又吉に対抗、白浜を舞台にした小説『大火花』を執筆!? 「ブラックマヨネーズ・吉田敬 和歌山県 白浜観光大使」委嘱式
7月23日(木)、東京・よしもと本社にて、「吉田敬 和歌山県 白浜観光大使」委嘱式が執り行われ、ブラックマヨネーズ・吉田敬が登壇しました。
吉田が大好きで、暇があれば訪れるという和歌山県白浜町は、 温暖で明るく気候に恵まれた温泉の町。夏には観光客が多く訪れ、白良浜は海水浴客で賑わいます。他にも円月島や千畳敷、パンダが7頭いる「アドベンチャーワールド」などが有名ですが、さらに白浜町を盛り上げるべく、このたび吉田が和歌山県の白浜観光大使に就任する運びとなりました。
まずは司会進行を務める和歌山住みます芸人、わんだーらんどが挨拶がわりに和歌山ギャグを披露。ややウケ(?)でしたが、「和歌山では流行りつつある」んだそう。南紀白浜のゆるキャラ・くえどんと、吉田の着ぐるみ・吉田キャラも参加し、場内が一気に華やかに。
続いて白浜町の町長・井澗誠(いたに・まこと)氏から代表挨拶が行われます。ホノルル・ワイキキとも姉妹都市にある白浜町は、本州でいちばん海びらきが早い(5月3日)そうで、最近では羽田~白浜間の飛行機が1日3便運行しており、またつい先日、高速道路が白浜まで延伸になったそうで、元々観光の町としてみなさんに来ていただいているが、さらにアピールをしていきたいと語ります。
今回、吉田が観光大使になったきっかけは「1年前、白浜町のとある居酒屋で偶然出会ったことがきっかけ」なんだそうで、そこで意気投合し、今回の観光大使就任へとつながったんだとか。「気さくで明るい吉田さんのキャラクターが、白浜にピッタリだと思いました」と話す井澗町長の声は、気のせいかどことなく吉田に似ているように聞こえました。
次に、いよいよ観光大使就任となる吉田が登壇。まずは観光大使就任の感想を求められ、「白浜がなかったら今の僕はないので、なんかどっかで恩返しできたらいいなと思ってたんですけど、これが恩返しの第一歩になればいいなと思っています」とコメント。
「おすすめのスポットは?」と聞かれると、「白浜水族館ですね」と即答。「白良浜とかは当たり前なんですけど、白浜水族館はメインがないっちゃないんですね。ジュゴンがいるわけでもなければ、ジンベエザメがいるわけでもない。"主役は自分が決める"という、自分しだいで人生って楽しめるんだってことを学びました」と、独自の発想を披露します。さらに、「たとえば、繁殖期になるとハサミを上に上げるカニがいるんですけど、オレそんなカニがおるって、白浜水族館に行くまで知らなかったんです。他の、例えば海遊館とかに行ったらカニなんかスルーですよ。でも、白浜水族館に行くことによって、『繁殖期にハサミを上に上げるカニがいるんだ!』って勉強になる。ただ、水族館にいるカニが全部オスやったんで、全員ハサミ上がってましたけど(笑)」と笑わせます。
今後、観光大使としてどういった活動をしていきたいか?という質問には、「関東の方にも来ていただきたいですね。飛行機で、1時間で行けますし。あっという間に着きますんで、そらもう東京のヘンな、汚い......海? 白浜の海の透明感に比べたら、東京の海なんかカス汁ですよ。あんなところに入るぐらいなら、飛行機で1時間かけて白良浜に行ってほしいですね。温泉もあるんで。雨の日も楽しいんですよ、白良浜は。水族館もあるし、アドベンチャーワールドもあるし、雨の日でも全然楽しめる、珍しい海水浴場やと思います」と白浜の良さをアピール。
わんだーらんどが吉田に「関西ではアドベンチャーワールドのパンダの話は結構有名ですけど、関東ではどうなんですか?」と質問すると、「パンダは黒と白じゃなくて、黒とベージュやったっていう話?」とボケる吉田。そうではなく、アドベンチャーワールドのパンダは日本一多い(7頭)という話をしたかったらしいのですが、その話を受けて吉田は「上野動物園でパンダの子供が生まれたとか、よくニュースになるじゃないですか。白浜では結構、当たり前に生まれてます」と話し、「それがあんまりニュースにならへんから、白浜のはもしかしたらパンダじゃないのかなって一瞬思ったぐらい」と話し、会場の笑いを誘います。
ご家族でも行きたいなと思いますか?と聞かれ、「もちろん行きたいです。ただ、子供がまだ1歳10カ月で、飛行機とかはまだ大変なんで、今は熱海で」と、しれっと別の温泉地の名前を出していました(笑)。
