おきなわ新喜劇第2弾「空手フリムン一代!」についにツアー開始
9月21日(月)、沖縄県沖縄市の沖縄市民会館にて「第2回おきなわ新喜劇ツアー ~空手フリムン一代!~」の初回公演が行われました。会場には沖縄県内だけでなく、東京、福岡など県外からもお客さまが駆けつけてくださるほど、注目を浴びる初日となりました。まず、おきなわ新喜劇に前には飛び出せ!マーメイド、空馬良樹、初恋クロマニヨンの沖縄芸人3組がネタを披露し、会場を盛り上げ舞台に華を添えます。
3組のネタ披露で観客の笑いのウォーミングアップが整ったところで、遂におきなわ新喜劇の幕があがりました。昨年のおきなわ新喜劇から内容を一新。今回は沖縄が発祥と言われる「空手」をテーマにしたドタバタ劇で、幕が上がった舞台には空手道場のセットが広がります。
ストーリーは、4人兄弟が後を継いだ空手道場が金銭トラブルに巻き込まれ、さらにデパート建設のための立ち退き話があり、その上、4人兄弟の血のつながりに秘密が暴露されるも、兄弟の絆を強め、空手道場を守っていくという内容です。
「空手」がテーマなだけあって、新喜劇のお笑いだけでなくアクションも見どころのひとつ。4人兄弟の次男役・翁長大輔さん、4男役・比嘉健雄さんと、ヤクザの子分役・堀川恭平さんの3人は、アクションやアクロバットが得意の沖縄のパフォーマンス集団「チョンダラーズ」のメンバー。芝居中も3人によるアクロバットを交えたアクションシーンでは、その迫力に会場がどよめいていました。
さらに今回はゲストに、沖縄で大人気のエンタメユニット「きいやま商店」の3人が登場。ユーモア溢れる楽曲を歌うミュージシャンでありながら、そのステージは笑いに富んだ爆笑パフォーマンスで注目を浴びています。新喜劇の舞台でもオリジナルの持ちネタをひっさげて、普段と変わらず観客の笑いを誘うなど、芸人顔負けの芝居を披露してくれました。さらに持ち歌の「ドゥマンギテ」を歌ってくれました。
初回公演は大きなトラブルも起きないどころか、会場は大盛り上がりで無事幕を下ろしました。新喜劇終了後、再び緞帳を上げると出演者一同が舞台に勢ぞろい。座長を務めるガレッジセールの2人は全国ツアーの初回公演という緊張感があったと話し、ゴリは「『このボケはウケるのか、ウケないのか』という"探り"の回です。みなさんは探りのお客さんです」とコメントすると会場は大爆笑。また、ゲストのきいやま商店は緊張していた様子で、普段はアドリブでステージを盛り上げているようなのですが、今日は一つもアドリブでなかったと話していました。
最後にゴリから12月6日(日)に台湾公演決定のニュースが告げられると、会場からもステージからも大きな拍手がわき起こりました。海外にも沖縄県人会多くあり、夜の屋台が楽しみだとおどけるゴリでしたが、「最終的にはブラジル公演、地球の裏側に行きたい。その(海外公演)一発目が台湾。台湾も沖縄の人たちがたくさんいますので、そこで海外の人たちがどういう反応をするのか試しながら、海外に進出していきます」と、しっかりと意気込みも語りました。
舞台を終えたあとガレッジセール、スリムクラブ、きいやま商店の3組が感想を披露。ゴリは「大きなハプニングもなく、一回川田がガム噛んでたぐらい」と、芝居の途中、川田がセリフを噛んだところを指摘。さらにゴリはリハーサル以上のネタを入れてきたきいやま商店について「僕らも楽しかった。芸人以上、精神的に芸人さん」と絶賛していました。川田は「1回目終わってみんなホッとしていますね。あそこウケたとか、結構反応が良かったので」と手ごたえを感じたようです。
緊張を感じさせないアドリブに、ゴリからは頼りになる後輩と言われたスリムクラブの内間は「緊張していました。誰かが何とかしてくれると思ってました」と返すと、他力本願だとツッコまれていました。それでも内間は「初日を終えてよりチームワークができた感じがします。本当にホッとしています」と素直に感想をコメントしました。
きいやま商店の3人は舞台で芝居をするのは初めてのことで緊張したと話し、リハーサルでは全然かみ合っていなかったことを告白。リハーサル後、本番までの間で「押忍!」というセリフを合わせることに集中していたと舞台裏を披露。ゴリも「急に『押忍!』って3人で合わせてきて、(本番で)2回ぐらい合ったから安心したところ、3回目でだいちゃんが気を抜いていて言うのを忘れてた」と暴露していました。だいちゃんは苦笑いしながらも「色々とまた変わっていくところも楽しみながらやりたいです」と、これから続くツアーを楽しみにしている様子でした。
海外進出一発目となる台湾公演についてゴリは、「世界中の県人会に見てもらいたいという表の理由がありまして、裏の理由は...、会社のお金を使って旅行したいです。絶対夜の屋台美味しいもん」と激白。川田も「確かにプチ旅行だね。屋台は最高」の乗っかります。沖縄に面白いものができたことを海外に住む沖縄の人にも知ってほしいと話すゴリは、「東京や大阪の県人会の人たちが楽しみにしてくれていて、そのワールドバージョン一歩目を踏み出せたことがうれしいです」と喜びを語り、「香港、タイ、ハワイ、ブラジル、ペルーと沖縄県人会があるところ全てに行きたい」と今後の展望を話し意気込んでいました。
第2回おきなわ新喜劇ツアーは、9月22日(火)の浦添市、9月23日(水)の名護市、そして10月25日(日)の宮古島の沖縄県内公演を行い、12月20日(日)は東京、12月22日(水)は大阪で県外ツアーを行います。沖縄の人だけでなく、老若男女誰でも楽しめる笑いあり、アクションあり、音楽ありのおきなわ新喜劇をお楽しみください。
「第2回おきなわ新喜劇ツアー ~空手フリムン一代!~」
<沖縄県内公演>
■日時・会場
9月21日(月・祝) 沖縄市・沖縄市民劇場 大ホール (1回目)15:00~ (2回目)19:00~
9月22日(火・祝) 浦添市・浦添市てだこホール 大ホール (1回目)14:00~ (2回目)18:00~
9月23日(水・祝) 名護市・名護市民会館 大ホール (1回目)14:00~
10月25日(日) 宮古島・マディダ市民劇場 (1回目)15:00~ (2回目)19:00~
■出演者
ガレッジセール、スリムクラブ
普久原明、城間やよい、チョンダラーズ、宮川たま子、どさんこ室田、大屋あゆみ、ありんくりん
■ゲスト
きいやま商店 (沖縄市、浦添市、宮古島公演に出演)
渡辺直美 (名護市公演のみ出演)
<沖縄県外公演>
■日時・会場
12月20日(日) 東京公演・ニッショーホール (1回目)15:00~ (2回目)18:30~
12月22日(火) 大阪公演・なんばグランド花月 (1回目)19:00~
■出演者
ガレッジセール、スリムクラブ
普久原明、城間やよい、チョンダラーズ、宮川たま子、どさんこ室田、大屋あゆみ、ありんくりん
■ゲスト
きいやま商店
<海外公演>
12月6日(日) 台湾公演・台北戯棚(タイペイ・アイ)(台湾市)