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2015年6月22日 (月)

ガレッジセール トークライブ 2015 vol.3

6月16日(火)、東京・新宿ロフトプラスワンにて『ガレッジセール トークライブ 2015 vol.3』が開催されました。

登場早々、「みなさんに報告があります。川田がすでにべろべろです!」と言い出したゴリ。日曜&月曜は毎週、よしもと沖縄花月での『おきなわ新喜劇』に出演している2人ですが、「俺は翌日、名古屋でロケがあったから、一旦、東京に帰ってから今日、名古屋でロケしてここに来たんだけど......」というゴリの問いかけに。川田は「3年ぶりに親父と飲んで、朝起きたら天気がすっごく良くて、お酒を呑んでた」と返答。「何時から呑んでたの?」(ゴリ)「朝9時から! 15時過ぎの飛行機で帰ってきた」(川田)というわけで、気分良くトークライブを迎えた様子。出演者も来場者も呑みながら食べながら進められるイベント会場だからこそ観られる自然体の姿に、お客様も笑顔です。
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こちらは、7月5日(日)に開催される1日限りの単独ライブ『ガレッジセール結成20周年単独ライブ~波の上ビーチから始まった~』に向けてスタートさせたイベント。「単独への緊張感がハンパない。このドキドキは、17年ぶり」(川田)と語るように、作家を入れずに2人だけでネタづくりをするのは初単独ライブ以来、実に17年ぶりのこと。ゴリは「芸歴3年目で深夜の冠番組が持てて、その後、忙しくてネタを書かなくなって。作家さんに書いてもらっいながら、単独ライブをやっていたんです」と説明します。
この17年間ずっと、「2人だけで単独をやりたかった」と今までの思いを吐露する川田。「いつになったらやろうって言ってくれるんだろうと思ってたけど、やっと言ってくれた」とプロポーズを待ちわびていた女性のような発言を、とろんとした口調で語りました。
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「今回は2人きりで、1時間半やります。ウケるかはわからないけど、恥をかいてみようと思っている」と決意表明するゴリ。「(単独開催に向けて)色々、取材を受けたんですけど、普通、芸人さんって1~2ヵ月くらい前からネタづくりをして稽古するんですって。俺らが半年前からネタづくりしてるって言うと、ライターさんが皆さん、笑うんですよ」と言いながら「コント8本で、(幕間も)音声コントを7本。合計15本つくったんだから、大変だったよな?」と話しかけると、川田は「ネタつくってるのは、お前だから。俺は楽しみなだけだよ」と笑いました。
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15年前に東京・北沢タウンホールで開催した単独ライブの映像を、2人で観ることに。「恥ずかしい!」「これが当時、面白いと思っていたことだったんだなぁ」など照れくさそうな表情を浮かべながら感想をつぶやくゴリ。一方、川田は驚いたり、爆笑したりしながら食い入るように見入ります。また、エンジョイプレイでは爆笑も!
「今回のネタは(この頃とは)全然違うね。さすがに成長していると思う」と分析するゴリ。川田はかつての自分のツッコミが気になったようで、「こんな感じでやってたんだなって思い出した。恥ずかしすぎて、涙が止まらない」と顔をくしゃくしゃにしていました。
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ここで、ゲストのマンボウやしろ、カラテカ・入江慎也が登場。ガレッジセールと同じく、かつて渋谷にあった『渋谷公園通り劇場』からデビューした2人です。
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「渋谷の劇場は最初、芸人は取らずにイベントだけやるっていうスタイルだったけど、芸人になりたいとお願いに行ったら、ボランティアスタッフから雇ってあげると言われて。だから、僕らが渋谷公園通り劇場の芸人1号なんです。その後、芸人も取ることになって、やしろの組んでたカリカとか犬の心、あべこうじ......とかが出て来たんだよな」と、お客さんに説明するゴリ(註:そのほか、ノンスモーキン、ハイキングウォーキング、井上マー、ザ・パンチ、デッカチャン、ニブンノゴ!なども渋谷通り劇場出身)。当時、若手のイベントのMCを千原兄弟らがやっており、「かつては芸人もお客さんも尖っていた」と語る時代を「お笑い北斗の拳時代」と喩えて、入江に「なに、その喩え(笑)」とツッコまれます。
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マンボウやしろと同じイベントで、芸人デビューを果たした入江。「初めての舞台で、地元の友達を70人くらい呼んだんですけど、ほとんどギャル男で。僕も芸人がどういうものか分かってないから、(舞台に立っている入江に)"フー!"って(友達に)言われて"フー!"って返したら、あとで支配人に"舞台の上で、知り合いに手を振るな"と怒られました」と当時を振り返ります。「俺らも最初はわからなかったよ」というゴリは、かつて出演したテレビ番組での失敗エピソードを披露します。
さらに、"今だから言える話"と切り出したマンボウやしろ。「川田さんが紙を落としたから、なんだろうと拾ったら"お笑い10カ条"が書いてあったんですよ(笑)。1つ目が"ちゃんとツッコむ"で。僕も当時はそういうのを部屋に書いてはってたんで気持ちはすごく理解できたんですけど、2つ目が"照屋(ゴリ)の邪魔はしない"で、10コ目が"沖縄に帰ろうとしない"だったんです」と暴露すると、大爆笑するガレッジセール。
2人と話していると色々と思い出してくるのか、その当時住んでいたアパートの話を始めたゴリ。かなり都心にありながら「外よりも寒い」ボロアパートでの過酷なエピソードに、会場は大いに湧きました。
