「僕らの分岐点になる大事なライブ」と気合い十分!『ルミネ初単独「東京ファンファーレ」』が間近に迫るサンシャインへインタビュー!!
8月31日(月)、東京・ルミネtheよしもとにて『初ルミネ単独ライブ「東京ファンファーレ」』を開催するサンシャイン。
2014年7月19日に東京・ヨシモト∞ホールで行なった『第一回単独ライブ「お前の宇宙に入れてくれ」』が評判に、今年2015年4月4日、同劇場での『第二回単独ライブ「ギムレットには早すぎる」』も大成功に収めました。
そんな彼らが今回、単独ライブの会場としたのは、ルミネtheよしもと。ルミネと言えば、若手芸人ならば誰しもが単独ライブをやりたいと切望する舞台。芸歴5年目にしてつかんだ大きなチャンスを前に、並々ならぬ気持ちをみなぎらせる彼らに、インタビューを敢行しました!
(向かって左:坂田光/右:信清淳)
――芸歴5年目にして、ルミネでの単独を迎える今の心境は?
坂田 僕ら、(通常公演の)前説をやらせていただいていて、ゆったり感さんをリーダーとした"ロビーズ"(註:ロビーや前説で盛り上げる芸人ユニット)にも入っていて。ロビーズだけでのライブをやらせてもらっている中で、巡り巡っていきなりビッグチャンスが来たんです。ずっと「単独やりたいです」とはアピールしてたんですけど、まさかこんなに早くやらせてもらえると思わなくて(話をもらった時は)マジでビックリしました。
信清 話をいただいてすぐ「やります」って言いました。やっぱり、ルミネで単独をやるのは特別なことですからね。
坂田 信清のお母さんは元々ハリガネロックさんの追っかけをやってたくらい、お笑いが大好きなんです。息子がルミネで単独やるなんて、相当な親孝行だと思いますよ。
信清 はい(笑)。「良かったね~!」ってめちゃくちゃ喜んでくれました。当日も来てくれるみたいです。
――ルミネでは初めてですけど、単独としては3回目の開催。以前お話を伺った時に「1回目の単独は、それまでやりたかったことを詰め込んだ」とお話しされていました。
坂田 1回目は初期衝動で、すべてを詰め込みました。その単独がいろんな人に良かったと言っていただけたこともあって、2回目の単独は少しだけ余裕が出て。かましたい(驚かせたい)という気持ちで臨んだら、最後のコントで17分も使っちゃって。尺がなくなって、やろうとしてたネタをカットすることになりました。
信清 めっちゃ伸びちゃったんですよね。
坂田 舞台でいろいろと足してしまいました。今回(の上演時間)は90分なんですけど、その時間でやるのは初めてなので、逆に尺あまりが怖いです。
信清 2回とも60分でしたからね。
坂田 (時間を)巻き過ぎて、フリートークにならないように上手く調整したいと思います。
――今回はどんな単独になりそうですか。
坂田 ネタはまだ詰めている最中ですけど、全体の流れは大体できました。VTRはすごくいいものが撮れましたよ。
信清 僕ららしいというか、若手らしいものが撮れてるんで、楽しみにしていて欲しいですね。
坂田 ルミネって、コント師向きな舞台だと思うんです。音響や照明はもちろん、舞台の後ろが黒幕なのでコントが映える。とにかく最高の舞台なので、今の限界まで出し切ってやりたい。ネタはコントだけじゃなく、漫才もやる予定です。
信清 おそらく、前説でしか僕らのことを観たことがないっていう方もいると思うんですけど。
坂田 前説は基本しゃべくりというか、10分間しゃべりっぱなしなんですけど、「笑う練習しときますか」っていうことでショートコントを1本やったりしてるんです。そのウケが意外といいというか。まぁ、ハードルをゴリゴリに下げてからやらせてもらってるものなんですけど(笑)、それを観て気になってくれた方は、単独でのロングコントも観てもらいたい。前説のショートコントは即興的な要素が強いんですけど、今回がガチガチにしっかり作り込んだものを見せますから!
