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2015年8月10日 (月)

「大坂の陣新喜劇」ついに完結!すっちーが道頓堀を開削した"成安道頓"役

「大坂冬の陣」から400年を記念して、昨年10月に「『君臣豊楽』淀殿の見た夢」、今年4月に「『戦国降幕』笑う忍」を上演してきた「大坂の陣新喜劇」。いつもの新喜劇とはひと味違う、笑いと驚き、感動に満ちた舞台で大好評を博してきた同シリーズの完結編となる第3作「『成安道頓』夢を掘った男」が、きたる10月2日(金)〜11日(日)、なんばグランド花月にて開催されることになりました。今回は、道頓堀開削400年となる2015年にふさわしく、その道筋をつけ名を残した"成安道頓"を中心としたストーリーで、主役の道頓を吉本新喜劇座長・すっちーが演じます。8月10日(月)に行われた記者会見には、すっちー、島田一の介、烏川耕一、清水けんじ、吉田裕が舞台そのままのコスチュームで登場。フィナーレを飾る同公演への意気込みを語りました。

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まずはなんばグランド花月の新田支配人より、公演概要の説明が。過去2作に比べると、今回は注目されてこなかった人物が主役だけに文献も少ないが、だからこそ「逆に新喜劇らしいもの、すっちーのキャラクターを生かした道頓像を作りたい。殺陣のシーンもふんだんに盛り込み、完結編にふさわしい、面白くて感動する新喜劇に」と構想を明かしました。

続いては、出演者ひとりひとりが自身の役どころと舞台への思いをコメント。池乃めだか、一の介から引き継いで徳川家康を演じる烏川は、「恰幅がいいからでは、と言われるが、実はベテランがセリフを覚えられへんから若手にやらせることになった」と裏話(?)を披露。「大阪生まれだが、道頓のことは知らなかった。芝居を通じて勉強していきたい」と話します。

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真田幸村、家康、そしてこんどは豊臣秀吉と有名な人物ばかりを演じてきた一の介。烏川の言葉を受け「なるべくセリフを少なくしていただきましょう」と笑わせつつ、「有名な人物ですが、今回は私なりの秀吉を演じたい。乞うご期待!」と呼びかけました。

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真田幸村役の吉田裕は、前回の雲隠才蔵役に続き顔がほとんど見えないというコスチュームで現れ、「誰やねん、という感じになっている。暑くてたまりません」。この半年、週1回の殺陣の授業に参加して立ち回りを学んできただけに、「その成果を存分に発揮したい」と早くも燃えています。

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自身が演じる安井道卜について「参考資料が少なく、『道頓に振り回される親戚の商人』とだけわかった」と、役作りに悩むのは清水。しかし、「よく考えたら、すっちーと普段通りの新喜劇をやれば、その関係性は出せると思う」と、すでに方向性は固まってきているようです。

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そして主役のすっちーは、「この役を演じるために吉本に入った。身が引き締まる思いです」としみじみ語り、周囲からツッコまれまくり。さらに「なんでこの役を一の介師匠がやらへんのか...わざわざカツラまでかぶって」とこぼすなど言いたい放題です。とはいえ「すごい人なのに、ほとんどの大阪の人は知らない。これを機に道頓の名を広めたい」とやる気をのぞかせ、「ハゲキャラを演じるために、一の介師匠の動向を観察します」と役作りにも余念なし。「道頓と道卜の滑稽なやりとりにも注目」と自らハードルを上げ、清水から制止されるひと幕もありました。

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今回は、同シリーズで初めて武士ではなく町人が主役に。「町人パワーがあふれていた時代で、庶民のパワーを感じます」というすっちーには、「新喜劇も世代交代の時期にさしかかり、下の人たちで盛り上げていこうかという時期なので、重なる部分もある」との特別な思いも。吉田との「ドリルすんのかい、せんのかい」は「何らかの形でやりたいとは思っています」。甲冑を身に着ける予定の吉田は「着るのに10分、脱ぐのに10分で30分かかる」と及び腰ですが、すっちーは「(甲冑なので)普段のまきざっぱではなく金属製の何かで」と"新バージョン"誕生を予告していました。

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また、先日亡くなった花紀京さんについてコメントを求められると、「新喜劇を作り上げたのは花紀師匠と岡八郎師匠。ふたりのやりとりを意識して、清水さんと絡んだりしています」とすっちー。「歴史に名を刻んだ方なので、僕はそうなれるかわかりませんが、自分たちも新喜劇を次の世代、そのまた次の世代へと残せるようにやっていかなければと思います」と話していました。

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笑いはもちろんシリアスな展開やアクション、道頓と秀吉の絆など、見どころ満載の「大坂の陣新喜劇」。すっちーは「楽に見られて勉強にもなるし、新喜劇の時代ものはお得ですよ!」と、その魅力を熱烈アピールしていました。

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●公演概要

吉本新喜劇特別公演「大坂の陣新喜劇〜『成安道頓』夢を掘った男〜」

日時:10月2日(金)〜11日(日)全10公演

   平日19:00開演/土・日曜19:30開演

会場:なんばグランド花月

出演:すっちー、島田一の介、烏川耕一、清水けんじ、吉田裕、青野敏行、西川忠志、高井俊彦、中川貴志、平山昌雄、今別府直之、太田芳伸、佐藤太一郎、松浦真也、安井まさじ、タックルながい。、信濃岳夫、辰己智之、諸見里大介、前園健太、高橋靖子、金原早苗、酒井藍 ほか/カートヤング、犬の心

料金:前売・当日とも1階席4000円 2階席3500円(全席指定/未就学児入場不可)

★ チケット好評発売中!

お問い合わせ:チケットよしもと予約問合せダイヤル☎0570−550−100(10:00〜19:00)


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