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休憩を挟んで第2部の始めには、ゴリが自宅から持って来たという劇場時代の懐かしい写真を披露。「年を取ったなぁ、俺ら」としみじみする2人です。
毎年、2人の誕生日に「おめでとうございます」メールを送っているという入江。「川田さんからは毎年"チバリヨー(註:沖縄弁でがんばれという意味)"って返ってきて、ゴリさんは短く"ありがとう"だけだったんです。けど、ここ3年くらいゴリさんの返事が長くなってるのを観て、歳を取ったのかなと思っていた」と笑いながら語ります。
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芸歴3年目の頃から、ガレッジセールの単独ライブに作家として参加していたというマンボウやしろ。作家陣のリーダーが不在の時、そのリーダーから電話で「ゴリが必ず"新ネタを思いついた"って言ってくるはずだから、お前は"面白い"と言いながら却下するという仕事をやってくれ。やらない雰囲気を出せ」という指令を受けて、戸惑ったというエピソードを告白します。
「もう新ネタを試せるタイミングじゃないのに、ゴリさんはやっぱり"新ネタ思いついたんだけど"って言ってきて」と悶えるマンボウやしろ。当時も却下しなければいけないというプレッシャーがかなりあり、パニックに陥っていた彼を見かねた先輩作家から「じゃあ、川田と(別室で)ネタをつくってこい」と言われたとのこと。「ようやく解放されたと思ったら、川田さんは川田さんで"右脳のない人のコントをやりたい"って言い出して。"やべぇ! もっと変な人がいた! こんなのかたちになるのかな"とより驚いた」と語ると、ガレッジセールは2人とも大笑い。「やしろと本気でネタつくったよなぁ」と懐かしそうにつぶやく川田です。
彼らの代表作「エンジョイプレイ」は元々、「ある状況の子供2人がお金ないけど、楽しい遊びしようって思いついたものっていう設定だから。実は悲しいんだよね」と語るゴリ。「今年のライブで、エンジョイプレイはやらないんですか?」と入江に訊かれると、「やらない」(川田)「俺らの単独って毎回、ダンスがあるんだけど、川田に"やる?"って訊いたら"やらない"って即答だった」(ゴリ)と、今回の単独ライブではコントのみで挑むことを明らかにしました。
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「ガレッジさんのすごいところは、お笑いのフォーマットじゃないところで笑わせられるところ。だから、かっこいいんですよ!」と力説するマンボウやしろ。「ミスチルと一緒だなと思った。NHKの『SONGS』にMr.Childrenが出ていて、桜井(和寿)さんが"今まで甘えがあったのかもしれない。今回はゼロからやろうと思って4人でだけでアルバムをつくった"と話していて、かっこいいと思った。20周年で2人だけで単独やるって、ガレッジさんもそういうことじゃないっすか。自分がその歳になったときにやれる気がしないから、かっこいいなと思う」と語ります。
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マンボウやしろの熱さに触発されたのか、真剣にお笑いへの思いを語り出す2人。
「タカアンドトシがね、新ネタをつくってライブやってるって聞いて驚いて。"こんなに忙しいタカトシが新ネタつくってるのに、俺らは......"って恥ずかしくなった。タカトシもそうだけど、ブラマヨ(ブラックマヨネーズ)とかも10年くらいネタをつくり続けてから売れている。俺らは(お笑いの)筋肉がないまま世の中に出てしまったから、コンビのやりとりが薄っぺらいというか。付いた肉をすぐ削ぎ落としながらやってきたから、(芸人として)ガリガリなのよ。だから、今回は久しぶりに芸人の気持ちに戻っている。川田に"会社がライブやりませんかって言ってるけど、どうする?"って訊いたら、"やりたい"って」(ゴリ)
「俺はずっと(単独をやろうとゴリが言ってくれるのを)待ってたのよ。俺らの原点は劇場だから。ずっと"コントを一緒にやろう"とは言ってたんだけど、"今はコントじゃない"って相方に言われて......映画をつくったり、色々なことを経て、やっとコントをやろうと言ってくれた」(川田)
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ポスターを撮影した海辺は、中学生だった2人が「お笑いコンビを組もう」と誓い合った思い出の場所。母校から制服を借りて撮影したという、非常に思い出深い1枚だそうです。
2人の話をz聞いていたマンボウやしろは「解散したから、思います。コントやりたいなって。川田さんの気持ちを聞いて、(コントができることが)うらやましくなりました。何歳になってもネタをやるっていう姿勢はかっこいいし、しびれます」と、自身の切なる思いを言葉に乗せます。
「単独は、本気でガチでやります。お笑いに向き合っているので、観に来てください」と、お客様へ呼びかける川田でした。
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その後も思い出話が尽きない4人。マンボウやしろの「渋谷公園通り劇場出身の芸人で、ライブやりませんか?」という提案に、ゴリは「やりたい! やろう!」と即答していました。


●単独ライブ情報
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ガレッジセール結成20周年単独ライブ~波の上ビーチから始まった~
開催日時:2015年7月5日(日)14:30開場 15:00開演 / 18:30開場 19:00開演
会場:東京・北沢タウンホール
出演:ガレッジセール
チケット料金:前売4000円/当日4500円
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【ガレッジセール】