『Radioパンサー』『尾形軍団』など東京・ヨシモト∞ホールでライブを開催しているパンサー・尾形にインタビュー!!!
東京・ヨシモト∞ホールで、3年強続いているパンサーの月1トークライブ『Radioパンサー』。3人のリラックスしたトークが楽しめるライブとあって、毎月、多くのお客様に来場いただいています。
今回は、パンサー・尾形貴弘を直撃。『Radioパンサーや尾形が中心となって開催している『尾形軍団』ほか、仕事やパンサーについても熱く語ってくれました。言葉足らずなところはありますが、尾形ならではの独特な言い回しを、ぜひともお楽しみください!
――2011年10月から毎月開催している『Radioパンサー』。もう3年以上やっているんですね。
「長いですね。毎回ゲストが来てくれるトークライブで、めちゃくちゃ楽しいです。最初はてっぱんトークが欲しかったというか。テレビに持っていけるようなトークをやりたいなというところから、3人で話し合ってトークライブをやることになったんだったと思います。芸人だったら誰しも『すべらない話』は出てみたいじゃないですか」
――そうでしょうね。3年以上やってみて、トークの腕は鍛えられました?
「うーん......どうっすかね。毎回いろんなトークを試してますけど、なかなか難しいですね。これ話そうと思ったネタは、携帯電話のメモに入れてるんです。でも、面白い話ってなかなかないんですよ。だから肉付けしたり、大きな声を出すとか話し方に強弱を付けて面白くしようとしてますけど、難しいなって」
――トークが達者な芸人さんのすごさを改めて実感したり?
「いやぁすごいっすよね、トークで笑いを取るって。やってみて本当に思いました。はぁ~~、トークってマジで難しいんだよなぁ。俺、オチに行く前に噛んだり、話の順番を入れ替えちゃったりしてつまずくんです。家の風呂とかで練習してるんだけど、焦るから! 汗かくし!」
――(笑)確かに、いつも汗ぶるぶるかいてますよね。なんで焦っちゃうんですか?
「なんでだろう?......笑ってくれるイメージがあったのに、実際話してみると笑いが来ないと段々焦りますよね。あと、(喋っているうちに)何言ってるのかわからなくなったりもするんです」
――じゃあ、ゆっくり喋ってみるとか?
「でもそうすると、面白みがなくなる気がするんですよね。俺、トークは熱が大事だと思うから! 勢いで熱く話したいんです。熱さがあれば、嘘みたいな話でも本当になるというか。......そう思います、俺は!」
――(笑)。トークライブのゲストは、毎回どうやって決めてるんですか?
「共演したことはあるけどガッツリ喋ったことのない方、喋ってみたい方とかを3人で話し合って、(スタッフさんに)オファーしてもらってスケジュールやタイミングが合えば、ですよね。武井荘さん、ずんさん、あばれる君、FUJIWARA・藤本さん......あと誰だろ? 全然思い出せないけど(笑)、たくさんの方に来ていただいて本当に有り難いです」
――今後、どんな方に来てもらいたいですか?
「カズさん(三浦知良選手/横浜FC所属)です、カズさん! やっぱり話を聞いてみたいじゃないっすか。あと、ラモス(瑠偉)さんにも来てほしい。ドーハの裏側とか聞きたいですね」
――個人的には、中島浩司さん(註:元プロサッカー選手。高校の同級生で同じサッカー部に所属。2013年、現役を引退)と尾形さんの話も聞いてみたいです。
「あぁ、浩司! いいですね。でも、あいつは今、広島に住んでるからなぁ。......この前LINEしましたけど、全然会えてないんですよ。仙台で何度か同窓会があって、浩司は来てたんですけど俺が行けなくて。高校3年間一緒で本当に仲が良かったし、あいつ、上手いから悔しくて練習中はバッチーンとディフェンスしてましたよ。36歳まで現役だったなんて、すごいですよね。中村憲剛(註:大学のサッカー部後輩/川崎フロンターレ所属)も来て欲しいですけど、1年しかかぶってないからなぁ。俺、大学時代はすげぇ不真面目だったんですよ。サッカー選手になるのはもう無理だなって諦めてたし、当時は若いから"監督が使ってくれない"って文句ばっかり言ってて。不真面目であんまり練習にも参加しないまま卒業したけど、やっぱり好きだからサッカーは続けたくて......。(Jリーグのクラブの)セレクションとか受けたいんだけど、変なプライドが邪魔して受けられなくて。結局、企業に入ったんですけど、今思えばもうちょっとサッカーを真面目にやっておけばよかったなって。あんな変なクソみてぇなプライドがなかったら、もうちょっと頑張れたかなと思いますけど」
――芸人には、なぜなろうと思ったんですか?
