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2015年7月23日 (木)

マヂカルラブリー・野田クリスタル、9年分の日記をまとめた『野田の日記』発売記念インタビュー!

マヂカルラブリー・野田がまだピン芸人だった2006年から「魔法のiらんど」で書きためてきた日記が、『野田の日記2006-2010』『野田の日記2011-2015』という2冊の本となってよしもとテレビ通りで限定発売されます。

マヂカルラブリー単独ライブの日である7月25日(土)に発売される本書は、なんとよしもとが誇るミリオンセラー作家、麒麟・田村とピース・又吉が帯コメントを執筆するという豪華さ! 1冊500円のこの本、本人は「帯が490円で本が10円(笑)」と謙遜しますが、ブレイク前の芸人の日常を淡々と書き綴った文章の行間に垣間見える、キラリと光る視点と頭のおかしさにハマること間違いなし!の面白さです。発売直前のこの時期に、本についてはもちろん、単独ライブの意気込みなども聞いてきました!

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マヂカルラブリー・野田クリスタル

――9年分の日記を今、出版しようと思ったのはなぜですか?

野田 僕が所属している大宮セブン(埼玉・大宮ラクーン劇場の芸人チーム)の劇場の支配人がだいぶぶっとんでまして、僕が「魔法のiらんど」っていうサイトで野田の日記というのを書いているんですが、それを支配人が読みまして、「あ、じゃあもう、本にしよう!」って、すごいノリで。すごいノリの人なんです。

――結構長く続けられてますよね。

野田 2006年から書き始めたんですけど、当時は書いてる芸人もいっぱいいたんですよね、ブログとか日記とか。でもそこからミクシィが始まり、ツイッターやらなんやらがあってどんどん衰退していったんですけど、僕はあえて「魔法のiらんど」で......。僕は「魔法のiらんど」を一生使おうと思っています(笑)!

――だいたい日記は週に1回のペースで書かれているようですが。

野田 週に1回書こうというのは決めてるんですね。で、最初は少年ジャンプを意識していて、毎週火曜日に書くって決めてたんですけど、だんだん......。書くのがめんどくさい日もあるじゃないですか。で、日記読んでくれてる人から火曜日に「あれ、今日書かないの?」とか言われるようになると、「別に決まってねえし」って、イラッとしはじめて(笑)。今は曜日は決まってないですね。あと、カン違いされがちなんですけど、その日に起きたことではないんです。だいたいそのあたりというか、最近起きたことを書いてます。

――文章が練られている印象を受けるんですが、書くのに結構時間がかかるんじゃないですか?

野田 エグいぐらいかかりますね。たとえば夜10時にとりかかったとして、煮詰まったりすると朝まで書いてたりとか。書き出したらすぐなんですけど、ず~っと「あ~、書くことねえなぁ」とか思って、何書くかで迷って。で、書き始めても途中で「何書いてんだろう?」って思って消したりして、それを繰り返したり。書き始めるまで何を書くか決めてないんですよ。やっぱねぇ、そんな面白いこと起きないっすよ、1週間じゃ。絞り出して絞り出して......って感じです。

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――要所要所に本人によるツッコミが入っているのが面白かったんですが、改めて9年分の日記を読み返してみていかがでしたか?

野田 やっぱ、序盤はしんどいなっていう(笑)。人は成長していくんだなって思いました。あと、読んでてそのときに思ってたことを思い出しますね。「ああ、あのときあんなトガったこと思ってたな」って。序盤の方が、なんとなく大喜利に自信がある感じが読んでてわかるんですよ。日記で大喜利したがってるなぁっていうか、やたら大喜利調の日記が多くて、自信あるんだろうなって。後半はそういうのがひとつもなくて、文章が長くなっていくんですけど。

――確かに、最初はちょっとネタっぽい感じだったのが、だんだん日記らしくなってきますね。

野田 そうなんですよ。なので、そういう成長も見てもらえるかなと。

――『野田の日記』のアピールポイントはなんでしょう?

野田 やっぱり、芸人の歴史が少しはわかるっていうところだと思いますね。芸人の世界の歴史もわかるし、そこに身を投じているところからの目線というか......、2006年の日記なんか読むと、ホントに知らない芸人の名前がたくさん出てくるんですよ。「誰だコイツ?」って、オレも思い出せないような(笑)。でも徐々に芸歴を重ねるにつれて、今世に出てる芸人さんの名前が出て来たりするんで、そういうリアリティも感じられるっていうか。

――帯を麒麟の田村さん(2006~2010)とピースの又吉さん(2011~2015)がそれぞれ担当されていますが、このお2人にお願いしようと思ったのはなぜですか?

野田 それは......、本が売れるんじゃないかと思ったからです(笑)! でもちゃんと言い訳をさせてもらうと、田村さんはバスケットを一緒にやってる仲で、元々親交があったし、又吉さんは以前にちょっと日記を読んでいただいたことがあって......、僕が言いたいのは、「芥川賞を受賞してから頼んだんじゃないんだよ!」っていうことです(笑)。「(帯をお願いしたのは)芥川賞を獲る前だよ!」って大きく太字で、インタビューの前半と後半に分けて2回ぐらい書いといてほしいですね(笑)。

――(笑)。

野田 あと、これは又吉さんにも話したんですけど、実は又吉さんもすごい昔にブログをやられていて、それを読んだことがあったんですね。で、それを読んだことが僕が日記を書くきっかけになったというか......。文章もちょっと引っ張られてるところがあって。そういう理由もあります。

――ちゃんとした理由があるじゃないですか(笑)!

