SNSを通じた『TOPPA!』のプロモーション方法を検証! 吉本興業インターンシップ「よしもと冒険」スクールコース
8月上旬から9月初旬にかけて、『吉本興業インターンシップ「よしもと冒険」』の「スクールコース」が行なわれました。
昨年10月と12月に行なわれた学生を対象としたインターンシップ。今年は「セカンドシティコース」、弊社が運営するスクール事業である「NSC(吉本総合芸能学院)」と「YCC(よしもとクリエイティブ カレッジ)」の様子を体験できる「スクールコース」が東京にて、また10月には大阪で弊社のスポーツに対する取り組みを体験できる「スポーツコース」を開催することになっています。
今年新設された「スクールコース」は、4日にわたって開催。初日はYCCの授業を見学し、『妖怪ウォッチ』の振り付けが話題となっているラッキィ池田さんのダンス授業を体験。午後からはSNSを利用した『TOPPA!』(今夏、全国5ヵ所にて開催される1日エンタメ体験スクールイベント)のプロモーションプランをグループで考えました。2日目は『TOPPA!』のプレイベントを体験。エグスプロージョン・まちゃあき監修のもと、エンタメを集約したショーを制作。3日目では、2日目に体験したことを踏まえてのプロモーション報告会と9月6日(日)、東京・神保町花月にて行なわれる『TOPPA!』運営研修についての説明が、そして4日目には、実際に同イベントの運営を体験する予定になっています。
参加学生20名が4つのグループに分かれて行なった『TOPPA!』のプロモーションについて、まずはそれぞれの活動をまとめる作業から。少し経ってのち、1班ずつ発表しました。
トップバッターのA班は、ターゲットをお笑いに興味を持つ大学生の男女と設定。FacebookとTwitterにアップする動画の再生数、「いいね」の数の目標値を設定して、1つ目にアップした西村ヒロチョとの動画でわかった反省点を踏まえて、2つ目のボーイフレンドとの動画をアップ。結果、再生数が向上したことを報告します。も、「Facebookは友達にしか拡散できないので、限界を感じました。あと、イベントの概要をなかなか理解してもらえず、チケットの売上にも結びつけづらかった」との反省点を語りました。
よしもとスタッフは「プレゼンとしては、100点に近いもの。課題とメリットを理解していましたし、目標値を立てたのも良かった」と評価しました。
続く、D班はTwitterをメインとしたプロモーションを実施。動画と画像を多くアップして、それぞれはインターンシップへ参加した芸人に協力を仰いで撮影。また、知名度のある企業でやっているイベントであることをアピールして、参加者への安心を促したこと、芸人だけが所属していると思われがちなよしもとにアイドルもいること、芸名やコンビ名だけでなくハッシュタグで個々の特徴に触れることによって、つぶやきを観た人の理解を深めるなどの行動を。結果、「Twitterで検索すると、TOPPA!という言葉が出てくるようになった」と語ります。も、反省点としては、芸人に撮影をお願いする際に具体的なオーダーができなかったこと、A班のような目標値を設定しなかったことを挙げました。
「よしもとはお笑いだけではなく、エンターテイメント全般をやっていることは打ち出していきたいことなので、そこに気付いてもらったのは有り難いですね」とよしもとスタッフ。「動画をたくさんアップするという、パターンが多くあったのはよかった」とも良さを語りました。
B班は、実際にプレイベントを体感しての「ワクワクした体験。人前で話す楽しさと面白さを学べて可能性が広がったことを実感しましたし、プロから学べて芸能界という世界へ興味が湧いた」という感想から、芸能人になった自分を想像できるような3部構成のショートドラマを制作。バイトと学校の往復しかしていなかった男子学生が、『TOPPA!』への参加をきっかけに、自身の可能性に自信を持って、楽しさを見いだすという内容で、「再生数はそこまで伸びなかった」と反省しつつも、視聴者一人ひとりに強く響くものをつくることを心がけたことをアピールしました。
実際に映像を観たよしもとスタッフは、自分たちの経験を踏まえてのプロモーション計画に「こだわりが見えて面白かったし、プロモーションコンセプトがしっかりしていたのは良かった」と讃えました。
最後のC班が行なったのは、"大学生が芸人と一緒に舞台をつくる"ということをコンセプトとした動画制作。1日目の行程終了後、グループ全員で会議を行ない、企画書を制作。スタッフへ提出して、エグスプロージョンに協力してもらい、動画を撮影。また、広く拡散してもらうために彼ら自身、マネージャーに協力してもらい、リツイートされた結果、5000回再生されたことを報告します。
動画を1つにしたことで多くの再生数を獲得できたものの、イベントの主旨や概要が伝わっていなかったと反省。また、「ターゲットを絞り込めていなかったし、地方に向けての発信が足りなかった」とも語りました。
この動画を観たよしもとスタッフは「楽しそうだった。あと、こういうプロモーションは数が多かったりもするので、演者としては大変な部分もある。撮影時間を短くすることで、演者の負担を少なくするという気遣いがあったのもよかった。気持ちよく参加してもらった結果、クオリティは上がるということがありますからね」と自身の経験も踏まえての感想を語りました。
その後、ウェブプロモーション専門のスタッフより、参加学生が行なったプロモーションの検証も行なわれました。
計画し、取り組んだプロモーションがユーザに促進できているかを測ることを"効果測定"というそうですが、プロはどのような効果測定を行なうかを実際にモニタを使いながら説明。FacebookやTwitterのアナリティクス情報から分析していくと、動画の再生率は高いものの30秒以上鑑賞している人数は大幅に減ってしまうことが判明。参加学生は驚きを隠せません。また、ウェブマーケティングでは文章も一つの大事なポイントだそうで、どこにリンクを置くか、そのリンク先はどういうものなのかなど、プロモーション目的を果たすために考えるべき要点についての説明もなされました。
学生たちは9月6日(日)、東京・神保町花月で開催される『TOPPA!』に運営スタッフとして参加します。