佐久間一行「毎回、設定も内容も変わるので、何度観ても楽しいはず!」とアピール!『福田転球特別企画公演「彼女の履歴書」』の稽古現場を直撃!!
6月16日(火)から20日(土)まで、東京・神保町花月で行なわれる『福田転球特別企画公演「彼女の履歴書」』。佐久間一行、ピクニック、シューレスジョーというピン芸人3人と、ヨーロッパ企画の石田剛太さん、中川晴樹さん、ペンギンプルペイルパイルズの玉置孝匡さんという役者3人、6人全員男性という興味深いキャスト陣が揃った注目の公演です。
同月12日(金)、稽古現場を直撃しました!
「福田転球のオリジナルソフトをつくろう」という話から生まれた本公演。脚本&演出を務める福田は「特別企画っていうのはどうかと思いましたけど(笑)、その話をいただいたときにエチュードを入れたお芝居をつくりたいなと思った」とか。そこで、あるお店を舞台に、働く6人の元にアルバイト応募の女性から送られてきた1枚の履歴書がめぐって、さまざまな思いを巡らせるというストーリーを思いついたそうです。
履歴書の内容は毎公演、変える予定だとか。「エチュードと言えど、題材が変わらなければどうしてもパターンができてしまうし、役者と芸人のポジションも分かれやすい。でもお題が変われば、同じことはできないじゃないですか。毎公演、内容が変わっていくので、観に来てくださった人も毎回おもしろいなと思ってくれると思いますよ」(福田)と、自信をのぞかせます。
福田曰く、「芸人と役者というのは、舞台で活動してはいるものの、近いようで遠く、絡んでいるようでそんなに絡んでいないんです。異種格闘技というかね。セリフに如実に表れるんですけれど、その辺りも踏まえて今回はフリーの要素の強い役者さんに出てもらいました」とのこと。神保町花月常連のピクニック、シューレスジョーに加えて、佐久間を選んだそう。
「フリーができる人達ばかりだし、(ディスカッションの際には)お互いの話を聞ける人たちばかりなので、いいコミュニケーションができてます。稽古から、ガンガン攻めてくれますしね。みんな、すっげぇなと思いながら観てます」と目を輝かせる福田。「このメンバーは相当いいですよ! すごくいい6人に出会えたので、このメンバーでもう1回できたらなと思っています」と、すでに次作への思いを馳せているようでした。
この日の稽古では、全員でエチュード以外の台本がある場面での設定を話し合うところからスタート。座っている他のメンバーに対して、常に立ったままで積極的に意見を出すのは石田さん。「このほうが自然なんじゃない?」「そうなると、このセリフが気になるかも」「そうかな? こっちのほうがいいんじゃない?」「このままで、言い方を変えるとか?」「あぁ、なるほど。それだと不自然じゃないかもね」など、全員で意見を出し合って細かく詰めていきます。
その様子を静かに見守っていた福田。「俺は大丈夫だと思うけどね。まず1回やってみて(セリフを話す人が)不自然だなと思ったら、また考えてみよう」と提案し、全員で読み合わせ。その後、動きを加えながら、その場面を通して演じていきます。
全員の芝居を観察しながら、笑みを漏らす福田。実際、動いてみて気になった箇所やお互いの間について、再び全員でディスカッション。「じゃあ、この3行はなくそうか?」という福田の提案に、賛成する全員。「確かに、このほうが(セリフを)言いやすいかも」と力強くうなずく佐久間でした。
休憩中の6人に、現時点での稽古の感想を聞くと、声を揃えて「楽しいです!」と返ってきました。
人見知りが激しいという佐久間ですが、ピクニックの「こんなにしょっぱなから喋る佐久間さん、初めて見ました。ずっと一緒にいたみたいとか言ってますもんね(笑)」という言葉に、「本当にそう。初めてなのに、すごく溶け込めてます」と同調。「前世で一緒だったのかも。この6人で国取りに行ったんでしょうね」というシューレスジョーですが、ほかの5人から「え?」とツッコまれます。