信清 僕らのネタはかなり熱量の高いものも多いんで、観てもらいたいですね。
坂田 あとは、とにかく元気いっぱいに! 新宿でいちばん声が出てたっていうくらいの気持ちでやります。
信清 初心に返るじゃないですけど、新宿でいちばんフレッシュなものを見せるぞという気持ちでやりたいです。
――基本に立ち返って挑むと。......確かに、若手芸人にとってルミネで単独っていうのは中々できることではないですもんね。
坂田 そうなんです!「どうせまたやるんでしょ? ルミネに推されてるんだし」ってお客さんに言われるんですけど。
信清 あぁ、それ、僕も言われましたけど。
坂田 いやいやいや! こんなデッカいチャンスをもらって成功できなかったら、次はないですよ!(マンボウ)やしろさんにも、この前言われました。「ルミネで単独をやるっていうのは、バンドマンでいうところの武道館だから」って。
信清 そうなんです。ルミネでの単独は簡単にできるものじゃないし、僕ら若手にとってルミネでの単独をやるっていうことは一つの大きな目標で。
坂田 本来、兄さん方が10年目くらいで実現できることを、僕らは5年目でやらせてもらえる訳ですからね。
信清 すごいことをやろうとしているんだってことを、わかって欲しいですね。しかもルミネってこの夏休み期間、『SUMMER OF LAUGH』っていうキャンペーンをやっていて(註;7月17日から、子供を対象としたフリーライブや平日12時からの追加通常公演など開催)。その全221公演のトリが、僕らの単独なんですよ。
――うわっ、それ、絶対成功させないとダメじゃないですか。
坂田 そうなんです! 単独が終わったあとには、裏方さんや芸人さん、関係者全員の総打ち上げもあるんですよ。......乾杯の時に、みなさんに「なんやったんや、今日」って思われるのだけは本当に避けたい。プレッシャーはハンパないですけど、夏の終わりに観に来てくれたみなさんを揮わせたい。今はやってやるぞっていう気持ちのほうが強いです。
信清 そうですね。終わった瞬間、弾け飛ぶ可能性もありますけど、やりきりたいです。
坂田 ルミネの単独のプレッシャーが大きすぎて、キングオブコントの2回戦も全然緊張しませんでした。いつもは地獄かっていうくらい緊張して、カラオケに行って1時間くらい銀杏BOYZとかサンボマスターとか聴いて気持ちを高めてから向かうんですけどね。
信清 逆に緊張してなさすぎるって焦ったくらいだったんですけど、いい感触はありました(註:8月20日の公式発表にて、準決勝進出が決定!)。
坂田 いい感じでリラックスしてできたので、この勢いで準決勝も頑張りたいですね。
――かなり気合い入ってますね。単独タイトルにも、そんな気持ちが込められてるんじゃないかなと思うんですが。
坂田 そうですね。NSC時代に『Mー1グランプリ2010』にエントリーしたんですけど、1回戦で落ちて。"うわぁ......たまらんな。1回戦で落ちるんかい"と落ち込みながら、3回戦やったかな? 東京タワーの近くの会場でやっていたのを、ふたりで観に行ったんです。そこでレベルの違いをまざまざと感じて......。"おいおい、地元の友達を笑かすのと訳ちゃうな"と恥ずかしさを持ちながら外に出たら、東京タワーが見えて。"デカすぎるな、東京!"と漠然としたんですよ。
信清 2人で観に行って、(3回戦進出者の漫才のクオリティと東京タワーに)うわぁと圧倒されました。
坂田 そこから2~3年目までの僕らは、クソみたいな感じでした。で、『彩~irodori~East』(註:東京よしもとの若手ランキングシステム)でようやく上位に行けるようになって、ちょこっとお仕事をいただけるようになった。そんな今、聖地・ルミネで単独をやらせてもらえる......。"(あの時、圧倒された芸人さんたちや自分たちの目標に)ちょっとは近づけたのか、俺たち! おい!"という(見定める)気持ちをこめて、『東京ファンファーレ』と付けました。
信清 もう本当に、この単独に今の全てを懸けてます。
坂田 今年の夏は『THE EMPTY STAGE』、神保町花月の公演も二つありましたし、この単独もあるので、お笑いを初めてからいちばん忙しかったんです。ずっとハイモードで突っ走ってるというか。
信清 最高の夏ですよね。
坂田 ......今思えばですけど去年の夏、サマーランドに行って「イェイイェイ! 今年プールに3回も行った」ってはしゃいでた自分、ぶっ飛ばしたいわ!