野田 でも、ホントに素晴らしい帯を書いていただきまして。すごく嬉しかったのが、帯だからすごく褒めてくれてるっていうのもあるとは思うんですけど、直接LINEでもちゃんと「すごく面白かったよ」って言っていただいて。それはホントにありがたかったですね。

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――解説をご両親が書かれているのも微笑ましいですね。

野田 オレ読んでないんですよ。最初の2行ぐらいは読んだんですけど、「あ、ちょっとちょけてるな」って思って、恥ずかしくなって、読めなくなっちゃったんです。軽くボケてるんで(笑)、ツラいんですよ。親のそういうところ、見たくないんです。読むと顔真っ赤になっちゃうから(笑)。

――でも、解説をご両親に頼もうと思ったのは野田さんですよね?

野田 はい。解説を頼める人なんて親ぐらいしかいなかったっていうだけなんですけど。ただ、僕らのネタを両親はことごとく認めてくれてないんですよ。だから、日記だけは唯一褒めてくれたというか、認めてくれたのはありがたいですね。

――『野田の日記』はどんな人に読んでもらいたいですか?

野田 知らない芸人の名前とか、たくさん知らない用語は出てきてると思うんですけど、たぶんお笑いを知らない人でも読めると思うので、最終的には(僕のことを)知らない人に読んでもらいたいです。目指せキオスクの本棚!なんで。新幹線のホームで、サラリーマンがふらっと買って新幹線で読んでたりしたらちょっと感動しちゃいますね。

――この先も日記は続けていく予定ですか?

野田 はい、もう「死んだ」まで書こうと思ってます。最終話は「死んだ」で終わろうかと(笑)。死にながら書くなんて、どうやって書いたんだろう?っていう都市伝説になれればいいと思うんですよ、最終的には。もう、この日記ありきの人生にしようかなと思ってまして。日記に人生を奪われるくらいのつもりで書いていこうかなと。

――ずっと文章を定期的に書いていると、小説も書いてみたいなぁ、なんて思ったりしませんか?

野田 う~ん......、そうなってくると、バレると思うんですよね、いろんなことが。あえて『野田の日記』っていうスタイルだからこそ、「結構いい文章書くじゃん」とか言ってもらえますけど、小説書かせたらみんな「あ、ああ......」って言うと思いますよ。又吉さんも「あ、ああ.........」って(笑)。やっぱ、でしゃばっちゃいけないと思うんです、オレみたいなヤツは。

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――『野田の日記』は25日のマヂカルラブリーの単独ライブの日に合わせて発売されますが、今回の単独ライブの見どころを教えてください。

野田 1日中、漫才だったりコントだったり、全部で5種類のイベントをやるんですけど、疲れとか、何度も繰り返し緊張することによって変化していく顔の老け具合を見てもらいたいですね。後半になるにつれて顔が浅黒くなってくると思うんです。後半の「ラブリートーク」なんて、体調悪すぎて顔真っ黒になってると思うんで(笑)。

――全然ラブリーじゃないですね(笑)。

野田 (笑)。その変化を、できればおトクな通し券を買って見てほしいです(笑)! 「おもしろクイズ大会」っていう、すごくおもしろいクイズの大会もありますんで(笑)。あと、僕ら今まで単独ではコントしかやらなかったんですけど、今回初めて漫才もやるんですよ。そこも見どころだと思います。それと、僕ら単独ライブのコントはすごくがんばってるというか、単独でしか見れないコントになってます! 準備が大掛かりだったりするんで、通常のライブではできなくて。他には......、妖怪体操を踊ります!......って、そんなんじゃ誰も来ないか(笑)。


8月からは定期イベントとして『野田の日記朗読会』もスタートするマヂカルラブリー・野田。こちらはなんとチケット料金が1円(!)という太っ腹さなので、単独ライブとともにこちらにも要注目です!

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●作品概要
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タイトル: 『野田の日記 2006-2010』

      『野田の日記 2011-2015』

価格:各500円(税込)

販売場所:よしもとテレビ通り大宮店、新宿店(※限定発売)

発売日:7月25日(土) 

※マヂカルラブリーの1日イベント「スーパーマヂカルラブリー状態」にて発売開始。

●イベント概要①
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『一日単独ライブ スーパーマヂカルラブリー状態』

日程:2015年7月25日(土)

会場:埼玉・大宮ラクーンよしもと劇場

料金:1日通し券5000円 / 各回の料金は下記参照

チケット:チケットよしもとで販売中(Yコード:999-110)

「漫才単独」

時間:11:45開場 12:00開演

出演:マヂカルラブリー

料金:前売1500円 当日1800円

「野田スクールクリスタル」

時間:13:45開場 14:00開演

出演者:マヂカルラブリー / ジョイマン / ツーナッカン / 井下好井 / 相席スタート / エレーン/西村ヒロチョ / サンシャイン

料金:前売1200円 当日1500円

「おもしろクイズ大会」

時間:16:15開場 16:30開演

出演者:マヂカルラブリー / 暇そうにしてる奴ら

料金:前売1200円 当日1500円

「コント単独」

時間:18:15開場 18:30開演

出演者:マヂカルラブリー / エレーン

料金:前売1500円 当日1800円

「ラブリートーク」

時間:20:15開場 20:30開演

出演者:マヂカルラブリー

料金:前売1000円 当日1200円

●イベント概要②

『野田の日記朗読会イベント』

日時:2015年8月19日(水) 19:45開場 20:00開演

会場:埼玉・大宮ラクーンよしもと劇場

出演:マヂカルラブリー / 囲碁将棋 / 井下好井

料金:1円

チケット:チケットよしもとで販売中



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