河内家菊水丸 芸能生活35周年シングルをリリース! 大盆踊りツアー2015出陣式で初披露!
河内音頭の第一人者・河内家菊水丸の35周年記念シングル「本日は晴天なり」が6月月24日に発売となり、6月28には大阪市内で恒例の盆踊りツアー出陣式を開き、この曲を初披露しました。
菊水丸は1980年になんば花月(当時)で初舞台に立ち、今年が芸能生活35周年。この記念すべき年の出陣式は例年以上に各界から多数の方々をお招きし、盛大に開催しました。また、太鼓正様から寄贈いただいた純金箔だいこも初披露! その姿があらわになった瞬間、会場からはどよめきが起こりました。
出陣式は菊水丸による「感謝御礼音頭」からスタート。無事、35周年を迎えられたことに感謝の意を述べ、ご挨拶しました。
「この35周年のパーティーに、お忙しい中駆けつけてくださったことを宝物として、生涯忘れることができない想い出になると思います」と開口一番に菊水丸。
菊水丸は1980年8月11日、高校3年生の夏休みになんば花月で初舞台を踏みました。もちろんトップバッター、トリは横山やすし・西川きよしでした。そして「吉本新喜劇」には岡八郎、山田スミ子らが出演していたと当時を振り返ります。
「そんな中、ドキドキしながら初舞台を踏み、あっという間の35年でございます」と語り、話題は2年半前に克服した甲状腺がんのことを。30周年を無事に過ごし、40周年を待つばかりとしていた菊水丸に、甲状腺がんが発覚。当初は気管切開手術を行う代わりに、声を失うと宣告され、一時は芸能活動存続の危機にまで追い込まれました。
「最初は手術をせずに、命尽きるまで河内音頭を歌おうと思っておりましたが、所属の吉本興業の大﨑社長をはじめ、相談役、周りの人たちが"この世の中には声帯を残し、そしてレベル4Aとまで進行したがんを取り除いてくれる名医がいるはずだから、諦めずに探して、手術をしてもらおう"と説得してくださり、私も前向きな気持ちになりました」と当時の心境を告白。
多くの方々のご尽力により大阪警察病院の鳥正幸医師とめぐり合い、声を失うことなく、気管切開手術でがんを切除してくだりました。
「がんがわかったのが30周年を終えた直後でしたので、もう35周年はないなと諦めたこともありましたが、おかげさまでこのように迎えることができました。僭越ながらも、こうして35年という一つの節目、区切りのパーティーを開かせていただき、私にとっては今日がまた新スタートです。がんを完治したと言えるのは、5年説、7年説とありまして、次の40周年が手術からちょうど7年になります。次の40周年に向けて芸に精進し、健康に留意して頑張っていきたいと思っておりますので、これからも河内音頭取り・河内家菊水丸をどうぞよろしくお願いします」と決意も新たに、支えて下さった多くの皆様方に感謝の意を述べました。
続いて、「大盆踊りツアー2015出陣式」開会の言では、吉本興業代表取締役会長・吉野伊佐男が登壇。菊水丸が若かりし頃の想い出話を披露したほか、長年の勢力的な活動を称え、エールを送りました。
また来賓を代表挨拶には、西川きよしも登場。「入ってきてびっくりしました!」とは、純金箔太鼓の第一印象。「何!?あの太鼓!」と笑わせました。そして、「35年前、(菊水丸が)初舞台で出たとき、僕らトリやったんですよ。覚えてます。あんなかわいい少年が今ではベテランになって。そしてがんから生還したというのはすごいことだと思います。これからも小さなことやなしに、大きなことをどんどん広めていっていただいて、いつまでもお元気で活躍してください」と熱い声援を送りしました。
各界の著名人からの一言メッセージコーナーでは、池乃めだか、オール阪神、大平サブロー、安尾信之助も挨拶をし、会場を盛り上げました。
池乃はこの日、初めて菊水丸が甲状腺がんを克服したことを知ったようで...「体を悪くされていたことを何も知らんかって、今日聞いてびっくりして...。元気ですね。もう、びっくりしました」としみじみ。ところが、菊水丸によると、手術直後に池乃から入電があり、長時間会話をした上、お見舞いの品も届いたとか。とんだ"ど忘れ"に照れ笑いを浮かべる池乃。自身も3年前、未破裂性動脈瘤と経験されたことから、闘病生活の心境を語りながら、「今のところこうやって小さい体で頑張ってます。河内音頭は大阪の文化、夏の文化です。でも誰でもやっていませんので、いつまでも続けて、伝えていっていただきたいと思います。体だけは気を付けてください!」と勇気付けました。
