タウンワーク激レアバイトが「京都国際映画祭」を取材!!
10月15日(木)から18日(日)京都にて行われた京都国際映画祭。タウンワーク激レアバイトのスタッフとして、17日(土)に2名のアルバイトで取材をしました。
京都市役所前広場「きょうのひろば」の会場には様々なブースが出ていましたが、映画「女優霊」「リング」「クロユリ団地」などを手掛けた中田秀夫監督の映画「劇場霊」のブースでは、360°バーチャルホラー体験を実施していました。
実際に体験をすると、ホラー映画が得意な人でも思わず声をあげてしまうような、ホラー映画が好きであれば間違いなく楽しめる体験となっていました。
「劇場霊」は、11月21日(土)全国ロードショーなので必見です。
また、近日、万博記念公園に新店舗ができるアウトドアショップLOGOSのブースでは親切なスタッフさんが丁寧に商品についての説明をしていました。
1つあればバーベキューだけでなくピザも焼けてスープも作れるという商品や、最近ブームである燻製が初心者でも手軽にできる商品などがあり、新店舗のオープンが待ち遠しいです。
そのほかにもストラックアウトやカラオケ、渡辺直美さんのパネルと記念撮影ができるブースなどもあり充実したラインナップとなっていました。
ステージでは、12:00から13:00までステージ「ネタSP」があり、トップバッターはなんと先日のキングオブコント2015で見事優勝を果たしたコロコロチキチキペッパーズ。
二番手はダイアン、トリには千鳥が登場し、場内を沸かせました。
「ネタSP」の後には、「ストランドビースト稼働パフォーマンス」というイベントがあり、オランダ人のアーティストであるテオ・ヤンセンの作品「ストランドビースト」のお披露目がありました。
この作品は風を原動力として動くということで、芸人たちと観客の方々が協力し、大きなうちわで風を起こし、見事動かして見せました。
そして、14:00からの「KIFF SPトーク」にはピースの又吉直樹さんが登場しました。イベント開始時間に近づくにつれて大勢の人が集まり、又吉さんの注目度の高さを実感しました。
ステージでは、又吉さんが仕事前や仕事中など1日にコーヒーを2~3杯は飲むほどのコーヒー好きということで、MCのグイグイ大脇さんと福本愛菜さんと共に、AGFの小川さんから「おいしいコーヒーの煎れ方」というテーマのレクチャーを受けました。
レクチャーでは、コーヒーをドリップする前に、ペーパーフィルターにお湯をかけ紙の臭いを取ったり、コーヒー豆に軽くお湯をかけ蒸らすことにより炭酸ガスを抜き、コーヒーの旨みを効率よく抽出したりする方法の紹介をしていました。
実際にコーヒーを煎れる場面では、又吉さんの几帳面すぎる作業にMCのお二人や小川さんがつっこんだりと笑いが起こる場面もありました。
その後、17時からは「誓願寺」の会場で、ピース又吉直樹さんのトークイベント『梵鐘(ぼんしょう)鳴るのや、晴れるのや』が開催。
又吉さんによる詩の朗読に始まり、彼と創作四字熟語の本『鈴虫炒飯』を共著した田中象雨さんによる書道パフォーマンスなど、盛りだくさんのイベント。
寺町商店街の中に位置する会場の誓願寺には100名を超えるお客さんが詰めかけ、開演前から主役の登場を今か今かと待ちわびる様子からも、芥川賞を受賞したばかりの又吉さんの注目度が伺えました。
イベント序盤では田中さんとの四字熟語創作の経緯などのお話が。
「夕焼左折」「餃子礼賛」など、独特の世界観を持ち言い得て妙な作品が多い中で、又吉さんの1番のお気に入りは、信じていた人に裏切られる悲しさを表現した「幹事横領」、そして賞を受賞し一躍脚光を浴びることとなった現状については、これまで見向きもされなかった人がいきなり注目され戸惑う様子を描いた「突然百點」という熟語が当てはまると言い表し会場を沸かせ、きらりと光るセンスを見せつけられることとなりました。
後半は渦中の『火花』に関するトークショー。照明を落とした大仏様の前で話す形式で又吉さんの雰囲気に合った静かなトーンで進み、作品執筆中の苦悩などを熱っぽく語る姿が印象的でしたが、途中突然立ち上がり「ずっと正座をしてしまい足がしびれてしまった」と笑いを誘う場面もありました。
芸人ながら芥川賞という大きな賞を受賞した又吉さんですが、今後については「芸人が受賞したから芥川賞は終わったと言われないようにしたい。今回の受賞で、より多くの人の読書へのきっかけを作ることができた。そのような『賞』というシステムは素晴らしいものなので、今後も賞や本が好きな人にも失礼のないように頑張りたい。
次回作が大事だという人も多いが、気負いすぎずに5作目くらいまでに面白いのができたらな、と。執筆を糧に長生きしていきたい」と締めくくり、和やかな雰囲気の中あっという間にイベントは幕を閉じました。
そしてなんと終了後には、楽屋にて個別質問の機会を設けて頂くことができました。
「又吉さんにとって文学とは?」の問いには、「一人の人を表すのに、誰か一人の言葉だけでは「彼は優しい」など一側面しか表せない。でも様々な種類のなから自分に合った答えを探すことができる選択肢となりうるのが『小説』や『文学』の魅力」と、丁寧に答えて下さった又吉さん。
「文学家」と「芸人」という二面性を持つ彼の魅力を改めて感じることができました。
【京都国際映画祭】