西野亮廣独演会 in 日比谷公会堂
8月1日(土)、東京・日比谷公会堂にて『西野亮廣独演会 in 日比谷公会堂』が開催されました。
昨年、同じく日比谷公会堂で行なわれた同ライブにて、開催発表がなされたこちらのライブ。今年も自らチケットを手売りし、開催前日、最後の1枚を買い取ってもらうことができて完売を達成。お客様が続々と会場に入ってくる中、イシバシハザマが前説を務めます。
「この独演会に来ているお客様は、ライブ観覧のプロ」と言い切る石橋が「に!」だけ言うと、「しのあきひろ単独ライブ」と続けるお客様。「遠くから来た人ー!」との問いかけに「三途の川」とボケたお客様には、驚いた硲が「はぁ?」と返答。独演会を楽しもうという雰囲気に包まれた会場で、「西野亮廣!」「独演会!」「スタート!」とのコール&レスポンスでイベントがスタートしました。
大きなスクリーンに映像が。時はさかのぼり、昨年8月9日に行なわれた独演会へ......。そして、終演後には今年のチケット2000枚を手渡された西野。買ってくださったお客様1人ひとりとの2ショット写真が次々と映し出されると、客席からは音楽に合わせて手拍子が。そして、今年も西野が売り切ったチケット数「2000」が映し出された瞬間、大きな拍手が起こりました。
さらなる大きな拍手で迎えられた西野はペコッとお辞儀して、「残念なお知らせです」と切り出します。
「春に行なったニューヨーク公演のDVDが出まして。購入者特典で僕のヌード写真が付いてくるんですよね。僕も撮るんはイヤでしたよ。ぺろんぺろんの体ですからね。でも、1枚でもDVDが多く売れるならと思って撮ったんですけど、その写真が男子便所に捨てられてました」と告白すると、大きな笑い声が。
落ち込みながら「しかも2枚ですよ。誰か(この中に)いるんでしょう! 俺やと思っている方!」と客席を見渡しながら「捨てるんやったら、ばれんように捨てろよ!」と一喝。「独演会はいい思い出がないんです。昨年、ファンレターボックス置いたら2通しか入ってなかったし。捨てられたヌード写真は、僕が持ち帰ります」と語って、独演会を軽快にスタートさせました。
先ほどの捨てられていた特典の写真を引き合いに出して、「嫌われてるのかな?」と切り出す西野。「最近、嫌われ芸人、好感度低い芸人が流行ってる。ウーマンラッシュアワー・村本、南海(キャンディーズ)の山ちゃん、NON STYLE・井上とかもそうやけど、あれはファッション嫌われであり、プロレス的嫌われ。マジで嫌われてるのは、僕と品川さんですよ(笑)。ここもホームじゃない。そう! ホームがないの。なんでこんなに嫌われるの?」と嘆きながら、「僕にも人気があった時代があった」と大阪時代の出来事を話し始めます。そこから、プライベートで見かけた出来事、大阪で起こった"いい話"を。また、「趣味が人間観察っていうと鼻につくかもしれないんですけど、僕は人がすごく好き!」と言い切りながら、大好きないたずらについて楽しげに語ります。
後半になるにつれて、徐々に西野らしい毒が炸裂! 開演前に行なわれた囲み取材(http://news.yoshimoto.co.jp/2015/08/entry38402.php)でも語っていたように、一部のお客様へ、そして会社へ......などのさまざまな苦情を熱っぽく語るも、あまりの突拍子もない展開に会場からは爆笑が。さらに客席が「おぉ~!」とどよめくような"いい話"も挟みつつ、記者会見でも宣言していた相方・梶原雄太の話を。
「梶原はアホだし、ムカつく。寝言で"眠い"とか言うしさぁ」と天然ボケなところを茶化しながら、今まで「話すと長いから、あまりしてこなかった」というコンビ結成について、滔々と語り始めました。お互いを面白いと認め合いながらも相手の気持ちを確かめられない......。コンビを組むまでの展開は、まるで付き合い始める前のカップルのよう。ついにお互いの気持ちを確かめ合った2人!"お笑いコンビ・キングコング"が生まれる瞬間、西野が梶原に投げかけた言葉で、独演会は終了。ドラマティックなクライマックス、そして深々とお辞儀する西野に、会場から割れんばかりの拍手が送られました。
その後、アンコールを求める拍手が大きくなったところで、西野が再び登場します。
「あぁ、どうもどうも。今年も無事に終わりまして。来ていただいてありがとうございます!」と言いながら、現在の心境を赤裸々に吐露。「こういう場に足を運んでくださるみなさん、"行って来い"と背中を押して送り出してくれるスタッフさん、本当にありがたい。みなさんに感謝しています」と優しく語りかけつつ、「いつもご心配をおかけしてごめんなさい。必ず、いちばん面白くなりますんでこれからもお願いします!」と言い切ると、再び大きな拍手が起こりました。
ここで「西野さん!」との呼びかけが。
「2000人の箱(会場)を埋める手売りは大変だから、二度とやらないって呟いてたじゃないですか。会議では来年2016年は大きな小屋でやろうという話も出てたんですけど、ここ以上に大きいところだとお笑いとして届けられる範囲を超えてるのかなって思うんですよ。で、独演会をやめますかっていうところで」と話しかけられた西野は、「独演会自体はやめるつもりないよ」とキッパリ。
「劇場サイズを、昔に戻して続けるというのはどうですか? 大好きな劇場、ありますよね?」と問われると、「ある! 東京キネマ倶楽部!」と即答。「キャパ400席ですよね。そこで来年の夏、独演会をやりませんか?」という提案に「あっ! いいの? やる! 東京キネマ倶楽部でやれるなんて、むっちゃ嬉しい! 超嬉しい!」とテンションを上げて、喜びを露にします。
すると、「ふーっ、危ない。オッケーしてくれて良かったです」と言い出す声の主。「チケットも用意してますし、東京キネマ倶楽部も抑えていまして。"やらない"って言われるとキャンセル料がだいぶかかるんですよねぇ。1日ならいいんですけど、7日間で10公演やるとなるとねぇ」という言葉に、唖然としながら口を抑える西野。
「......マジ? ちょっと待って! 俺、10公演やるとは言ってない!」と慌てて言い訳するも、「お客さんも盛り上がってるし......」と押し切られただけではなく、10公演は全部違う話をするようにと言い渡されます。「トークライブ10回分のエピソードって、1年間でできるもんかね?」と弱気にポツリ。「スタッフが来年の話をして来なかったから、何かあるとは思ってたけど......」と手をいじりながらも、今年の2倍となる4000枚のチケットを売り切らなければいけないことに気付いたのか、開き直ったように顔をぱっと上げて「もしかしたら、昨年も同じことを言ったかもしれませんが、チケットを今から手売りしますんで買ってください!」と切実に呼びかけました。
早くもスタートした来年のチケット発売には、長蛇の列が。購入者1人ひとりとコミュニケーションを取る西野。予定を大幅にオーバーして2時間話し続けたにも関わらず、30分以上かけて笑顔でサインに応じていました。
●イベント情報
西野亮廣独演会 in 東京~西野が4000人集めるってよ!~
開催日:2016年8月12日(金)~19日(金)
場所:東京キネマ倶楽部
【西野亮廣】【キングコング】