結成半世紀以上! チャンバラトリオ・山根伸介『次世代に芸を継承』会見!
1963年の結成以来、50年以上の長きに渡り、日本中を笑いの渦に巻き込んできたチャンバラトリオ。そのオリジナルメンバーが、大阪名物ハリセンチョップでお馴染みのリーダー、山根伸介です。チャンバラトリオ結成以前は「東映剣会」という殺陣技術集団で役者として活躍。その後、「上方漫才大賞・大賞」や「上方お笑い大賞・金賞」を受賞するなど、輝かしい功績を持つ山根師匠が、5/12(火)、よしもと祇園花月で、次世代にその芸を継承する会見を行いました。
当日の祇園花月には、会見を見ようと多くの観客が集合。時間ちょうどに照明が落とされ、暗転した舞台にピンスポットが当たると、そこには車椅子の山根師匠が。「今日はあいにくの天気のなか、誠にありがとうございます」と第一声。そして、早速「チャントリ軍団」によるネタが披露されます。舞台上では見事な殺陣とともに、白刃取りを取り損ねる、何度も切られる、ハリセンで叩かれるといった、チャンバラトリオワールドが展開。山根師匠も舞台の端から笑顔で見守っています。切られ役の見事な切られっぷりに客席からも拍手が起こるなど、ステージは大盛り上がり。最後はハリセンチョップから「なんとも思ってませ〜ん」の流れで終了です。
ここで司会のおかけんた、宮川さゆみがステージへ。さゆみは成人式で師匠にプレゼントしてもらった着物を着ての登場です。今年78歳になる師匠のプロフィールが紹介されたあと、山根師匠が宮川花子とともに再度ステージに現れます。師匠の車椅子を押しながら、そのままハケそうになるボケを放り込む花子に師匠も思わず笑顔。若き日のチャンバラトリオのVTRが流されると、「いや〜若かった。元気でパワーがあった」と感慨深げ。そして「こうして舞台の前に立つのも最後かと思うと、またグッときた。やっぱり舞台人は舞台の上で倒れるのがいい」と話せば「今日、チャンスですよ」と花子につっこまれて苦笑い。師匠のエピソードトークで盛り上がったあとに、今日限りで「チャントリ軍団」を解散することが発表されます。そして、新喜劇で活躍中の弟子、平山昌雄の話に。「アクションに向いてるので、彼に殺陣を継承しようとイロハから教えている」と師匠。これから歴史を調べて、たくさん本も読んで、感情が乗り移ったような、主役を引き立てるような立ち回りができるようになってほしいと願いを語ります。
ここでその平山率いる「チャンバラJAPAN」がステージに登場。平山、水玉れっぷう隊アキ、タックルながい。の3人で殺陣を披露します。ステージ脇から真剣に見守る師匠。終わった後には、「まだまだ」と辛口コメントながら、その表情はうれしそうでした。
そして、最後に師匠の挨拶です。「チャンバラトリオという幕を畳んで、愛弟子の花子に預けることにしました。52年間、本当にありがとうございました」とチャンバラトリオの解散を告げる師匠。現メンバーの志茂山高也、弟子たち、そして大助花子一門の面々が花束を持って登場し、それぞれ師匠とのエピソードを話します。
このステージの最後に登場したスペシャルゲストは、盟友・ゆうき哲也。懐かしい話に花が咲きます。そして客席から花束が贈られ、記念撮影。「おおきにおおきに、ありがとうございます」と師匠も感激ひとしお。引き続き行われた質疑応答では、弟子には礼儀礼節、行儀作法が何より大切と伝えていることのほか、ハリセンに関する貴重なエピソードなどを聞くことができました。最後は大助による三本締めでお開きです。メンバーが去ったあと、一人舞台に残った師匠。緞帳が降りていく中、深々と客席に頭を下げ、会見は幕を閉じました。山根師匠、チャンバラトリオのDNAを受け継ぐ弟子たちの活躍にこれからも注目です。
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