THE EMPTY STAGE 2015 SUMMER(8/9)
8月9日(日)、東京・パラッツォ ドゥカーレ麻布にて『THE EMPTY STAGE 2015 SUMMER』の初日公演が開催されました。
昨年12月、日本のお笑いシーンに新風を巻き込んだ『THE EMPTY STAGE』は"即興"をテーマに「One-Man Talk Show(一人喋りショー)」とアメリカ最大級のコメディ集団「The Second City」による即興コントメソッドを取り入れた「新ジャンルの即興コントショー」を2部構成でお届けする新感覚のエンターテイメントショー。今年は『THE EMPTY STAGE 2015 SUMMER』と題して、8月23日(日)まで同会場にて絶賛公演中です。
通常との劇場とは異なり、お食事やお酒も楽しめる大人な空間が漂う会場。まずは、「The Second City」在籍経験のあるマシ・オカと板尾創路が登場するVTRでは、本公演のコンセプトや出演者が繰り広げるショーについてわかりやすく説明。「空っぽのステージで、新しい世界をお見せします!」と観客へ呼びかけました。
VTR終了後、登場したのは本日のMCを務めるタケト。
「ようこそ、THE EMPTY STAGEへ! 司会と言いながら、僕も何が起きるのかわかっていません。みなさんの声で何かが始まります」と語りかけて、観客とコール&レスポンスを。ノリのいいお客様を「最高! 六本木でいちばん盛り上がってるんじゃないですか!」とさらに煽ります。
その後、最初のチーム・ハナモゲラ(エリートヤンキー/ガリバートンネル/サンシャイン)が登場。まずは「コンダクター」という、ありとあらゆる物語を知っている5人が、指揮者であるエリートヤンキー・西島が指した瞬間に、そのストーリーを話してつないでいくというものを。お客様からのリクエストで出たキーワードの"納豆"と"ミトコンドリア"をつなげて、"納豆のミトコンドリア"をテーマとした物語を即興で紡いでいきます。
2つ目のショートショーは「パピプペポ殺人事件」。殺人事件の目撃者であるガリバートンネル・佐助が、サンシャイン・信清、ガリバートンネル・三須、そして西島にジェスチャーで目撃情報を伝えるという伝言ゲーム。も、言葉は「パピプペポ」しか喋れません。こちらもお客様からお題をいただき、凶器=バケツ、目撃場所=パプアニューギニア、被害者の職業=税理士という情報をそれぞれ伝えていくことに。も、伝言はうまく伝わらず、佐助から直接伝達された信清は全問正解したものの、三須は1問、西島は全問不正解という結果に。「なんで母乳出してたの?」と訊ねる三須に、信清は「収入と支出を表してたんですよ!」と答えます。
その後、1人加わるごとにガラリと変わったシーンが、1人ずつ減っていくにつれて戻っていくという「スペースジャンプ」、メンバー2人でシーンを演じて、1人ずつ交代しながら1つのストーリーをエンディングまでミュージカル調でつくっていく「ミュージカル・フリーズ」も披露。「ミュージカル・フリーズ」では、かなり強引な展開を引き継いだサンシャイン・坂田が前へ動くと、続いて登場した相方・信清が横に動くという、不条理で独特な世界観ができあがり、観客は大笑い。最高のエンディングを迎えたのでした。
「One-Man Talk Show(一人喋りショー)」では、友近が登場。「カワイイ!」「キレイ!」というお客様からの声に、「かわいい? うふふ......よく言われるぅ~」と笑顔で返します。
モノマネをやっている方との交流についてや視聴者目線を常に大事にしている話など、コントでも見せる彼女らしい視点を感じられるトークを繰り広げる友近。言葉を挟んだり、大きなリアクションを取ってくださるお客様にも「そうそう!」など同調しながら、話を進めていきます。
即興ショーということで、最後は本人曰く「噂は信じちゃいけない! けど、しょうもないネタでよければ、私が教えます」と、お客様から名前をいただいた芸能人の方々のネタを即興で話すことに。
先輩である次長課長・井上のネタとして「食パンを食べるとき、手でぎゅ~っと潰して食べる」と語ると、客席から「いいネタ!」との賞賛の声が。
また、「バッファロー吾郎・竹若さん!」という声に「お! いいですね」と反応しながら、「竹若さん、バッファロー吾郎さんはデビューのきっかけをつくってくれた人。ラジオのレポーターみたいなのをやっていたときに面白いと言ってくれて、ライブに呼んでくれた恩人なんです。なんの舞台にも出ていない芸人が、そういう場に呼んでもらえるなんてすごいことで。感謝してるって言うと、竹若さんはいつも"僕らが友近のファンなだけやで"って言ってくれる」という素敵なエピソードを披露。
