よしもと沖縄花月の初代月間チャンピオンが決定!
7月31日(金)、沖縄・よしもと沖縄花月にて、「よしもとUchinah-Live」が開催されました。
2015年7月からスタートした、沖縄よしもと初のピラミッド式若手ランキングライブ「よしもと-Uchinah-Live」。沖縄の養成所(YOEC)を卒業した1期生から4期生の総勢32組が出場し、まず上位10組を選出。その10組が毎週、3分半という持ち時間でネタを披露し、審査員と観客の投票でポイントを競います。その累計ポイント数で月間ランキングを決定、下位2組は降格という厳しい現実が。その代わり1位にはメディア・劇場への出演権が与えられるという、若手芸人が絶対に勝ち取りたい特典が用意されています。
この日は、初代月間チャンピオンが決まるという事で、開演前から会場は熱気で包まれました。司会はチーモンチョーチュー。しょっぱなから観客へ下ネタを投げかけたり独特のつかみで会場を盛り上げつつ、「裏でみーんなピリピリしまくってた」と初代チャンピオンを争う出演者の緊張ぶりを明かします。そして前半5組のネタが始まりました。
1組目は女性コンビ「ハイビスカスパーティー」。国際結婚しているボケ担当ちあきの、トルコ人の旦那様との出会いからプロポーズまでが下ネタ満載で繰り広げられます。トルコ人夫との熱烈なキスの仕方など、1番手の登場とは思えないはじけ方で会場を沸かせました。
2組目は「ウリズン桜」。ぽっちゃりヒゲヅラのやーすーが6歳の迷子に扮し「お母さんを待ってる間一緒に遊んで!」と言うと、仲宗根扮する迷子センターのお姉さんが「そうやって男はいつも私をもてあそぶのよ!」とキレ出し思わぬ方向に。過去の苦い恋愛経験を次々語るお姉さんと、やたら大人っぽいヒゲヅラの子供のやり取りに、何度も大きな笑いが起こりました。
3組目は「よもぎ」。ゆるキャラが大好きだという仲田がオリジナルのゆるキャラを発表していきます。「全身が黄色い熊の子供で、赤い服を着ていてハチミツが大好物」など、そのどれもが某有名キャラクターばかり。最後は「手には泡盛、バツイチ、集合時間に1時間遅刻」など、沖縄らしさを盛り込んだハチャメチャな沖縄ゆるキャラ「金城さん」を発表。途中、前列の小さなお子さんが大爆笑するなど盛り上がりました。
4組目は、これまでランキングのトップに君臨する「ありんくりん」。ハーフのクリスと着物でヒゲヅラの比嘉が、魔法のランプの魔人とニートというシチュエーション。お金が欲しいなどの願いを、沖縄方言丸出しの魔人があらゆる独特な手法で解決しようと奮闘。沖縄ローカルネタを次々入れてくる魔人に、会場は大きな笑いに包まれました。5組目は「オーシャン」。登場してすぐ得意のボイスパーカッションで自己紹介をすると、会場からはため息交じりの歓声が。ベテランホストと常識知らずな新人ホストのネタがテンポよく繰り広げられ、観客もノリノリ。
前半が終了したところで、前半組をボケチームとツッコミチームに分け「3文字連想ゲーム」が行われました。チーム内で回答者1人に対し4人がヒントを3文字で出しますが、難しいのかヒントがバラバラ過ぎてなかなか正解が出ません。途中、ハイビスカスパーティ・ちあきの楽屋下ネタを交え出演者がミニコントを始める一幕も。笑いの中、出演者のチームワークが垣間見えます。そして結果は、各チーム何とか1問ずつ正解をひねり出し、引き分けとなりました。
続いて後半戦5組のネタが始まりました。後半戦の最初、6組目は「大屋あゆみ」。金髪美女に扮した大屋ジャネットあゆみが「女性服のフリーサイズはMサイズくらいしかない」「友達の友達はもう他人」などのあるあるネタをハイテンションで繰り出します。最初は押され気味だった観客ですが「ジャネット怒ってる!ぽんぽ~ん!」の決め台詞が何度か続くと、徐々に会場の笑い声も大きくなりました。
7組目は「魁バーバリアン」。火事に巻き込まれた少年とそれを助けようとする通行人のネタ。オーバーオール姿の砂川が奇妙な動きでボケをかまし、特に子供たちから大きな笑いが聞こえてきました。8組目は「斑鳩」。細身・長身で独特な雰囲気の野原が登場しただけで観客からは笑いが起こります。その野原が見たことのないという、お笑いの有名なボケ「アイ~ン」「ゲッツ!」などをオリジナルな振り付けで次々に披露。すると、会場からは悲鳴と笑いが入り混じった歓声が巻き起こりました。
9組目はトリオの「初恋クロマニヨン」が生徒と生徒指導の教師に扮しネタを披露。トリオ漫才の特徴を活かし、教師2人のボケが次々に被せられる絶妙のテンポで、ひときわ大きな笑いが起こっていました。最後のトリを飾るのは「どさんこ室田」。「沖縄とは即ち」のネタで「全国ツアーには含まれない地域」「天ぷらはおやつ」など、沖縄あるあるのフィリップネタを軽快に繰り出し、会場から納得と笑いを引き出していました。
全10組のネタが終了し最終集計を出す間、後半戦のメンバーたちに再登場し、置いてある本の中からお題に合わせた一文を選ぶ「本喜利選手権」が行われました。「具志堅用高さんにあだ名を付けてください」では、大屋あゆみが「シリコンバレー」「デザイナーベビー」と着実にポイントを稼ぎ、初恋クロマニヨンが「食べ残し」でひときわ大きな笑いを取ります。なかでも斑鳩の野原は幼児向け絵本を手にし、独特の言い回しで笑いと高得点を次々にゲットしていきます。結果は、高得点を重ねてあげた斑鳩・野原に決定しました。
そしていよいよ、今日のランキング発表の後に「よしもとUchinah-Live」の初代月間チャンピオンの発表です。ですが、司会のチーモンチョーチューの悪ふざけでなかなか発表されません。しびれを切らした出演者から「お願いします!早くして下さい!」と懇願される始末。やっとのことでランキングと降格2組が発表されました。今回降格となったよもぎと大屋あゆみですが「また絶対上がってきます!」と力強く宣言していました。
最後に2位と1位が発表で、ありんくりんとウリズン桜を残すのみとなり、会場は興奮と期待で異様な熱気に包まれます。緊張が最高潮に達した時、またもやチーモンチョーチューの悪ふざけが入り、出演者全員が見事にずっこけます。そしてとうとう「1位はありんくりん!!」と呼びあげられると、クリスが大きくガッツポーズ。比嘉は静かに喜びを噛みしめました。優勝者のありんくりんは、2位との差がわずか2ポイントと聞き「ネタも走ってたし、今日が1位じゃなかったんでもうダメだと思った。もう今日が怖くて怖くて。本当に嬉しいです。」と本音をポロリ。嬉しさと安堵が入り混じった表情で喜びを語りました。1時間半という予定時間を大幅に超え、出演者の大きな熱量に応えるような観客の大きな笑いに包まれた一日となりました。
1位ありんくりん 226点
2位ウリズン桜 224点
3位オーシャン 173点
4位初恋クロマニヨン 156点
5位魁バーバリアン 126点
6位ハイビスカスパーティー 88点
7位斑鳩 78点
8位どさんこ室田 71点
9位大屋あゆみ 70点
10位よもぎ 64点