よしもとニュースセンター : いよいよ明日「大坂の陣新喜劇」完結編が開幕！すっちーらが初日に向け"成安道頓"慰霊碑に成功祈願

「大坂冬の陣」から400年を記念して、昨年10月に「『君臣豊楽』淀殿の見た夢」、今年4月に「『戦国降幕』笑う忍」を上演、大好評を博してきた吉本新喜劇特別公演「大坂の陣新喜劇」シリーズ。その第3弾にして完結編となる「『成安道頓』夢を掘った男」が、いよいよ明日10月2日（金）、なんばグランド花月にて幕を開けます。今回は、開削400年を迎えた「道頓堀」にスポットを当て、その道筋をつけ名を残した成安道頓を中心とした物語が展開。道頓を座長・すっちーが演じるほか、清水けんじ、吉田裕ら勢いのある若手やベテラン島田一の介、烏川耕一など豪華メンバーが勢揃いします。

初日を明日に控えた10月1日（木）、すっちー、清水、吉田の3人が三津寺墓地松林庵にある成安（安井）道頓、安井道卜慰霊碑に参拝。献花して公演の成功を祈願しました。

その後、なんばグランド花月ロビーにて囲み会見に応じた3人は、それぞれ同公演への思いをコメント。真田幸村役の吉田は本格的な殺陣が見せ場となっており、「新喜劇の授業で殺陣をやっている。以前、タップダンスの授業もあったがそれはお披露目することなく終わってしまったので、今回はお見せできてうれしい」とやる気満々。慰霊碑の前では「激しい殺陣なので、10日間、怪我のないよう見守ってください」と祈願。「若手のパワーを楽しみに見てもらいたい」とアピールも忘れません。

清水は、「稽古を見たら、殺陣が本当にすごい」と吉田らの頑張りを賞賛しつつ、「僕は殺陣がないぶん、お芝居でお客さんを惹きつけて、最後は皆さんが泣いてるぐらいに、リアルな演技をしたい」を堂々の演技派宣言です。

「慰霊碑があんなに近くにあったなんて。もっと早く行けばよかった」と、すっちーは驚きの表情。これまで演じた淀殿、猿飛佐助に比べ、道頓は「一番身近で、近くに感じる方」と話し、参拝では「大阪の街を作った方ですから、『大阪の街は今でも元気ですよ！　見てくださいね！』ということをお願いしてきた」そうです。見どころについては、「これまではどちらかというと、お芝居と殺陣のパートに分かれていたが、今回はお芝居の中に殺陣が入っている。常にハラハラドキドキする、スピード感のあるお芝居になっているので、楽しんでいただけるのでは」と語りました。

質疑応答で、「慰霊碑の前で、天からの声は聞こえたか？」ときかれたすっちーは、「遠くからクラクションがパパーッと鳴りましたけど」とボケで回答。続いて「大阪におるのに知らないことが多すぎる。今まで道頓堀の成り立ちも知らなかった。声は聞こえませんでしたが、そういうことをもっと知った上で街を見なければならないと、慰霊碑に刻まれた名前を見て実感しました」と真摯な思いも口にしました。

「道頓堀にまつわる思い出は？」との問いには、すっちーが「若手の頃、大きなイベントの打ち上げで、たむら（けんじ）さんが若手のMA-1を川に投げ捨てていた」という若さゆえの暴走エピソードを告白。かつてカーネル・サンダース像が投げ込まれたり、エキサイトした若者が飛び込んだりといった事件もあった道頓堀川ですが、「大阪の町人の熱い思いが込められた堀なんですから、飛び込んだりモノを捨ててはダメ。ぜひ若い人に（同公演を）見てもらいたいですね」と呼びかけます。

ここ数日、報道された先輩・後輩のおめでたいニュースにまつわる質問が出ると、「僕は結婚してるからいいが、ふたりは独身なので...まあ、したところで話題にはならないと思いますが」（すっちー）。真田幸村は非常にかっこいいキャラクターで殺陣など見せ場も多いため、特に吉田にとってはモテるチャンス（？）と言えそうな同公演。当の吉田も「かっこよくいきたいです！」と意気込みますが、すっちー＆清水からは「いろんなところに手を出してます」「言えないことも多いですね」と黒い噂を流されてしまいます。そんな吉田が、買ったばかりの20万円もするロードバイクを盗まれたことも明らかに！　すっちーは「もしかしたら、道頓堀に沈んでいるかもしれませんね」と、公演にからめた笑いで締めくくっていました。

●公演概要