「最後にいい人を出してくれてよかった」とお題をくださったお客様に感謝しつつ、9月末から始まる『NHK連続テレビ小説「あさが来た」』に出演が決まったことを改めて報告。「コントは単独で毎年やらせてもらってるんですけど、今後はこういうパーソナルな部分を出していくようなライブをやりたいと思っています!」と新たな挑戦にも意欲を覗かせました。
「One-Man Talk Show(一人喋りショー)」終了後は、チーム・ファイブミニ(バッファロー吾郎・竹若/キングコング・梶原/インポッシブル/ハンマミーヤ・一木)が「グリーンルーム」という雑談から出たワードでシーンを演じてる長尺のコントショーを披露しました。
Twitterで募集したお題「今日のできごと」より、来場のいただいたお客様のエピソードから"漫画"というワードをピックアップ。まずは全員で輪になって雑談をスタートさせます。「漫画は単行本になってから買う」と言う梶原、「先生方の苦労を感じながら毎週、週刊誌で読む」と言う竹若、「コンビニでちょっと立ち読みして......いけないことなんですけどね。そこで気になった作品は買う」と言うインポッシブル......。さらに、インポッシブル・井元が「漫画を描いてました。"3年1組オナラコピー"っていう......」と言い出したことから、始まった即興コントは、オナラで空を飛ぶ男が最初に出てくるという不思議な話に。
そこからコンビニで立ち読みする外国人と叱る店員、自ら改造したバイクに乗ってファストフードへ出かけるカップル......など、さまざまなおかしみのある人物が登場。混沌とした物語の中、コンビニにてカップルがプロポーズを成功させるというドラマティックなエンディングで幕を閉じたのでした。
梶原が「屁をこくヒーローを主役にしたのが間違いだった」と反省しつつ、「この形式に取り組んで以来、いちばん不思議な物語ができた」と感想を語った竹若。30分間、1人でトークした友近は「お客様参加型なので、みなさんが喋ってくれるからあっという間でした」と笑顔。また、エリートヤンキー・橘は「本当に楽しい時間。みんなの笑顔は忘れません!」と、参加してくださったお客様へ感謝しました。
タケトが「明日は何が起こるかわかりません!」と呼びかけたように、1公演ごとに即興で全く予期しなかった笑いが生まれていく『THE EMPTY STAGE 2015 SUMMER』。23日(日)まで開催していますので、ぜひ観に行ってください! 普段のお笑いライブとはひと味違ったエンターテイメントショーを楽しめるはずです! なお、出演者などの詳しい情報は、公式サイト(http://the-empty-stage.jp)をご覧ください!
●公演情報
THE EMPTY STAGE 2015 SUMMER~2015 SUMMER~
日程:8月9日(日)~23日(日)
会場:パラッツォ ドゥカーレ麻布(東京都港区六本木7-12-27)
出演:
「One-Man Talk Show」
千原ジュニア(千原兄弟)、田中直樹(ココリコ)、小籔千豊、陣内智則、ケンドーコバヤシ、
徳井義実(チュートリアル)、兵動大樹(矢野兵動)、河本準一(次長課長)、
高橋茂雄(サバンナ)、品川祐(品川庄司)、川島明(麒麟)、秋山竜次(ロバート)、
西野亮廣(キングコング)、綾部祐二(ピース)、大悟(千鳥)、
村本大輔(ウーマンラッシュアワー)、石田明(NON STYLE)、友近、山内圭哉
「IMPROV SHOW featuring The Second City」
【長尺即興ショー】
チームA:バッファロー吾郎・竹若、キングコング・梶原、インポッシブル、ハンマミーヤ・一木
チームB:水玉れっぷう隊、ギンナナ、スパイク
チームC:2丁拳銃・修士、ピクニック、2700、かたつむり
チームD:ニブンノゴ・宮地、犬の心、シューレスジョー、福田転球、平田敦子
【ショート即興ショー】
チームE:なだぎ武、イシバシハザマ、セブンbyセブン、相席スタート
チームF:2丁拳銃・小堀、幹てつや、ニブンノゴ・森本、ニブンノゴ・大川、御茶ノ水男子
チームG:リアルキッズ・安田、デッカチャン、ガリットチュウ・熊谷、ボーイフレンド、遊佐亮介
チームH:あべこうじ、徹道、プラスマイナス、マヂカルラブリー
チームI:エリートヤンキー、ガリバートンネル、サンシャイン
※出演日に関しましては、公式サイト(http://the-empty-stage.jp)をご覧ください
チケット料金:前売3900円 当日4300円
※飲食メニューあり(別途1オーダー制)
【友近】【バッファロー吾郎】【竹若元博】【キングコング】【梶原雄太】【エリートヤンキー】【インポッシブル】【ガリバートンネル】【ハンマミーヤ】【一木陵平】【サンシャイン】【タケト】