特別審査員にデーモン閣下!ダンス・エンタメの新たな才能が競い合う「CURIOSITY JAPAN DANCE COMPETITION」
今年で5年目となる振付師の祭典「Legend Tokyo Chapter 5 横浜アリーナ大会」出場権をかけ、振付師たちが才能を競う大会「CURIOSITY JAPAN DANCE COMPETITION」が、4月19日(日)、サンケイホールブリーゼにて開催されました。今年も、ダンスをベースに「演劇性」「芸術性」「独創性」「大衆性」などさまざまなエンターテインメント要素を取り入れた作品が集結。「Legend Tokyo」出場権以外にも多彩な賞が設けられ、次世代のダンス・エンターテインメントコンテンツを応援する大会となりました。
会場には多くの観客が詰めかけ、開演前からまるでライブハウスのような雰囲気に。MCは、上方漫才大賞を受賞したばかりのテンダラーと、これまで数々のタイトルを獲得してきた日本を代表するストリートダンサーISOPP! 15組の参加チームの中から「Legend Tokyo」に出場できるのは上位2組だけ。1位にはさらに賞金20万円が贈られるほか、今年から新たに「よしもとエンタメ賞」としてなんばグランド花月の出演権、「奨励賞」としてメンバー人数分のなんばグランド花月観劇チケットが贈られるなど、まずは大会概要が説明されます。
続いて、審査員の紹介が。審査委員長を務める「Legend Tokyo Chapter 4」優勝者・KAORIさんは、「すごく楽しみにして来ました」と開幕が待ちきれない様子。日本タップダンス界の第一人者・HIDEBOHは「世界一と言っても過言ではない大会。厳正な審査をしつつ、好みの男の子も探したい」とボケを交えた挨拶で、テンダラーからさっそくツッコミを入れられます。
安室奈美恵さんらの振り付けを行っているRYOHORYONさんは、「裏で皆さんの熱気を感じてワクワクしています」。「よく知らずに来たんですが、何故呼ばれたのか...」と戸惑いをのぞかせた後藤ひろひとは、「(作品に)ドラマ性とかがあれば、そこを見させていただきます」と演劇人の視点を生かして審査するとのこと。
よしもとクリエイティブ・エージェンシー 音楽ダンスパフォーマンスセクションのプロデューサー・松元浩一は「今日は次なるよしもとを支えてくれる才能を発見したい」。『SDM』編集長で「Legend Tokyo」プロデューサーの工藤光昭さんは「関西はダンスのレベルが高い激戦区。どんな人が出てくるのか楽しみにしています」と話しました。
さらに、この日は特別審査員として、魔界からデーモン閣下が参戦! 先日、地球デビュー30周年記念として聖飢魔Ⅱを再集結、夏から大規模ツアーを行うことが発表されたばかり。国内外で1000回を超えるステージをこなしているほか、演出家としても活躍しているだけに、どんな審査を行うのか注目が集まります。浜本から「魔界ではダンスは?」と話を振られると、「非常に流行っている。悪魔の手下になった者が、人間界から連れ去られ、いつの間にかそこで日夜特訓を受けている」。客席の子どもたちにも「今日、お前らの中から、魔界に連れて行かれ特訓させられる者が選ばれるのだ!」と叫び、強烈な存在感を見せつけました。
さあ、いよいよコンペのスタートです。参加チームが、3組ずつ5つのブロックに分けてパフォーマンスを披露すると、客席からは大きな声援が。
MCの3人はもちろん審査員の皆さんも、そのハイテンションなステージに圧倒されているようでした。
15組のパフォーマンスを終え、審査員による審査が行われている時間は、スペシャルゲストのSHUHOとAFRAがステージへ。今最も熱いハウスダンサーと、世界的に活躍するヒューマンビートボクサーが、夢のコラボレーションを繰り広げました。
パフォーマンスの後には、テンダラーとISOPPUが加わって、ヒューマンビートボックスや即興ダンスに挑戦する場面も。コンペ観戦で張りつめていた客席を、大いに楽しませ、リラックスさせるひとときとなりました。
ついに結果発表の時がやって来ました。奨励賞は「HYP」の作品。後藤は「トップバッターのプレッシャーをものともせず、楽しい世界を見せてくれた」との言葉を贈りました。よしもとエンタメ賞は「RIKIMARU」の作品が受賞。RYONRYONさんは総評として、「横浜に向けて、場面展開や最後に到る変化のつけ方など、振り付けをもう一度詰めていただけたら」とリクエストしました。
「Legend Tokyo」出場権が与えられる2位には、「MUKABI」の作品が選ばれました。「踊りだけでなく、衣装や照明、選曲などすべてのエンタメ性で決めた」とHIDEBOH。「ストリートダンス主流の中で、モダン、コンテンポラリーのすごくクオリティの高い作品」と賞賛しました。
そして1位に選ばれ「Legend Tokyo」出場権と賞金20万円を勝ち取ったのは、「akane」の作品!
発表したデーモン閣下は「非常に僅差だった。ほんのちょっとのことが、勝ち負けの分かれ目になったので、敗れ去っていった諸君も、あまりガッカリすることなく、すごくクオリティが高かったんだよということを肝に銘じて来年以降来てもらえれば」とコメント。「akane」の作品については「審査員ほぼ全員が推した」と明かしつつ、「横浜に向けての課題という点では、必ずしも万全ではない。個悪魔的には、下半身の強化がもうちょっと欲しい」とアドバイスも。
KAORIさんによると「どれだけ人の心を動かせるかが重要。それを研究されている方が上位に残った」とのこと。惜しくも入賞を逃した皆さんには、「ぜひ来年も参加して」(松元)、「今までダンサーだった人がどんどん振付師として参加している。引き続きチャレンジしていってほしい」(工藤さん)といったエールが送られました。激戦の末「Legend Tokyo」に駒を進めた皆さん、優勝目指して頑張ってください!
【デーモン閣下】【後藤ひろひと】【HIDEBOH】【テンダラー】【SHUHO】【AFRA】【ISOPP】