「やっぱり沼津は最高!」芸人&県民共演の「静岡県民よしもと新喜劇」大成功
昨日8月1日、静岡・沼津ラクーンよしもと劇場にて、富士彦が作・演出を務める「静岡県民よしもと新喜劇」が上演されました。
同舞台には、沼津市住みます芸人の富士彦を座長に、同じく住みます芸人のちゅ~りっぷ、ヌマンズ、ゲスト芸人のボルサリーノ、カートヤング、ゆったり感、さらにオーディションで選ばれた一般の方々が出演。静岡を中心に活動するアイドルのROSARIO+CROSS、劇団井桁屋の座長・座長、酒井健之助も舞台に華を添え、静岡を愛する多くのメンバーによって、新たなご当地新喜劇を作り上げました。
舞台は夏祭りの開催を控えた沼津市の文化センター。閉鎖の噂もあるこの施設を盛り上げるため、支配人(カートヤング)に頼まれた、芸能プロダクション社長(おのちゃんマン)とマネージャー江崎(ゆったり感・江崎)はアイドルグループROSARIO+CROSSを連れて、この施設にやってきます。
マネージャーは市役所の職員・中村(ゆったり感・中村)のおかしな言動に振り回されてケンカ寸前に。そこに先輩職員の富士彦が止めに入ります。中村の自由なボケには観客が大喜び。カートヤングのテッパンボケには、新喜劇名物でもある全員のズッコケが見事に決まりました。
また、社長はテレビ中継の準備も進めており、ディレクター(ちゅ~りっぷ網本)とレポーター(酒井健之助)も合流。時代劇風のレポーターという風変わりなキャラクターを健之助は面白おかしく演じます。続けてROSARIO+CROSSがパフォーマンスを見せると、会場のテンションも一気にアップ。夏祭りへの期待が一気に高まります。
しかしそこに姿を現した副市長(ボルサリーノ山田)は、夏祭りが疎ましい様子。実は副市長は市長のイスを狙っており、誰もいなくなったところを見計らって現れた怪しい男(ちゅ~りっぷ前迫)と夏祭りをぶち壊し、市長を退任させる計画を練るのです。それに利用されたのが支配人の息子(ヌマンズ原)の親友・植竹(ヌマンズ植竹)。とある理由から、植竹はしぶしぶ彼らに協力し、親友を罠に陥れてしまいました。前迫と植竹はこのやりとりの中で、コンビネーション抜群のボケを披露。これには山田も思わず笑ってしまいます。
支配人の息子に着せられた汚名のため、副市長はこれみよがしに文化センターでの夏祭り中止を宣言。追い詰められた支配人が市民に夏祭りの中止とセンターの閉館を宣言すると、沼津市民たちから非難の声が。この沼津市民を演じるのはまさに静岡県民の方々。1人1人しっかりとセリフに熱を込めて演じていました。
これで夏祭りは中止かと思いきや、副市長たちの策略に気付いたダンスユニット(Da Latti、AR'Z)が証拠を持って乱入。さらに、ここまでちょくちょく顔を見せていた掃除のおばちゃん(ボルサリーノ関)が衝撃の事実を明かします。果たして無事夏祭りは開催できるのでしょうか。
ラストは酒井健之助、ROSARIO+CROSS、Da Latti、AR'Zがダンスでコラボ。大衆演劇、アイドル、ダンスチームという異色のパフォーマンスに、会場中が大いに沸きました。「やっぱり沼津は最高!」という掛け声にはこの日一番の拍手が。もちろんオチの笑いもしっかりと取り幕を閉じた初の「静岡県民よしもと新喜劇」。今後の上演も大いに期待できそうです。
エンディングでは、参加してくれた人たちを富士彦が感謝の気持ちをこめて1人1人紹介。会場中が温かい空気に包まれました。しkし続けて「1つだけ謝らなければならないことがあります、1つだけ」と厳しい表情。舞台途中に前迫が繰り出したスベリギャグを丁寧に詫び。観客は大爆笑となりました。
沼津ラクーンよしもと劇場では、芸人たちのネタのほか、「明るいやつぐらんぷり~世界大会沼津予選~」」「よしもと歌うま選手権~ネタとカラオケ大会~」などのイベントライブ、地元パフォーマー参加の「静岡パフォーマーフェスティバル」なども開催中。
静岡の人たちはもちろんのこと、静岡以外の方々も、静岡×お笑いの盛り上がりをぜひ観に来てください。
<富士彦コメント>
これまで市民の方々と一緒に「ふるさと劇団」というのをやってたのですが、沼津以外から静岡全土の方が参加してくれていたので、今回は「静岡県民」という形でやらせていただきました。開館から1年たちまして、何か恩返しできないかという気持ちもあったので、「よしもとが来たら静岡が盛り上がる」というのではなく、「よしもとと静岡が一緒に盛り上がる」という大きな渦が作れたらという気持ちで。
参加していただいた方々を見てたら、やはりグッとくるものがありました。セリフなんてどうでもいいと思っていて、気持ちをぶつけてくださいとお願いしました。熱く言えることが大事ですよね。間違いも笑ってもらえるのがこの舞台。セリフは少ないですが、みなさんお仕事のあとに練習に来てくれたり一生懸命でした。
たくさんの方々にご協力いただいたプロジェクトなので、大変な部分もありますが、2回、3回とやっていけたらと思います!
◆沼津ラクーンよしもと劇場 http://www.yoshimoto.co.jp/numazu/