ハイヒール・リンゴが大阪学院大学から名誉博士の学位を授与!「もう一度学び直したい」と5年前から大学院聴講生に
このたびハイヒール・リンゴが、大阪学院大学より名誉博士号を授与されることとなり、7月2日(木)、大阪府吹田市の同学内にて名誉学位記授与式が行われました。
リンゴは2010年より同学大学院商学研究科において、國定浩一教授の指導のもと「金融論」を学んでいます。そこで得た経済学の知見を、自身が出演する情報番組などを通じ、わかりやすい表現で視聴者に届けてきたこと、また学術文化の発展および生涯学習の推進に寄与したことなどが評価されました。
式典で白井善康総長から名誉学位記とフードを授与されたリンゴは、いつになく緊張の面持ち。謝辞では「まさかこんなたいそうなことになるとは思ってなくて(笑)。さすがにちょっと恐縮しております」と率直な心境を口にした後、同学で学ぶことになった経緯や「金融論」の魅力などを述べました。
デビュー当時は京都産業大学経営学部に学ぶ女子大生だったリンゴですが、「ご多分に漏れず、大学時代にそう勉強した記憶もない。しかし、お笑いの世界に入った際に、自分の勉強不足を感じた。ワイドショーでも知識や語彙力が必要とされるなか、もう一度、国や政治、経済について学び直したいと思ったんです」。本来なら母校で学べきところですが、仕事の合間に京都へ通うのは難しいと悩んでいたところ、テレビ番組を通じて知り合った國定教授から声をかけてもらい、「金融論」の聴講生として同学大学院に通うことになったとのこと。当時、同学に聴講生システムはなかったものの、白井総長の「学ぶ精神があるならどんどん本校で学んでほしい」というあたたかい配慮を受け、現在まで週1回、講義に通っているそうです。
「金融」については「私が学んできた経営学、経済学より非常に血の通った学問。直近の講義では、例えばギリシャのデフォルト危機について学んだり...そういう生きた学問を学んでいる」と面白さを説明。國定教授が銀行の出身なので、「私たちにはわかりにくいお金の流れに精通しておられる。非常にためになる授業を受けさせていただいています」とも。最後は「これからも時間のある限り行かせていただきたいと思いますし、もしご親戚、ご友人に聴講生制度を利用して学びたいとおっしゃる方がおられましたら、ぜひ私たちとともに学んでもらいたい。この授与に恥じないよう、これからも精進してまいります」と締めくくりました。
式典後の囲み取材では、博士の称号について「御茶ノ水博士しか知らんかったからびっくりして...水道橋さんとかぶるなと思ってますが、できる限り博士と呼んでいただければ」と笑わせたリンゴ。相方・モモコからは「ええなあ、あんた。そんなんもうて」との言葉をもらったほか、「一番遠いところでは、カナダにいる澤穂希ちゃんから『リンゴ姉さん、すご〜い!』って(メッセージを)いただきました」。澤さんはネットニュースでリンゴへの特別学位授与を知ったそうで、「『すごいやろ』と返しておきました(笑)。今日の試合が終わった後、私からまた『バンクーバーへGO!』と送りました」と明かしていました。
「足掛け5年通わせていただいて、新聞の1面、2面を見るようになったし、日経新聞が読めるようになった」など、講義を通じて手応えを感じることも多いそうで、「昔はアホやから吉本に行けと言われた時代もあったが、今は芸人も勉強をして、テレビやラジオ、ネットなどお笑いのシステムや構造を理解していないとお話しができない。これからお笑いを目指す方には、ぜひそれを知っていただきたい」と持論を展開。とはいえ「モモコにも講義を受けてもらいたいか?」という質問には、「得意な分野をそれぞれ伸ばしていく」のがハイヒールというコンビであり、「1+1が3になるように、モモコにはモモコの特性があるのでそっちを伸ばしていくと思う。大阪の太っ腹のおかんとして(笑)」と答えていました。
【ハイヒール】【リンゴ】