これまでも芸人とさまざまな芝居をやってきた石田さんは、「芸人さんって芝居の達者な方が多いので、一緒にやるとき、いつも緊張するんです。でも、今回はただただ楽しいです」と笑顔。「なんていうか......お風呂みたいな感じですかね? お風呂って入るのはめんどくさいけど、入るとすごく気持ちいいじゃないですか」と喩えるも、「ということは、めんどくさかったんですか?」(シューレスジョー)「入ってみたけど、ぬるかったってこともあるんじゃないですか?」(ピクニック)と芸人勢からツッコミが。そんな反応に、「こうやってツッコんでくれるのも楽しいですよね」と笑います。
「芸人さんって怖いなというイメージがあった」というのは、中川さん。「話を聞いてくれないんじゃないかというイメージがあったんですけど、会話をうながしてくれる人たちばかりなのでコミュニケーションで笑いが生まれているというか。やっていて楽しいですね」と語ります。
芸人との一緒の芝居経験はあまりないという玉置さんは「中川さんが言いたいことを全て言ってくれました」と言いつつ、「芸人さんは役者より飛び込んでいく感じがあるので、一緒にやっていて(セリフや行動を)拾ってくれることも多い。ありがたいですね」と冷静に話してくれました。
そんな役者陣の感想を聞いていた芸人陣。「僕はこの中で芸歴がいちばん下なんですけど」とシューレスジョーが切り出せば、ピクニックは「僕はこの中でいちばん年下なんですけど」とコメント。それを受けて、佐久間が「僕はこの中でいちばん人間的に下で......」とボケると、全員からツッコミが入ります。
和気あいあいとしていて、いいチームワークを感じさせる6人。「すごくいいバランスです」(中川さん)「芸人6人だったら、悪ふざけしちゃったりするんですけど、締めるところは締めてもらっていい感じでやれています」(ピクニック)と感想を。
「玉置さんをどうしても観てしまう」と言う佐久間。ピクニックも「俺も、玉置さんで笑っちゃいます」とうなずきます。「玉置さんはムードメーカーですね」(佐久間)「役割できてますよね。中川さんはしっかり者で、石田さんはガラケー(笑)」(ピクニック)と茶化すと、携帯電話を出しながら「僕、スマートフォンみたいなガラケー持ってるんですよ」と石田さん。ピクニックは「でも、そのガラケーが仲よくなるきっかけになりました」と補足します。
アドリブ要素の多い作品とあって、稽古では「不確定要素を変えながら、稽古してます」と佐久間。役者陣もこういった形式の作品はなかなかないそうで、「本番ではかなり変わりそうですよ。かなりスリリングですね」(玉置さん)。「何回も一緒にやってる佐久間さんとシューレスは、本番はこれくらいで来るだろうっていうのがわかるんです。けど、役者さんはどうなんですか?」と訊くピクニックに、「どうだろう? マイナスになることもあるんじゃない?」(中川さん)「うっかり緊張して、何も喋らないこともあるかもしれないよね」(玉置さん)と返します。
「毎回、内容も設定が変わるので、1つのきっかけで険悪な方向にいくかもしれない。何度観てもらっても楽しいと思います。楽しみにしていて欲しいですね」(佐久間)とアピールする『福田転球特別企画公演「彼女の履歴書」』は、6月16日(火)より公演スタート!
毎回、何か起こるかわからないエチュードは必見! チケットは絶賛発売中です。神保町花月へ、ぜひ足を運んでください!
●公演情報
彼女の履歴書
作・演出:福田転球
出演:佐久間一行、ピクニック、シューレスジョー、石田剛太(ヨーロッパ企画)、
中川晴樹(ヨーロッパ企画)、玉置孝匡(ペンギンプルペイルパイルズ)
開催日時:16日(火)19時30分開場/20時開演
17日(水)18時30分開場/19時開演
18日(木)18時30分開場/19時開演
19日(金)18時30分開場/19時開演
20日(土)16時30分開場/17時開演、19時30分開場/20時開演
チケット料金:前売3000円、当日3500円
チケットよしもとにて発売中!
※本公演の前売り券ご購入のお客様限定で(手売り、置きチケは除く)、
16日(水)から19日(金)公演流量後、全出演者による限定ミニトーク開催!
・ご参加できるミニトークは、ご購入の公演日のみとなります
・公演終了後、一旦ロビーにて退出いただきます。チケットの半券を持参ください
・15分ほどを予定しています
【福田転球】【佐久間一行】【ピクニック】【シューレスジョー】