未来のメダリストを育てる! ふるさとアスリート「吉本発! 笑スポ! 水泳クリニック」始動!
5月2日(土)、大阪の鶴見スポーツクラブで、ふるさとアスリート「吉本発! 笑スポ! 水泳クリニック」が開催されました。
ふるさとアスリート(FA)とは、スポーツと真摯に向き合ってきたスポーツ選手の方々の優れた資質と可能性を活かせる新たな仕組みとして誕生しました。そんなふるさとアスリート制度と、吉本が展開する「あなたの街に住みますプロジェクト」で得た経験やネットワークを活かして地域からの要望に応え、皆さんが活躍できる場を提供。お笑いを通してスポーツの楽しさを伝え、健康づくりや子供たちの育成に貢献するべく、その第1弾として開催されたのが「吉本発! 笑スポ! 水泳クリニック」なのです。
この日コーチとして出席したのは、アテネ五輪バタフライ200m銅メダリストの中西悠子選手と現フィンスイミング日本記録保持者の山階早姫(やましなさき)選手。さらに3歳から高校時代まで水泳を経験したミサイルマン・西代、大阪住みます芸人のspan! が笑いを交えてスポーツの楽しさを伝えました。アスリートに水泳を教えてもらおうと、会場には幼稚園から中学生まで約60名の子供たちがつめかけました。
第1部は、「笑スポ!」にふさわしくspan! の漫才からスタート。笑いで子供たちの心をほぐしたあとは、中西選手、山階選手を交えてのトークショーが繰り広げられました。ミサイルマン・西代の司会のもと、2人が水泳を始めた時期や小学生の頃の思い出、さらに上達するために一番大切なことなどを語り、今まさに水泳に取り組む子供たちは興味しんしんの様子。トークショーの後半は、質問コーナー。子供たちから「水泳で一番大切なことは何ですか?」、「つらいときは何を考えていましたか?」、「一番苦労した時期は?」など次々と質問が飛び、その回答に真剣なまなざしで聞き入る子供たちでした。
そして最後に「まず夢を持つこと。そのために何をするべきか、目標を立ててクリアすることを考えるのが大切です」と中西選手。山階選手も「目標のハードルを上げていき、達成すれば夢に近づいていくと思います」と話し、「夢」と「目標」の大切さを語りました。そこで、子供たちにも自分の夢と目標をカードに書いてもらうことに。
第2部は、水着に着替えていよいよ水泳教室。まずは、憧れの選手の泳ぎを見てみよう! ということで、山階選手のフィンスイミングと中西選手のバタフライを見学。そのスピードに子供たちからも「早~い!」という驚きの声が! 続いてのレクリエーションクイズで大いに盛り上がった後は、それぞれ水泳指導に移りました。
バタフライ、平泳ぎ、背泳ぎ、クロール、それぞれ教えてもらいたい泳ぎに分かれて40分間の水泳教室。泳ぐのが苦手な子供たちに向けては、西代とspan! がお手伝い。水泳経験者の西代が手取り足取り、泳ぐことの楽しさを教えていました。
そして最後は西代チームと中西チームに分かれてのリレー対決! 子供たちがそれぞれ得意な泳ぎで勝負します。これが予想以上の盛り上がりで、抜きつ抜かれつの大接戦! 最後までどちらのチームが勝つか予想できない展開を見せ、子供たちも大声を出して応援していました。リレー後半、リードしていた西代チームでしたが、span!・水本がスローな平泳ぎで足を引っ張り、中西チームが一気にリード! 西代チームのアンカー、山階選手がクロールで巻き返しを図りますが中西選手のバタフライに追いつけず、中西チームに軍配があがりました!
帰り際には、水泳をがんばった子供たちにグリコさんとお菓子のデパート よしやキャンディーストアさんからお菓子のプレゼントが。子供たちの元気と笑顔が溢れる初回の「吉本発! 笑スポ! 水泳クリニック」となりました。
教室終了後、span!・マコトは「たまたま僕は水泳を10年やっていて、久しぶりに泳いで水泳の楽しさに触れられました。西代さんが中心となって、お笑いとスポーツの融合ということで漫才もやらせてもらい、本当に子供たちの楽しそうに笑っている顔を見て元気をもらえましたね。第2回も参加したいです!」と第2回への意気込みも。
水本は「小さな子たちの目がすごく輝いていて、僕らも芸人を目指していた頃の輝きをもう一度取り戻さないといけないと思いました。めちゃくちゃおもしろかった。いい経験ができました」と真面目にコメント。さらに、最後のリレーで水本自身の平泳ぎがきっかけで負けてしまったことにも触れ、「だいぶ足をひっぱってしまった。終わってから、子供たちは誰も口をきいてくれませんでした」と反省も!?
この教室のアイデアを出したという西代は、「僕は3歳から水泳をやっていたけど水泳の才能がなくてお笑いの道に来ました。でも、もし今日集まってくれた子たちぐらいの年齢のときに、メダリストや日本一の人と会えてたら、もしかしたら何かが変わってたのではないか、という思いからこのイベントを思いつきました」とひらめきのきっかけを明かしました。「アスリートと触れ合う機会なんて、めったにありません。でも、最初のトークショーのときから僕の予想以上に子供たちがこういう場を待ち望んでいたことがわかったので、本当によかった。今日の水泳教室に触発された子の中から、将来は本当にすごい選手が出るんちゃうかな? と期待が膨らみますね。メダリストや日本一の人だからこそ、子供たちのスイッチを入れられると思うんです。明日からの練習に取り組んでもらえたらいい形になるんじゃないかな」と手ごたえを感じていました。また「デブでよかった。子供と一緒にときは、この体型は心をつかみますね」とも。
中西選手は「笑いとスポーツの融合ができるのは吉本だけだと思うので、ぜひこの活動をもっと広めてあちこちでやりたいです。私は全国各地の水泳教室に行くんですけど、普通の水泳教室はあっても、こんなに子供たちが笑うスタイルの教室はどこにもない。とてもいい教室になったと思います」と感想を。
山階選手は「私は子供たちに水泳を教えることも、お笑い芸人さんと一緒に何かやることも初めてだったので、教える楽しさやお笑いの楽しさに触れて、自分自身もとても楽しかったです。子供たちも楽しんでもらえるならとてもハッピーなので、これからも続けていきたいです」と語りました。
今後もふるさとアスリート制度とお笑い芸人が融合した新しい試みを開催予定。どうぞお楽しみに!
【ミサイルマン】【西代洋】【span!】