ZAプラン9〜トークとネタ〜
5月17日(日)、道頓堀ZAZA HOUSEにて、「ZAプラン9〜トークとネタ〜」が開催されました。ザ・プラン9のコントとおしゃべり、両方が楽しめるお得なライブとあって、客席は大入満員! はたして今日は、どんなネタが飛び出すのでしょうか。
開演と同時にステージへ現れたのは、白いレオタード風の衣装に身を包んだ4人組。
ヒゲに帽子でスーパーマリオ...と思わせておいて、流れてきた音楽はQUEEN! フレディ・マーキュリーになりきって、名曲を自由奔放に熱唱する姿が、爆笑を巻き起こします。そして、最後に明かされたグループ名はなんと...!?
2本目のコントは、ある会社が舞台。
陰湿な部長(浅越ゴエ)にいじめられる社員(ヤナギブソン)...なんとも重苦しい雰囲気が流れる中、実はこれが映画の撮影であることが判明します。監督に扮したお〜い!久馬の指示のもと、現場は順調そのものでしたが、あるシーンでとんでもない事実が発覚し、シナリオは思わぬ方向へと。浅越演じる部長の進化形「怪人ブッチョーン」の突き抜けたキャラクターには、笑いとともに悲鳴も上がっていました。
お次のコントもまたまた歌ネタ! 今度はビートルズに扮した4人が『レット・イット・ビー』を歌い上げます。久馬・スター、ギブソン・マッカートニー、ゴエ・ハリスン、なだぎ・レノンがリレー形式でボーカルを担当。それぞれがサビの部分に、「浅越の本名、浩志〜」など語呂のいいボケを盛り込んで、大喜利スタイルで笑いを競い合いました。
最後はちょっぴりシリアスな、バラバラ殺人の捜査をテーマにしたコント。
各所から見つかっている遺体の説明を受けた後、いざ現場に出る段になると、何故か"河川敷"に行きたがるなだぎ、久馬、ゴエの刑事3人。そのとんでもない理由はもちろん、残された唯一の良心(?)ギブソンの隠れた性癖も明らかになり、場内は震撼...!
後半は、4人のトークをたっぷりと。フレディの衣装は身体のラインが出るから大変とこぼすギブソンは、Tシャツをめくり上げふくよかすぎる腹部を披露。さらに3人は、ビートルズのネタでのギブソンのハイトーンボーカルをいじって笑いを誘います。殺人事件のネタは「問題作!」「気持ち悪い!」「河川敷になんて行きたくない!」と、作者の久馬にクレームが集中していました。
今回のトークコーナーは、大阪市の住民投票にちなんで「演説トーク」からスタート。まずはテーマを発表し、各自くじでアイテムを引いてから、それをアピールすべく演説。お客さんの投票で当選者を決め、最後に残された1人には罰ゲームが与えられます。ひとつ目のテーマは「無人島に何かひとつだけ持って行くなら」。
ギブソンは「懐中電灯」の魅力を「明るいだけでなく武器にもなる。火を起こすこともできる!」と王道の論法で打ち出します。
ゴエの引いたアイテムは「コロコロコミック」。「誰もいないところで、これほどの暇つぶしはない!」と豪語したものの、持ち時間60秒を有効に使えず撃沈!?
なだぎのアイテムは「お掃除ロボ ルンバ」。冒頭、個性を生かしたジェスチャーでのアピールを展開した後、「重みがあるので動物も一撃でしとめられる」と説明。しかし、懸案の"充電"については「海につけておいたら塩水で充電できる」と提案するなど、破天荒過ぎる部分も。
トリを飾るのは久馬。「ティファールのフライパン」を売り込むはずが、現代社会の問題点を次々と指摘し始め、使い道は謎のまま持ち時間が尽きてしまいました。
すべての演説を聞いたお客さんは、事前に配られた用紙を掲げ、自らが支持する候補者を表明。ここではギブソンが見事当選しましたが、これで出番がなくなってしまうとわかり、「もっかいやりたい!」と悪あがきを見せていました。この後「最後の晩餐でコレを食べたい」、さらに無言ジェスチャーでのアピールタイムを経て、落選してしまったのは、なだぎ...。
罰ゲームは「SHIRAKAMI」。ザ・プラン9の前マネジャーである白神が登場し、なだぎに全力ケツバットをお見舞いすることに。野球経験はないながら、力強いフルスイングを見せつけた白神。なだぎは痛みのあまり、思わず映画『プラトーン』のポーズになっていました。
続いては「出たとこ条件付きトーク」。4人がお題に沿ったトークを繰り広げますが、全員がそれぞれある条件に従ってしゃべらなければなりません。メンバーひとりひとりが書いた条件をシャッフルして引くため、自分がどんな条件下でトークするのかは、ふたを開けてみなければわからない仕組みです。
最初のテーマは「GWにこんなことありましてん」。各自が書いた条件は事前にお客さんにだけ明かされますが、誰がどれを引いたかは、しゃべり出すまで明らかになりません。
何故か隣に座ったギブソンをチラチラ気にしている久馬、意味不明な言葉を連発するゴエ、突然バットを持ち出すギブソン、そして客席に目をやった途端うろたえまくるなだぎ...。それぞれ「隣の人うんこもらしてんちゃうん?という感じで」「聞いたことない方言を使いまくる」「白神の霊がとりつく」「借金取りが客席の後ろに来ていたのを見つけた」という条件に沿ったものでしたが、実は全員、自分が書いたものを引くというミラクルが起っていたよう。「こんなことある!?」とメンバーたちも驚きを隠せない様子でした。
また、ふたつ目のテーマ「とにかくムカついた話」では、4人中3人が前出のコントに登場したキャラ「怪人ブッチョーン」を演じ始めるというカオスな状況に! 最後まで予測のつかない展開で沸かせていました。
エンディングでは、久馬が「ちょっと皆さんにご報告がございます」と切り出し、この日をもってなだぎが脱退することを発表。客席から驚きの声が上がります。なだぎは「大阪と東京という距離もありま、歯車がうまく回らないという原因もあった。僕があまり器用な方じゃないんで、メンバーに数々の負担をかけてきたというのもあって、このままではいかんということで決断した。揉めて辞めるとか、ケンカして『辞めたらぁ!』みたいな脱退ではないので安心してください」と説明。今後については、「これから僕は僕でやっていくし、プラン9はプラン9でやっていくし、お互いが前に進むためのもの。プラン9のコントに二度と出ないとか、本公演に参加しないとかはなく、呼ばれたらすぐ飛んでくるし、呼ばれなくても飛んでくるし、『辞めたんちゃうんかい!』と言われるぐらいつきまとってやろうかなと思ってる」とし、「これからも2組ともどもよろしくお願いします。僕は抜けますが、わがプラン9は永久に不滅です。皆さま、長い間ありがとうございました」と挨拶しました。
久馬曰く「もともと結成した時には、人数を何人と決めていなかった。本当に増減自由でやろうという感じだったので」とのこと。ゴエも「また何か、なだぎさんにやってほしいなという役があれば、ね」と話していました。なだぎの"凱旋"公演にも期待を込めつつ、これからもザ・プラン9となだぎ武を、皆さん、どうぞよろしくお願いいたします!
【ザ・プラン9】【なだぎ武】【お〜い!久馬】【浅越ゴエ】【ヤナギブソン】