『吉本新喜劇2025』（6月）
6月16日、10年後の吉本新喜劇の担い手となるべく、若手座員が奮闘する『吉本新喜劇2025』が開かれました。毎回、吉本新喜劇とゲームコーナーの2部構成で展開、個性豊かな面々がそれぞれ自身をアピールしつつ、磐石のチームワークで終始沸かせます。
清水啓之と太田芳信の前説から『吉本新喜劇2025』は始まっています。お客様の気分をほぐし、会場を温めながら、新喜劇の世界へと誘います。6月公演の新喜劇のタイトルは「2人の思い」。"花月商店街"を舞台に、同級生で幼馴染である楽器店の娘・安世（井上）と本屋の娘・ひで子（服部）の友情を中心とした物語を繰り広げました。
物語を先導するのは、たこ焼き屋店員の岳夫（信濃）と新人バイトの藍（酒井）。スタイリストを目指して専門学校に通っているという藍は、歯に衣着せぬ発言で岳夫をはらはらさせるも抜群の行動力で、商店街の人々や、彼らを取り巻く人々の心を次第にまとめていきます。酒井は、その恰幅のよさもあいまって、大きな存在感を新喜劇に放っていました。
楽器店、本屋、そしてたこ焼き屋を中心に、たくさんの人物が入れ替わり立代わり登場。ひそかにひで子に思いを寄せる学生・裕（吉田）が登場した際には、酒井が"まきざっぱ"を握りしめ"乳首ドリル"を仕掛けようとしたり、佐藤太一郎が奇抜なメイクと衣裳で異彩を放ったりと、ここでしか見られない組み合わせやキャラクターも続々登場。もちろん、松浦真也のギターに森田まりこの宝塚ネタ、レイチェルのDJなどおなじみのネタも惜しみなく投下。若い才能をふんだんに発揮しての新喜劇が楽しめました。
中説を担当したのは吉田裕とレイチェル。幕間でも笑わせます！ そして２部のゲームコーナーでは「ムチャ振りトークバトル」を展開。青と赤の２チームに分かれ、出題されるテーマに沿って、テーマに適したモノや人を各チームから選出された1名がそれぞれアピール。どちらのアピールがよかったか、お客さんの拍手で決定というルールでのバトルを繰り広げました。ただ、アピールするモノや人は自分では選べず、ボックスの中から無作為に選ばなければなりません。したがって、思いも寄らぬキーワードが飛び出すこともあり、出演者も戦々恐々です。
MCに新名徹郎、青チームはリーダー・今別府直之、酒井藍、安井まさじ、信濃岳夫、清水啓之、赤チームはリーダー・松浦真也、諸見里大介、いちじまだいき、岡田直子、太田芳伸というメンバーが、お客様からの支持を得るべく戦いました。
「無人島でサバイバル。無人島に何か１つだけ持っていけるなら、何を持っていく？」というテーマでは、青チームから酒井が、赤チームからリーダーの松浦がトークバトル。酒井が選んだものは「ミキサー」、松浦は「木彫りの熊」。いずれも無人島に持って行くには無慈悲なアイテムですが、懸命にそのよさをPRしました。開口一番、「無人島には電気がない。ミキサーも役に立たない」と酒井をけん制する松浦。ですが、「今はハンディのミキサーがあるんです！」と酒井も負けていません。また、「電気がなくても水を入れることができるし、ハンディのミキサーだったら植物と木の実で女子の大好きなスムージーも作れる」と追い討ちをかけます。その上、「仕えなくなってもカッター部分は刃物として応用できる」とまで畳み掛けていきます。一方松浦は、「木彫りの熊は硬い割にはそれなりに軽い。木の実を割る際など、石を用いるより楽でいい」と応戦するも、「無人島やからほかに木はいっぱいある」と酒井、もはや無用の長物といわんばかりです。酒井のパワーに押されっぱなしのこの一戦、お客様の支持も酒井属する青チームが圧倒的多数でした。
「指輪に代わるプロポーズのプレゼントに一番ふさわしいものは？」というテーマでは、青チームから今別府、赤チームからいちじまと、恋愛とは無縁のふたりがトークバトルを展開。今別府は一度も彼女ができたことがないそうですが、妄想恋愛はたくましく、200通りのプロポーズをストックしているとか。いちじまも「恋愛経験ゼロやけど大丈夫」と松浦から太鼓判を押され、出場です。そして今別府が選んだアイテムが「石」、いちじまが鳥の「オウム」。それぞれのアイテムを持って「おい！」「なんや！」とのっけからけんか腰のバトルが始まりました。いちじまは「オウムに"結婚してください"と覚えさせる」と長期的にプロポーズを計画。また長生きすると聞いたことがあるそうで、「金婚式のときにもそのオウムがいる」とかなり長い目でPR。今別府は「結局は石を渡す」と開き直り。鉱石とただの石とでは違うと反論するいちじま、最後にはお互いの暴露大会となり、お客様ジャッジもとんとんといった具合に。一旦ドローにするも、新名の独断と偏見で、赤チームのいちじまに軍配が上がりました。
そのほか、「人間以外のものに生まれ変わるなら何？」「熊を戦うなら何を使う？」「新喜劇座員の中で理想のお父さんは？」というテーマが登場、テーマに沿わすにはなかなか苦戦するアイテムや人物のPRに出場者たちは汗をかきながら腐心しました。そして結果は、３対２で今別府率いる青チームの勝利に。なんと優勝チームは賞金がもらえるとのことで、チームの面々はハイタッチで喜びをあらわにしました。
『吉本新喜劇2025』の舞台はこれにて閉幕ですが、まだまだ終わりません！ 緞帳が閉まると若手座員達は駆け足で移動を開始、劇場ロビーでお客様との交流が始まりました。こんなサービスも『吉本新喜劇2025』ならでは。"10年後のスター"たちとの気さくな交流も魅力のひとつです！
『吉本新喜劇2025』、7月は8日（水)、9日（木)と2日間にわたって開催。若手座員によるフレッシュな新喜劇はもちろん、コーナーもあり！ 加えてコーナーにはゲストも登場。8日はすっちー、9日は小籔千豊と、座長の存在が若手座員達にいかなる刺激を与えるか、そちらも見どころです。そして8月公演では座員達が初の殺陣も挑戦するかも!? 毎回、様々な趣向凝らし、10年後の新時代を築くべく奮闘する『吉本新喜劇2025』。未来を担う若手座員達にぜひ会いに来てください！
『吉本新喜劇2025』
2015年7月8日（水）・7月9日（木）
18:40開場 19:00開演（20:30終演予定）
【出演】
吉田裕、松浦真也、太田芳伸、信濃岳夫、諸見里大介、今別府直之、佐藤太一郎、安井まさじ、新名徹郎、森田まりこ、ほか若手新喜劇座員多数出演！
【ゲスト】
すっちー（8日）、小籔千豊（9日）
【料金】
前売・当日共 大人 1,800円：子供 1,500円 （全席指定）
【お知らせ】
・子供料金は身長が110㎝以上、または5歳～小学生以下のお子様が対象
◆チケットよしもと
・チケットよしもと予約問合せダイヤル ℡ 0570-550-100 (Yコード999-010)
・オペレーター対応予約専用ダイヤル ℡ 0570-041-356〈10:00～18:00〉
・WEB⇒ http://ticket.yoshimoto.co.jp
・よしもと各劇場窓口（祇園花月を除く）
◆チケットぴあ
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・WEB⇒ http://t.pia.jp/
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