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2015年11月11日 (水)

ありんくりん、地元沖縄での初単独ライブ満席御礼! 贈られた記念のお花には"おばさん"の文字が!?

11月7日(土)、よしもと沖縄花月にて『ありんくりん初単独ライブ「沖米」』が開催されました。濃い顔をした生粋のウチナーンチュ(沖縄人)・比嘉と、アメリカ人の父親とハーフの母親を持つクリス。沖縄の訛りや方言を巧みに使いながら、身近な事柄から基地問題に関する社会テーマまでを笑いにするのが特徴です。地元・沖縄で人気を博している芸人コンビの初単独ライブとあって、会場には若い女性を中心に多くの人が訪れていました。

会場入口に設置されたフラワースタンドには、「単独ライブおめでとう おばさん」の文字が。さすが、地元での開催。身内からの愛情あふれる応援が感じられます。

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満席と立ち見のお客さんでいっぱいとなった会場。最初に行なわれたコントは、宇宙船「アポロ」に乗って月面着陸した宇宙飛行士のクリスが、比嘉扮する沖縄のおじさん・ナカダと出会うというもの。

「月までどうやって来たの?」と驚きを隠せないクリスに、ナカダは「結婚披露宴終わって二次会のカラオケに行こうとして、でーじ(とても)酔っ払っていたから運転代行にてーふぁー(冗談)で月までっていったら着いたさ~」と沖縄方言を交えながら訛ったしゃべり口調で答えます。

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なんと、月に着いて5年。「トゥナー(ツナ缶)を食べてるさ~」と言いながら、ナカダがツナ缶をみせると再び会場から笑いが起きました。

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続いては、田舎に泊まる旅番組ロケの漫才。東京から来たレポーター・クリスが、畑で作業している村人・比嘉を発見。「お父さんは何をしているのですか?」とのクリスの問いに、テレビクルーを見て緊張した面持ちの比嘉は「わんね~、タマナの栽培んかいしようとしむんでぃくとぅ...。いや、キャベツの栽培をしようと思ってたー...じゃん!」と、方言から急に無理のある東京弁で言い直す場面には、会場から拍手まじりの笑い声が! また、「私は穴を掘って不発弾を探そうとしていました...はい、こっちもドッカーン!」とシュールな言葉も飛び出しました。

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漫才が終わると、スクリーンには、あの大ヒット映画のワンシーンが映し出されました。出演者の声を全て比嘉が沖縄訛りで吹き替えするというパロディー。舞台はホグワーツ魔法魔術学校ではなく、比嘉の地元にある中城小学校!? 6年3組の児童たちが空飛ぶホーキの扱いを学ぶシーンです。「寿司かむんな!」というのがホーキを扱う際の魔法の言葉。実はこの言葉は、沖縄で展開している寿司チェーン店のCMでお馴染みのキャラクターが口にする言葉で、それを知っている会場のお客さんからは爆笑の声が上がりました。
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次のコントの舞台は、お客で混み合っているホームセンター。ハリー・ポッターに扮した不気味な比嘉が、ホームセンター店員のクリスに不良品を返品するという場面です。「不良品でした...お宅で買ったホーキ...。全然、空を飛ばないんですけど...」とオドオドした様子の比嘉。「はい?」と言うクリスに、「どうしてくれるんですかね? 私はとっても楽しみにしていたんですけど」と、さらに突っかかります。「あの...どちら様ですか?」というクリスの問いに、「久茂地(くもじ)専門学校に通っています、ナハハーリー・ポッターです」と、那覇市で年に一度行われるイベント「那覇ハーリー」とハリー・ポッターをもじった名前を名乗ります。観客席からはクスクスとの笑い声が...。
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続いて上映されたのは、市場での一場面。無人販売と書かれた場所に並ぶ野菜。それを買う客のクリスと、販売する比嘉。そして...比嘉がどこからか連れてきたおばちゃんが。「無人販売なのになんで人がいるば?」とのクリス。三人の噛み合わない即興コントにお客さんはクスクス。
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次の漫才は、アイドルのオーディションがテーマ。比嘉は、高い声でモジモジとした様子で"安里パークアベニューじゅんこ"と、沖縄の地名を含んだアイドルに扮します。「はいた~い、ぐすーよー、ちゅーうがなびら、永遠の中学2年生、みんなの心にイーヤーサーサ! 好きな飲み物はコーレーグース、一気飲み!~」と濃い風貌のアイドルが沖縄方言を交えながら自己紹介すると、会場は笑いに包まれました。その後、方言盛りだくさんで展開。「何言っているかわからない!」とクリスからのツッコミも。
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さらに、クリスが洋服売り場のマネキンのマネを披露する一場面もありました。今回は、入学式前のランドセルを背負うマネキンに!
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続いては、エイサー青年会のコント。「会長、俺、青年会辞めたいです」というクリス。「なんでよ? わん(自分)と全島エイサー祭りに出ようって、約束しただろう!? 理由を言ってみ!」と、沖縄一のエイサー祭りへの出場を目指している会長の比嘉は攻め寄ります。「だって、二人だから! 人数、ここ二年ずっと二人...」とのクリスの返答に観客席からは、たくさんの笑い声が響きました。奮闘する会長の比嘉、メンバーが少ないのに団体演舞エイサーを練習せざる負えないクリス。その二人のテンポの良いやり取りが繰り広げられました。
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再び漫才。沖縄市出身にも関わらず、最近、那覇にいる時間が長いというクリス。 "つけ麺を食べるようになった""滑舌が悪くなっている""ネタの練習場所がこれまで中城の若松公園だったのに今は那覇!"と、「那覇に染まっている」と比嘉は色々難クセを言い、ケンカが始まりました。
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その後は、東京のディズニーランドに行きたいというクリス。「あの乗り物のっていみたい...スプラッシュ・マウンテン!」と言うと、「スプライトマウンテン!?」と、炭酸飲料の名前に聞き間違える比嘉。ボケの比嘉とツッコミのクリスの掛け合いが続きました。
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最後は、タンクトップにネクタイという姿で英語を教えるクリスと、テンション高いクリスについて行けない生徒の比嘉という設定のコントを。
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クリスは"Apple"の発音を、一風変わった感じで教えます。戸惑いながら必死でついて行こうとする比嘉に「ごめんね、このネタ、台本なくて」というクリス。「クリス、早く終わらせてと書いてあるよ」とカンペの内容をチクる比嘉。チグハグな二人のコントに、会場からは笑いの渦が起こりました。
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沖縄の人なら誰でも知っている話題を交え、独特な強烈キャラクターを演じながら繰り広げられた初の単独ライブは、終始笑いが巻き起こる中に幕を閉じました。上演後は、希望のお客さん全員との記念撮影に応じるなど、地元・沖縄ならではのリラックスした様子の二人。きっと、花を贈ってくれたおばさんも満足したことでしょう。