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2015年9月29日 (火)

マンガから得た教訓で女子中高生へアドバイスも!? ケンドーコバヤシ著『「美学」さえあれば、人は強くなれる〜』刊行記念インタビュー!

無類の漫画好きとして知られるケンドーコバヤシが、このたび著書『「美学」さえあれば、人は強くなれる〜マンガのヒーローたちが僕に教えてくれたこと〜』を発刊しました。

今作では『ドラえもん』『キン肉マン』『ジョジョの奇妙な冒険』『ガラスの仮面』『スラムダンク』など、彼がこれまでにすり切れるほど読んできた漫画から学んだ生き様を紹介。"常にブレない孤高の芸人"とも称されるケンドーコバヤシならではの美学がトコトン詰まった1冊となっています。
今回は、著者であるケンドーコバヤシを直撃! 月刊誌『papyrus』の特集から構想7年で実現した著書についてのみならず、愛して止まない漫画、女性観などいろいろと語ってもらいました!


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----聞くところによると、出来上がりまでにかなりの歳月がかかったそうですね。

「ふふふ......構想からすれば、7年くらいかかりました。"えっ?"って驚く年月ですよね。だから、隠し子いたのが発覚したみたいというか。"やっぱり産んでたんや。ほんまなら、なんで早よ言うてくれへんかったんや"っていうのが、今の感覚に近い気持ちですね」

----(笑)実際に我が子と対面してみて、いかがですか?

「(本を手に取って)ここでデレデレするのか、それとも突き放すのかは重要なところですけど、見守っていこうかなと。できる限りの援助はしたいなというところですね」

----取材もかなり前に終わっていたそうですが、どんなふうに作られていったのか。記憶を辿っていただけるとありがたいんですけれど。

「どうやったかなぁ? いや、僕は過去に読んだ漫画のことを喋っただけで。それを上手くまとめていただいたので、(スタッフの方々には)本当に感謝しています。言うたら、僕ら世代って電車の中で漫画を読んでたら若干ですけど、白い目で見られてたというか。今はそんなことはないんでしょうけど、地下鉄とかで読んでると"いい大人が何してるん"って思われながらも読んでいて良かったな、と。我が子を手に取ってそう思いますね」

----小さい頃から漫画を読まれていたそうですけれど、最初にハマったのはなんだったんですか。

「やっぱり『ドラえもん』なんですかねぇ、最初は。幼稚園の年長組くらいから読み始めました」

----最初に集めた漫画も『ドラえもん』ですか。

「そうですね。お年玉を取り上げられる前に、買えるだけ単行本を買った記憶があります。母親が"お年玉、預かってあげるから"としたり顔で言うてきた時に、"もうこれだよ!"とドーンと(単行本を)出すっていう」

----(笑)すごい子供ですね。

「そういう生き抜く術は、漫画から学びました」

----いちばん読んでいた時期は?

「食えなかった芸人時代じゃないですかね。当時のお年玉と同じ考え方で、まず金を漫画本に変えて、それを何度も何度も読み返していました。まぁ、それしか時間を潰すことがない、みたいなところがあったんですよね。きれいごとのように聞こえるかもしれないですけど、数ある職業の中で売れない芸人って結構しんどい。フランスの傭兵の次に大変な仕事なんで、自分の息子にやれとは言いませんし、人がやりたいと思ったら止めるくらい苦しいものなんですよ。当時は立ち読みも割とフリーでしたから、(本屋とかで)漫画雑誌を立ち読みして。出てる(発刊されている)ところまで読んだら、また一から読み直して......。『ジョジョの奇妙な冒険』なんて、今はすでに100巻以上超えてますけど、当時でもかなりの巻数が出てましたからね。それを読み直しているときには"なんで俺、こんなことしてるんや。荒行やんか"と思ったりもして。まぁ、そこで新たにわかることもあったりするんですよ。だから、あの頃に漫画から得たものは多かったなと思いますね」
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----ケンドーコバヤシさんがこの本で紹介している漫画のヒーロー達ってみんな強いけれど、すごく不器用ですよね。

「あぁ、そうですね。憧れてるんですよ。僕は結構器用で......。自分のそういうところがあんまり好きじゃないんですよね」

----器用っていうのを、具体的に挙げると?

「人間、初めて触れることってあるじゃないですか。例えば、小学生になってからサッカーや野球のキャッチボール、工作をしたりすると思うんですけど、僕は最初にある程度できてしまうんですよ。(そこからやらなくなって)気が付いたら、俺なんかを遥かに凌ぐくらい上手くなってる奴がぼこぼこいるっていうね。で、思うんですよ、あの慢心さえなかったらなって。俺、恐ろしいほどの慢心持ちなんです! ふはははは!」

----芸人としてもそうですか? 著書には同期でいちばん遅く世に出たと書かれていましたけれど。

「慢心しましたねぇ。NSCの授業で、考えてきたネタをやったとき、(みんなのネタを観て)こんなもんかな、と。"こいつら、どうやったらオモロいんかっていうシステムすらわかってないんやな。俺はなんとなく本能的に理解してるから、このままでいいわ"って思ってしまって。......超慢心です! こんな感じやから、俺、今まで一度もあがいたことがないんですよ。嫌なヤツでしょ?」

