ケンドーコバヤシ、マンガから学んだ美学を語る! 著書『「美学」さえあれば、人は強くなれる』刊行記念サイン感&囲み取材
9月24日(木)、東京・福家書店新宿サブナード店にて『「美学」さえあれば、人は強くなれる~マンガのヒーローたちが僕に教えてくれたこと~』(幻冬舎・刊)の発刊を記念して、著書であるケンドーコバヤシがサイン会と囲み取材を行ないました。
本作はマンガ好きとして知られるケンドーコバヤシが、これまで何度も読み返して来た大好きなマンガの主人公やライバルから得た"美学"を紹介したもの。文芸誌『papyrus』に掲載された特集記事でヒーローへの憧れを熱く語ったときから構想7年。『ドラえもん』『キン肉マン』『ジョジョの奇妙な冒険』『スラムダンク』などといった人気マンガ54コマも掲載された、贅沢な1冊に仕上がりました。
好きな美学として、まず"最初は負けていたほうが人生は美味しい"という『ジャイアントキリング』から得たものを紹介。「ここ2~3日、(ラグビーのワールドカップで日本代表が南アフリカ代表に勝ったという話題の)ニュースでも、"ジャイアントキリング"という言葉はたくさん使われていましたけど」と説明しつつ「、"弱いふりしていたほうがいいぞ"と。僕もわざと弱いふりをしてます。みなさんのいないときは、歌舞伎町で大暴れしてますから!」と大いにかぶきます。
「芸人としても人間としても三流やけど、美学と哲学だけは一流ですよ」と断言しつつ、「僕の美学は"パンチラは絶対逃さない"です!」と真面目な顔をしてボケるケンドーコバヤシに、リポーターからは「そんなこと、この中には書いてないでしょ!」とツッコミが。すると、「書いてないですけど、それに近いものは書いてあります。"自然の恵みを大切にする"とかね。だって、あれは風によって起こるものでしょう?」と語り、笑いを誘います。
マンガのフレーズは結構覚えているそうで「若い頃、お金がないときにマンガを何度も読み返して時間を潰していました」と語りつつ、「僕、マンガを読んでなかったら何もできない男やったんじゃないですかね? マンガからいろいろと教えていただいたなと思います」と感謝。特に影響を受けたマンガとしては『キン肉マン』を挙げ、「未だに目指しているところがあります。公園の隣りに家建てるとかね。ほんとはやっちゃダメなんですけどね」と笑わせます。
「どんな人に読んでもらいたいですか?」と聞かれると、「特に悩みごとがなく、毎日生きている人。僕みたいに無理やり悩みを探している人にオススメです。本気で悩んでいる人は、違う本のほうがいいかも。"私、どうしよう!"と真剣に悩んでいる人には、この本の側にもっといい本が置いてあるはずです!」と呼びかけ。
本著では、恋愛についても語っているケンドーコバヤシ。「自分で読み返して、ぞっとしました」と笑いながら「マンガのあのキャラの恋愛の仕方が気に食わないとか、そんなことを書いてるんですけど、本気で恋愛に悩んでいる人は読まないほうがいい。違う本あります! 明日、何しようかなくらいの悩みを持っている人のほうが、ライトに読んでもらえるほうが笑えると思います。絶望に打ちひしがれている人には、ほかに役立つ本が。この本の横の横くらいに置いてます!」と改めて強調しました。
また、ラグビー経験者ということで改めて先の一戦について訊かれると、「正直(南アフリカ代表に)勝てるとは思ってなかった。本当のジャイアントキリング。向こうも迷惑やと思いますけど、(勝てると思ってなくて申し訳ないから)どこかでお会いしたら頭を下げたい。土下座しにいかなあかん。すいませんでした。本当に感動しました」と先ほどまでとは打って変わって、キュッと表情を引き締めて真面目に語っていました。
●書籍情報
「美学」さえあれば、人は強くなれる~マンガのヒーローたちが僕に教えてくれたこと~
著書:ケンドーコバヤシ
価格:1100円(税別)
幻冬舎・刊
【ケンドーコバヤシ】