大平サブローは、家族ぐるみで付き合いがあるそうで、菊水丸からは23年間、子どもにお小遣いをもらったそうです。菊水丸の律儀さが表れたエピソードを披露し、「手術から2年経ちました。全然大丈夫ですね。血色もええし。先ほど、きよし師匠が"前より声もようなってんな"とお話もされていました。私も今年、40周年で、いろんなことにチャレンジしていこうとするんですけど、菊ちゃんも7年後がどうやとか関係なしに、ずっとやっていきましょう!」と盛り上げました。
「菊水丸さん、40周年、おめでとうございます...か?」とおなじみのギャグで沸かせたのは安尾信乃助。「夏の間にいっぱい稼いでいただいて、冬の間は休んでいただき、栄養のある、おいしいものを......僕に食べさせてください! あの金色の太鼓がもしなくなったら、それは......ごめんなさい! 失礼します!」とお祝いしつつも、堂々の"犯行予告"をしていました。
最後はオール阪神。数年前の河内音頭ツアー出陣式に向かう際、祇園花月から大阪へ移動中、スピード違反をしてしまったそう。来年、やっとゴールド免許に戻るとのことで、まずはそのご報告を。そして、「こうして毎年皆様方とお会いできることを嬉しく思います。これからますます、菊水丸さん、元気をためて。これから夏本番ですので!」と阪神流のジョークも交えながら、会場を沸かせました。
多くの方々の声援を受けての盆踊りツアー出陣式。「甲状腺がんから2年半たちまして。ずっと甲状腺に巻き付いていたがんでしたので、それを取り除いてもらったおかげで随分声が出しやすくなりました。今日は特に高音もスムーズに出ました。一旦はもう声はなくなるんじゃないかと諦めたのですが、諦めずに周りの人たちが励ましてくださったおかげで、この日を迎えられました。次の40周年でちょうど手術から7年になり、新たな目標ができました。40周年に向かって精一杯がんばっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします」と決意を新たにした菊水丸。手術から1年は、発声の際に調整がかかったそうですが、今ではすっかり調子が戻ったようです。
今年の河内音頭ツアーも既にスタート。河内を中心に近畿圏内を9月20日(日)までめぐり、目標は100ヶ所の櫓に立つこと。もちろん、あの純金箔太鼓も一緒です!
「太鼓の内側にも金箔が貼ってあるそうなんです。一つの木をくりぬいて、漆を塗って、その上に金箔を押しているということで、やっぱり響きが違いますね。あの輝きにも圧倒されます。大阪は太閤さんゆかりの地で、黄金の茶室に金のお茶碗。現代は金の太鼓と。寄贈してくださった太鼓正の社長も、大阪の景気はこれで回復してほしいとおっしゃっていました。今年は最終の櫓まで金箔太鼓を使います! ただ、盗まれたら吉本新喜劇の安尾くん(の仕業)です(笑)」
最後にこの日披露した新曲『本日は晴天なり』について、聞きました。
「僕の心境と同じです。一旦諦めかけたものを、諦めずに手術したおかげで心晴天という。作曲をしてくれたFace 2 fAKEのOh!BeさんのおじいさんがNHKの最初の頃のアナウンサーだそうで、その方がマイクテストで"あーあーあー、本日は晴天なり"とおっしゃったそうなんです。その言葉は僕自身の気持ちでもあるし、また、マイクを持って歌う商売をする者は一度ならずや二度三度、「晴天なり」と口にしますので、タイトルにつけました」と、菊水丸。シングル同様、心晴れやかに、2015年の夏も近畿各地を河内音頭で盛り上げます! 撥も金箔の純金箔太鼓も迫力満点、35周年だけの特別仕様です! ぜひ、お楽しみください!
『本日は晴天なり』
発売中
よしもとアール・アンド・シー
YRCU-90515 1,000円(税込)
【収録内容】
1. 本日は晴天なり
2. 本日は晴天なり ~ It's fine day~
3. 本日は晴天なり カラオケ
作詞 マシコタツロウ
作曲 Face 2 fAKE 河内家菊水丸
編曲 Face 2 fAKE
【河内家菊水丸】【西川きよし】【オール阪神】【大平サブロー】【安尾信之助】