----でも、嫌なヤツ感はまったくないですよね。

「それは慢心して、全員に追い抜かれるからです! だから、可愛げはあるんですよ」

----(笑)著書では、『ジャイアントキリング』からは「負けていたほうが人生はおいしい」という美学を学んだと書かれていました。

「だから、そう思いたいっていう憧れですよね。"売れてないときも腐ってませんでした"って見せたいところですけど、僕は慢心していただけでした。まぁ、あんまり考えすぎないっていうことですよね。"死ぬことはないやろうな"って考えれば、大体のことは大丈夫ですから。それで言うと、俺、高いところは苦手なんですよ。"絶対大丈夫です"って言われますけど、"いや、この命綱はなんやねん。どこかの国の工作員に細工されてたら死ぬやん!"って。だから、僕は絶対やらないんです」

----命あるからこそ、なんでもできると。

「そうです。輪廻転生なんか、拒否しようと思ってますから。僕は現世でやりきります!(笑)」

----じゃあ、精神的に弱い主人公はあんまり好きじゃないですか。

「確かに、あんまり好きじゃないかもしれないです。例えば『機動戦士ガンダム』シリーズやったら、敵に好きなキャラクターが多いんですよ。今回、『~THE ORIGIN』っていう映画があったんですけど、敵側にスポットを当ててくれた作品で"これが観たかった!"と思いました。やっぱり悩める男は好きじゃない、というかね」

----ケンドーコバヤシさん自身、そうではないということですね。

「そうですね。悩みは少ないほうやと思います。もちろん、些細なことで悩むときもありますよ。ウコを今しとくのか貯めるのか......仕事前によく考えますけど、真剣に悩むのはその程度です」
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----(笑)著書では、女性への言葉もたくさんありまして。少年漫画だけではなく、少女漫画も取り上げられていて幅広く読んでいるんだなと改めて思いました。中でも、『ガラスの仮面』に登場する姫川亜弓は絶賛ですね。

「僕は主人公の北島マヤに近いんで、あの感じは憧れるんです。恋愛の演技が弱いって言われて、ADやらを引っ掛けては次々と手玉に取ってふる......カッコいいですよね。僕も本当はそう生きたかった。芸の肥やしや言うてゲラゲラ笑いたかったんですけど、なかなか上手くいかなかったという点でも憧れてます」

----確かに「女性は信頼できない」と、この本でも断言されていて。昨今『アメトーーク!』で露になった闇の部分がすでに......

「ふはははは! 実は7年も前から漏れ出てたんですねぇ。あと、鹿島みゆきちゃんは本当に好きです。不器用なところがいい」

----そんな中で『タッチ』の朝倉南が嫌いだと、はっきり言っているのも印象的でした。

「はははは! そうでした。記憶が定かじゃないんですけど、僕、最近の少女漫画のヒロインについてもビシビシ言うたと思うんです。ただ、(著書制作期間中に)その辺りの少女漫画がごっそり映画化されて、カリスマ的人気を得てしまった。7年もあればそういうこともあるんやなぁと思いつつ、この辺に関してはちょっと黙っておこうと思ってます(笑)」

----まぁ、中高生が読んで憧れるような展開が描かれてますから、大人の男性であるケンドーコバヤシさんには物足りないかもしれないですよね。

「そこなんです。僕はね、大人が読む分にはいいと思うんです。"こんな男いねぇよ"って笑えるから。でも、中学生くらいだと(こういう男性がいるって)信じちゃうと思うんですよね。恋愛ってこういうものだと刷り込まれてしまうと、のちに上手くいかへん。だから、僕が中高の女の子たちにアドバイスしてあげます! 漫画の中でドキドキする男の子ってサラサラ金髪でしょう? 君の周りにいるコンビニ店員とか近所の人を見てみなさい。金髪のヤツは大体、髪ガシガシやから!! 王子様金髪は、現実にいません。いたとして、THE ALFEEの高見沢さんくらいです!」
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----その言葉、ぜひとも教訓にしていただきましょう! これまで多くの本を読んでこられたと思うんですが、人生のバイブルを1作品挙げるとすればなんですか?

「バイブルに近いもので言えば、『ゴルゴ13』かもしれないですね。あれを読んで、各地で女を抱くとそれぞれの風土や風習がよくわかるということを学びました。忍者もそうらしくて、ゴルゴはそこから学んだみたいで。"俺もこれや!"と思いましたね。あと、『ゴルゴ13』を読んでいるおかげか、海外でトラブルにあったことは一度もないんです。ヤバい空気出してるなと思うヤツからは目を離さんようにしてますから、俺が救った平和もあると思います。この前もね、海外の空港で怪しいヤツを見かけたんですよ。もうすぐ順番が来るのに出国ゲートを変えたり、怪しい動きをしてたんで、俺はそいつの横に座って"なんかやったら、すぐ柔道の技使ったるぞ!"という思いで見張ってました。まぁ、本当にヤバいヤツやったら、僕なんかすぐやられてたでしょうけどね(笑)」

----漫画から得た危機管理能力が日々、活かされている訳ですね(笑)。どんな人に読んで欲しいですか?

「最近、漫画離れしている人も多いと聞いたので、離れた人がもう一度漫画を読みたいなと思ってくれたらなと。こいつみたいに頭のおかしい読み方してもオモロいんやなってもらってたらいいですね。あとねぇ、皆さんがこの本を買ってくれたら、最近行けていない婆ちゃんの墓参りにも行けると思うんですよ。山奥にあるんで行くのが大変で。バスで途中まで行って、そこからはヒッチハイクしないといけない。それくらい遠いところにあるんで、行きたくてもなかなか行けないんです。ぜひ俺にバス代をください!」


書籍情報
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「美学」さえあれば、人は強くなれる〜マンガのヒーローたちが僕に教えてくれたこと〜
著書:ケンドーコバヤシ
価格:1100円(税別)
幻冬舎・刊


【ケンドーコバヤシ】