よしもとニュースセンター

５月29日（金）、東京・明治座にて、本日、明日にわたって上演される『滝口炎上』の公開舞台稽古＆囲み取材が行われました。

新たなる時代劇ブームを巻き起こすべく、注目の若手俳優・滝口幸広さんを座長に迎えた『滝口炎上』。
滝口さんは徳川家光を演じ、幽霊となったその祖父・家康役の大和田獏さん、春日局役の山村紅葉さんなど、豪華なキャストでも話題となっています。

公開舞台稽古では、滝口さんが爽やかでキリっとした家光を演じれば、天草四郎役の安西慎太郎さんは対照的にミステリアスな演技で魅了。

一方、家光の老中・土井利勝に扮する村上ショージは、アドリブとも受け取れるギャグを放ち、家光の実母・お江に扮した小川菜摘は、家光と惹かれ合うたま（大河内奈々子さん）を諭すシリアスなシーンなど、２人とも見せ場を作りました。

また、RUN&GUNとしても活動している米原幸佑も、家光の家臣の一人として、綺麗なちょんまげを結って出演しています。

公開舞台稽古前には、囲み取材が行われ、滝口幸広さん、大河内奈々子さん、山崎銀之丞さん、小川菜摘、村上ショージ、山村紅葉さん、大和田獏さんが出席。

まず、自己紹介がてら、一人ずつ意気込みを語りますが、村上ショージは、自分宛ての花が届いてないことを触れ、「椅子の下からコンセントの裏まで全部見たのか」とマネージャーに尋ね、さらには間違って歌舞伎座に届いてるのではないかと想いを巡らせた後、「それがただひとつ残念です。それだけです」と嘆いて笑いを誘います。

小川菜摘は、「一ヶ月弱、大変稽古場で苦しんで来ましたので、今日、明日の本番は楽しんで演じたいと思います。強く優しく、器の大きなお江を演じられたらと思います」と力強くコメント。

座長の滝口さんは、祖父から"滝"の字は水竜が守り神との教えを聞いて育ったため、「今日は雨が降ってくれたことを吉兆だと思って、舞台に立ちます」と雨空に視線を送ります。
すると村上が「洗濯物、濡れるし」とガヤを入れますが、「そういうことじゃないです。もっと上の話です（笑）」となだめる滝口さん。

また、この座組での座長を担う滝口さんは「すごいプレッシャーもありましたけど、先輩方、僕よりも若いメンバーが支えてくれて、終始楽しい稽古でした。稽古でやったものを全部出して、お江さんに裏でしばかれないように...」と口走ると、お江役の小川から「一度もしばいてないですからね！（笑）　そういうこと記事になるんだからね、滝口くん」とのツッコミが。
それを受け滝口さんは「すいません。絶対記事にしないでください（笑）」と取材陣に"振る"など、チームワークの良さを垣間見せます。

この日、30歳を迎えた滝口さんですが、「30年経ってもショージさんのように楽しい人生が送れるように精進したいと思います」と還暦になったばかりの村上を敬う一幕も。

話題は一転し、リポーターから今井雅之さんの訃報について訊かれると、同じ事務所で共演も多い大河内さんは「すごく生命力の強い、エネルギーのある方だったので、お亡くなりになったことがまだ実感が湧かなくとても残念です」と涙ながらに言葉を絞り出します。

また、今いくよ（今いくよ・くるよ）の訃報について今日知ったという村上は、「すごい優しい方で、僕も５月の始めにお会いした時に、"おねえさん、大丈夫ですか？"と声もかけてたんですけど、あの時も痛い部分を隠しながら、お客さんの前で漫才やってた...その芸人魂と人間の持ってるあらゆる愛情、感情の情を持って、素敵な方でした。その人が亡くなったということは、すごく寂しいです」と神妙な面持ちでコメント。
小川も「いつお会いしてもホントに優しい先輩で、笑顔しか思い出せないですね。ご冥福をお祈りしたいと思います」と偲びました。


●公演情報
『滝口炎上』
作：毛利亘宏　演出：板垣恭一
出演：滝口幸広　大河内奈々子／山崎銀之丞　小川菜摘　村上ショージ／山村紅葉　大和田獏　ほか
会場：明治座
５月29日（金）...18:30開演
５月30日（土）...12:00開演／16:00開演
※チケットなどの詳細は、明治座公式サイト（http://www.meijiza.co.jp/info/2015_05_single01/）でご確認ください。

【村上ショージ】【小川菜摘】【米原幸佑】