"空手道"2ルールでの五輪種目化もPR! 今週末『第2回全日本フルコンタクト空手道選手権大会』開催
5月16日(土)、東京・ザ・プリンス パークタワー東京にて、全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)による記者会見が行われました。
会見は2部に分かれ、第1部では、5月23日(土)、24日(日)に大阪府立体育会館で開催される『第2回全日本フルコンタクト空手道選手権大会』について、第2部は『空手界の現状と2ルールのオリンピック競技について』と題し、ノンコンタクト空手とフルコンタクト空手の2ルールで、空手のオリンピック種目化を目指しているJFKOの現状報告が発表されました。
まず、全日本フルコンタクト空手道連盟の会長の中谷元衆議院議員(防衛大臣)、緑健児理事長らの挨拶が行われ、さらには元ムエタイ王者で大会PR大使を2年連続で務める武田幸三らも登壇。
大会に出場する有力選手も10名登壇し、第1回大会の男子重量級で優勝した山本和也選手は、「一週間後の大会では、感謝の気持ちを持って、一戦一戦、大事に戦って優勝したいと思います。押忍」と意気込めば、同じく第1回大会の女子軽量級優勝者・菊川結衣選手も「フルコンタクト空手は男子のイメージが強いと思うんですけど、女子もがんばってるところを見せたいです。押忍」と負けじと気合を見せます。
K-1創世記に活躍し、JFKO理事の佐竹雅昭さんも出席しており、自らマイクを握ると、「このフルコンタクト空手の世界でお世話になり、自分自身も空手という人生を生きてきました」とフルコンタクト空手への想いを露わにし、267団体から男子291名、女子84名の合計375名が参加する本大会について「私の時代では夢のよう」と大会規模の大きさをアピール。
本年より初参加する有力選手も存在し、「これぞ空手という華麗な組手が、各階級熱戦が繰り広げられると思います」という期待を高める緑理事長のコメントで締めくくりました。
続く第2部は、ノンコンタクト(寸止め)とフルコンタクト(直接打撃制)の2ルールで、空手道のオリンピック種目化を目指していることについて。
JFKOによると、フルコンタクト空手の競技人口は、国内だけでも20万人、世界的にも100カ国2000万人以上おり、ノンコンタクトとフルコンタクトという2ルールでの2020年東京オリンピック正式種目採用に向けた署名活動では、1ヶ月あまりで103万名以上の署名が寄せられました。
ノンコンタクトだけでのオリンピック競技化は「空手界のまとまりの無さを露呈することになります」と緑理事長が断言し、続けて「フルコンタクト空手を志す子供たちを現行の競技ルールに近い形態で、オリンピックの舞台で華々しく活躍させたいと願っております」とフルコンタクト空手の稽古生のうち7割を占める少年たちの願いを代弁します。
また、フルコンタクト空手は現在、安全対策を最優先し、防具を手足につけてのポイントシステムを導入するなど、安全なルールが確立されているとして、模範競技では迫力ある足技を披露。
緑理事長は、グレコローマンとフリースタイルが共存するレスリングも例に挙げ、「空手にもノンコンタクト、フルコンタクトの2つのルールが入ることによって、競技人口も増えますし、2つのルールを見る観客も増えてくると思います」と力強く公言し、2ルールでの空手道のオリンピック種目化に向けて、弾みをつけました。
『第2回全日本フルコンタクト空手道選手権大会』、並びに全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)の詳細は、公式サイト(http://fullcontact-karate.jp/)でご確認ください。
【武田幸三】