と思ってもらえれば」と後輩たちへの思いも口にしていました。

デイリーやゲストの皆さんの強力サポートを受けつつ、本番ではどんな文太落語を聞かせてくれるのか。皆さん、ぜひ劇場に足を運んでお楽しみくださいね。

20150414184039-ec5c7a092630c644784b44387e798737e9a6337a.jpg


● 公演概要

桂文太ぷれみあむ落語会 in NGK

日時:6月11日(木) 18:30開場 19:00開演

会場:なんばグランド花月

出演:桂文太、桂かい枝 【特別ゲスト】笑福亭鶴瓶、中村美律子

料金:前売3000円 当日3500円(全席指定/未就学児入場不可)

※ チケットは4月17日(金)発売開始予定!

お問い合わせ:チケットよしもと ☎0570−550−100



【桂文太】