エンディングで「賛否両論あると思う!」と大慌て!?『いぬ単独ライブ「ゐぬ」~ぬぬにみえる~そのに』
8月24日(月)、東京・ヨシモト∞ホールにて『いぬ単独ライブ「ゐぬ」~ぬぬにみえる~そのに』が開催されました。
『M-1甲子園』ファイナリストという実績を持つ、芸歴6年目のいぬ。ミニマムな体型と柔らかい雰囲気が印象的な2人のつくり出すネタには、ぴりっとしたスパイスが効いたものばかり。昨夏、初めての単独ライブ『いぬ単独ライブ「ゐぬ」~ぬぬにみえる』を開催。約1年を経て、二度目の単独ライブを行ないました。
オープニングコントは、有馬が得意とする顔マネを用いたもの。有馬扮する林修先生に出会って喜びを露にする太田。「いつやるの?」という問いかけに対して「今でしょ!」と答えてもらい、さらにテンションを上げてはしゃぐのですが......。やりとりはオープニングVTRにも続き、流行の消費が早い現代社会が浮き彫りに。顔マネというポップさを全面に打ち出したものからは想像し難い、まさにいぬらしいギャップのある展開にグッと惹き付けられます。
続くコントは『殴られ屋』。稼げはするものの、ストレスは溜まる一方の殴られ屋が、同じく殴られ屋を営む男と出会い......。物語でいうところの起承転結の承あたりから、急激な展開を見せる彼らのコントの特徴。初対面でぎこちなかった2人が、1つの行動によって思わぬ関係性へ......。キーワードとなっていた"ストレス"をうまく転がしていくネタに、人間の黒い部分が垣間見える様に大きな笑いが起こります。
コント『定年退職』はその名の通り、その日で定年退職となる部長が一人、会社で片付けをしているところから物語はスタート。思い出深い仕事の資料に目を通しながら感慨に耽っていたところに、部下が登場したところから、またもや急展開。狂気をはらんだ中盤から一転、最後は大団円となります!
3つ目のコント『プール』では、上半身裸でうつろな表情を浮かべた太田が高い監視台の上に座る姿でクスクスと笑いが。そこへやってきた子供が、彼に投げかけた言葉は非常にストレート! 悪意のない子供だからこそ発せられる無邪気ながらも恥ずかしさをくすぐる言葉に、会場爆笑。
4つ目のコント『告白』では、大好きなひろみちゃんに告白するところからスタートするのですが......。"告白"というありがちな設定も、彼らにかかれば独特な展開に。人間の業が交差して辿り着いた結末に、大きな拍手が起こるのでした。
ラストコント『演説』はある意味、さらにカオスな展開! そのほか、VTRでもコントを主体とする彼ららしい物語性のある映像が披露されました。
大きな拍手を浴びながら登場するも、なぜか慌てた様子の2人。有馬は開口一番、「賛否両論あると思います! 偏っちゃうんです!」とネタとVTRの傾向に偏りがあったことを猛反省。「でも、楽しくやらせてもらいました」と満員の会場を見渡しながら、太田に「最後は筋肉を見せよう」とポツリ。上半身を脱いだ太田は「あ~~~~!!!」と絶叫しながら自慢の肉体を披露するも、オチはなく。「何もないんですけど、仕上がってはいます」という有馬のフォローによって、単独ライブは幕を閉じたのでした。
●ライブ情報
THE EMPTY STAGE in SHIBUYA
日時:9月15日(火) 20時30分開場/21時開演
場所:ヨシモト∞ホール
出演:平成ノブシコブシ・吉村、
水玉れっぷう隊・ケン、ギンナナ、スパイク、ゆったり感、ニューヨーク、いぬ
料金:前売2900円
チケットよしもとにて発売中!!
【いぬ】