「大学時代、寮の立ち風呂でどうやって面白く入れるかを競おうって言われてやって、優勝したんです。元々、芸人さんが大好きで、めっちゃバラエティ番組観てたんで、"俺、面白いのかな"と思って(就職した)企業を辞めてNSCに入りました」
――NSC卒業後、「グレートホーン」というコンビを組んだものの、解散。その後は「サンキュー尾形」という名前でピン芸人をやってましたよね? どれくらいやってました?
「1年半くらいですね。ピン芸人は本当に大変だった! そもそもピンネタなんて(それまで)やったことがないし、ボケだけでもダメ、ツッコミだけでもダメっていうネタのつくり方がよくわからなくて。"ピンネタってこういう感じなんだ。じゃあ、今度はこうしてみよう"とか日々、手探りでした。......最初はまだよかったんですよ。"あいつ、ピンになったんだ"って注目してもらえるから、少しはウケる。でも半年経って、しっかりネタを観られるようになるとだんだん難しくなって......。『R-1ぐらんぷり』の決勝に出ている人ってマジですごいですよ! そのころ、菅は前のコンビを解散して、なんにもしてなくて」
――そうでしたね。面白いのにもったいないなと思っていました。
「偶然、新宿で会ったんで、コンビを組まないかって持ちかけたんです。その前からずっと菅と組みたいと思ってたんだけど、後輩だから俺に気ぃ使うだろうなと思ったら言えなかった。断られるのも怖かったですしね。たぶん、あそこで会ってなかったら、俺は地元に帰ってラーメン屋をやってたと思います」
――菅さんとの再会が、人生の分岐点になったんですね。2人が再会できてよかったです! ちょっと話を戻します。尾形さんは∞ホールで『Radioパンサー』以外にも、『尾形軍団』というライブを不定期で開催してますよね。
「そうですね。今は不定期開催ですけど、2ヵ月に1回やりたいなと思っているイベントです。基本、コーナーライブで。例えば、尾形軍団のLINEグループ名が"尾形軍団"から"岡部組合""小浜建設"とかいろいろと変わって、最終的に"太一派"になっていて。根建(囲碁将棋)に頭取られてんじゃねぇかということで、俺と根建が対決したり......。そんな感じです。その対決で俺が負けたんで、本当は『尾形軍団』は今、『太一派』なんですよ。あと、今年1月のライブは新しく入りたいヤツが来たんだけど、メンバーは11人じゃなきゃダメだということで、メンバー入りをかけて俺も一緒に対決して。結局、井上虫歯二本っていうヤツが落選しました。企画はいつもみんなで考えてます」
――軍団結成のいきさつは?
「昔、『尾形軍団』っていうライブをやった時に出たメンバーが、そのまま残った感じです。でも。ただ仲がいいだけ。俺の軍団だとは思ってないです。みんな、優しくてノリのいいヤツばかりですよ。ほかの仕事は戦いばかりというか......常にドキドキして焦ってばっかりなんですけど、『尾形軍団』はリラックスしてできるし、(気心の知れた仲間と)笑い合えるライブなんで楽しいんです。あいつらと一緒にいたら、エピソードもたくさん生まれますしね。それに、メンバーも最近すごいんですよ。根建とトレンディエンジェル・たかしは『THE MANZAI』のファイナリストでしょ? ガリバートンネル・佐助も『ABCお笑いグランプリ』のファイナルに進んだし、みんな、頑張ってますよ! 今後も今まで通り、みんなと体を張ったバカバカしいコーナーライブをやっていきたいですね」
――ジューシーズ、ジャングルポケットとともに『トリオ・トリオ・トリオ』というライブも開催しています。
「あのライブはあのライブで、気心の知れたメンバーと一緒なので、もちろん楽しいです」
――ピン、コンビ、トリオを経験している尾形さんが思う、トリオのいいところってどこですか?