と、ここで「白浜観光大使」の委嘱式が行われることになり、井澗町長から吉田へ任命書とタスキ、名刺が渡されます。
町長がタスキをかけてあげている間「町長とは白浜の居酒屋でお会いしたのが初めてだったんですけど、そのお店の便所が和式なんです。で、僕、酔っぱらったときに『お母さん、オレ絶対ここの便所洋式に変えたるからな!』って言ってしまったんですよ。で、次の日の朝起きて、オレなんてこと言ってしまったんやろうと思って、そっから2年行ってないんです」と告白し、場内は大爆笑。「今はただ、忘れてくれるのを待ってる」んだそう(笑)。
次に、晴れて観光大使となった吉田が改めて就任の挨拶を行うことに。「白浜は本当に、海があって、温泉があって、ごはんも店によってはおいしいですし......白浜の銀座通りにある「おがわ」っていうお好み焼き屋さんのポン酢やきそばは、あれを食べに行くためだけでも行く価値があると思えるくらいおいしいんです。海以外にも充実した、魅力的なスポットやと思いますので、ぜひみなさんも、心の調子が悪いときなんかに行ったら、元気出ると思います!」と、観光大使としての熱い思いを伝えていました。
白浜から新宿ルミネの劇場に直行したこともあるぐらい白浜にはよく行っているという吉田。元々子供の頃に家族旅行で行っていて、大人になってからはまったく行っていなかったのに、自分がしんどかったときに、ふと白浜に何十年かぶりに行ってみようと思い、行ってみたら元気が出たので、そこからやみつきになったんだとか。
子供の頃の思い出は?という質問には、「僕、泳げないんですけど、親父が僕に泳げる子になってほしかったらしく、毎回浮き輪を取りあげられて海に放り投げられて、毎回おぼれてますます水嫌いになったという思い出があります」と、あまり楽しくない思い出を語る吉田。他になにか楽しい思い出はありますか?と聞かれると、「家族でキャバレーみたいなところに行ったら、誰か他のお客さんがチェッカーズの『Song for U.S.A』をカラオケで唄ってて、そしたらうちのおとんとおかんがチークダンスしてたんを覚えてます。『おお、恋人時代に戻ってるやんけ』って子供心にゾクゾクきました(笑)」と、貴重な家族との思い出を披露してくれました。
相方の小杉さんは白浜には来ないんですか?と聞かれ、「あいつは沖縄に行きゃあ芸能人だと思っているフシがあって、1泊10万とかするようなところに行ってますね」と若干いまいましそうに話し、「ちょっと生意気ですね。白浜の良さを見ようともせずに安易に沖縄に行くなんて、相変わらず自分のないヤツやなと思います」と痛烈な相方批判を......(笑)。
「今、連れて行きたい芸人は?」という質問には「烏龍パークの橋本ですね」とふだんから仲のいい後輩芸人の名前を挙げる吉田。「あいつはやっぱり、とんでもなくナンパが上手なんで......」と理由を話し、「一回あいつ抜きで白浜に行ったときに、男4人で行ったんですけど、絶対女性がみつかるはずや!っていうので8人分で旅館をとったことがあるんですけど、女性は誰も遊んでくれず、翌朝4人で8人前の朝飯食ったことあります」と自業自得(笑)なエピソードも披露していました。
「今話題の又吉さん(を連れていくの)はどうですか?」との記者の質問に、「一緒に飲みに行きたいとは思いますけど......どうですかねぇ。又吉の本について話せばいいですか?」と逆に質問する吉田。又吉が今日もどこかで記者会見をしているらしいと聞き、「いつまで記者会見やってんねんあいつ!」とツッコみ、「何回やんねん。芥川賞か、この白浜観光大使か、どっちの方がニュースやねんていうのを今一度世間の人に問いたいです!」と語気荒く語ったあと、又吉の記者会見が同じ新宿にある紀伊國屋書店だと聞き、「オレらもそこに行ったりましょうよ!」とわけのわからない提案をします。
さらに、吉田さんも白浜を舞台にした小説を書かれては?との提案を受け、「ああ......、あいつ熱海(注:又吉の『火花』では、熱海が2人の芸人の出会いの場として出てくる)ですもんね。じゃあ、熱海の部分を白浜に変えて、『大火花』というタイトルで出してやりますよ!」と言い、記者たちの爆笑を誘っていました。
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