信清 ははは!「あとはバーベキューだけやん」って言うな。確かに、昨年とは全然違う夏を過ごしてます。充実してます。
――(笑)。『THE EMPTY STAGE』の初日を拝見しましたけど、「ミュージカル・フリーズ」でのおふたり、見事にハマりましたよね。前後に動いた坂田さんに対して、信清さんが左右に動くというシュールな展開で大きな笑いが起きました(http://news.yoshimoto.co.jp/2015/08/entry38552.php)。
信清 あれは痺れました。あんまり大きな笑いが来てないなという感覚の中でやってたんで、かなり怖かったんですけど、ウケて良かったです。
坂田 初日らしい固さがありました。よくわからないまま縦に動いてみたら、こいつが横に動いてくれて。僕のほうが前にいたんで、こいつの動きは見えなかったんですけど"ようやった!"と思いました。あれは本当に震えた。
――アメリカ最大のコメディ集団『The Second City』の即興コントメゾッドを用いてやっている舞台ですけど、コンビとしてのネタにもすごく活かされるものなんじゃないですか。
坂田 そうですね。前回の単独で僕がネタを飛ばしたんですけど、信清がスムーズにフォローして来たのを観て、"おぉ! 俺の地元の連れ、育ってるやん!"って思いました。この半年で、こいつ伸びてます!
信清 あははは! 確かに『THE EMPTY STAGE』で学んだことはデカいですね。何かをすればかたちになるんだっていう感覚が、自分の中にできたというか。
坂田 考えてもしょうがないから、とにかく動こうっていう考え方になりました。今回、僕らは4回出させてもらったんですけど、全て痺れました。
信清 痺れた。めちゃくちゃいい経験になりました。
――そんな経験を経ての単独、さらに痺れるものになればいいですね。
坂田 もちろんです。偉大な兄さん方が、これまでいろんな伝説を作って来た舞台ですからね。僕らも何かを起こしたいです。......感覚的なことなんですけど、この単独をきっかけに僕らは変わると思うんです。もしダメだったら死んでいくでしょうし。今は(喩えるなら)500円か6億円かどっちかの狭間にいるというか、そんな感じなんです。
信清 良くも悪くも、僕らの分岐点になる大事なライブだと思います。
――これから大きく飛躍するであろうサンシャインを、今のうちに観ておいて欲しいと。
坂田 そうですね。......毎年、正月に木村祐一さんが裏方さんや芸人さんに向けてイベントをやってくれるんです。100人以上が参加してクジを引くんですけど。
信清 番号のクジを引くんですよね。
坂田 1等は木村さんからお年玉をいただけるだけじゃなく、その年に跳ねるというジンクスがありまして。今年の1位、僕やったんですよ。
――おぉ、流れが来てるんじゃないですか!?
坂田 全員が"誰や、そいつ!"ってなったらしいんですけど、その時は神保町花月でライブをやってて、その場にいられなくて。舞台袖で電話を受けて「取り消しだけは辞めて欲しい」とお願いして、ライブ後にルミネにすぐ向かって、もう誰もいない中でお年玉をいただきました。2年前はパンサー・菅さんが獲ってブレイクして、昨年は(博多華丸・大吉の)大吉さんが獲ったんですけど、その場にいなくて。取り消しになって2位を繰り上げたら、それが華丸さんだったんです。
信清 で、『THE MANZAI2014』で優勝されましたからね。
坂田 あの時は"このジンクスは厳つすぎるぞ。マジか!"とフワフワしてたんですけど、今年は今まででいちばん、いろんなお仕事をいただけてますし、いい流れが来ているなと実感してます。だからこの波に乗って、単独も成功させます!
信清 "あれがステップアップのきっかけになった"という単独になるはずです。なので、迷っている方もぜひ観に来てください!
坂田 観ておいて損はないです! マジでお願いします!!
●ライブ情報
サンシャイン 初ルミネ単独ライブ『東京ファンファーレ』
開催:8月31日(月) 18時30分開場/19時開演
会場:ルミネtheよしもと
チケット:前売2200円/当日2500円
チケットよしもとにて発売中!
【サンシャイン】