「3人いる!」
――(笑)そこですか。
「ははは! だって、1人が(観客に)ハマらなくても、2人がハマるかもしれないじゃないっすか。ネタが飛んだときも合図を出してくれて助けてくれたり、向井が"飛ばしたじゃん"ってツッコでくれて笑いになったり。2人よりもバリエーションが増えるし、ありがたいですよ。俺、売れるときは3人で売れたいんですよね。1人でテレビに出させてもらったりしてますけど、そういうときもパンサーのことを考えながらやっています。みんな、俺は自分のことだけ考えてると思ってるかもしれないけど、そんなことはない。そう言われたときは"そうだよ。俺だけ(テレビに)出られればいいんだ"って言ってますけど......本当はそんなこと思ってないんだよなぁ」
――相方2人のことも大切に思っている、と。
「だって、3人一緒じゃないと売れないでしょ? 1人だけテレビに出ても、絶対に売れないですよ。向井と菅が一緒じゃないとね」
――タイプの違う3人が一緒にいるからこそ、それぞれの個性がより際立つ訳ですもんね。
「そう! 3人一緒じゃなきゃダメだと思ってるから、1人の仕事も3人の活動のために頑張っているつもりです。向井もきっとそうだと思う」
――あれ、菅さんは?
「菅も菅で............うーん、あいつは何を考えてるのかまったくわからないです(笑)。でも、めちゃくちゃ面白くてセンスもあるヤツなんで、そろそろ注目されて欲しい。菅のよさがわかってもらえたら、俺ら3人はめっちゃ強いと思う。とにかく3人で売れたい。俺、一生お笑いで食っていきたいですから」
――今だって、パンサーは売れてると思っている人っていると多いですよ。
「いや! 俺は売れてるなんて、一切思わないです。けど、若手には夢を持ってもらえてるんじゃないかなとは思います。"俺でも、テレビに出られるんだから頑張れ"って、尾形軍団のみんなには言ってますから。"運は大事だぞ"って!」
――(笑)熱いお話、たくさんありがとうございます! では、最後によしもとニュースセンターを呼んでくださっている方に、『Radioパンサー』について熱〜い告知をお願いします!
「わかりました。『Radioパンサー』は、3人の人柄がめっちゃわかります。明日からの生活が楽しくなるような、そんなライブにします! ねっ! 明日から笑って過ごしたい、嫌なことを忘れたいという人は、病院だと思って来てください!」
――病院っていう喩えはちょっと......(笑)。
「じゃあ、スーパー銭湯で! 気持ちいいし、のんびりできて、明日から頑張ろうと思えるトークライブです。是非、観に来てください!」
●ライブ情報
尾形軍団~ラモス~
日程:5月8日(金)開場21時15分/開演21時30分
会場:ヨシモト∞ホール
出演:パンサー・尾形、囲碁将棋・根建、井上虫歯二本、エリートヤンキー・西島、ガリバートンネル・佐助、キャベツ確認中・しまぞう、こりゃめでてーな・伊藤、さんきゅう倉田、ジューシーズ・赤羽、てのりタイガー・渡瀬、トレンディエンジェル・たかし、トンファー・りゅーじ、ハンマミーヤ・一木、ペペ・岡部
Radioパンサー in 沖縄
日程:5月9日(土)開場19時45分/開演20時
会場:よしもと沖縄花月
出演:パンサー、ピスタチオ
チケット:全席指定前売:1500円、当日1800円
『Radioパンサー』
日程:5月24日(日)開場18時45分/開演19時
ゲスト:ラブレターズ(アッシュ・アンド・ディ・コーポレーション)
日程:6月30日(火)開場20時45分/開演21時
ゲスト:未定
会場:ヨシモト∞ホール
チケット:全席指定前売/立見前売 ともに1500円
『トリオ・トリオ・トリオ』
日程:5月12日(火)開場20時45分/開演21時
日程:6月21日(日) 開場20時15分/開演20時30分
会場:ヨシモト∞ホール
出演:ジューシーズ、パンサー、ジャングルポケット
チケット:全席指定前売/立見前売 ともに1800円
チケットよしもとにて発売中!
【パンサー】【尾形貴弘】