よしもとニュースセンター : 仕事の9割は自身の"営業力"でゲット!? 『夢をかなえる営業力』刊行記念カラテカ・入江慎也講演会

11月25日（水）、東京・八重洲ブックセンターにて、『夢をかなえる営業力』刊行記念として、カラテカ・入江慎也の講演会が行われました。

『夢をかなえる営業力』は、芸能界にとどまらずアスリートや会社経営者などさまざまな人脈を持つ入江が、これまで自身の営業活動によって多くの企業と取引や講演会などを行ってきた実績を踏まえ、営業マンにとって大事な心構えやノウハウなどの営業テクニックをQ&A形式でわかりやすく説明した書籍。その刊行記念として行われた本講演会には、満員のお客さんが詰めかけていました。

芸人として上に行きたいが、なかなか正攻法では難しいと実感し、いろんな人との人脈を作るという自分の特技を活かすことでなんとか上に行けないかと思ったという入江。

今では「僕の仕事の割合はよしもとの仕事が1割。あとの9割は自分でとってきた仕事」なんだそうで、実際にこの本を出版することになったのも、友人の一人に「本を出しませんか？」と誘われたことがきっかけだったんだとか。

好きな言葉は「行った先に何かある」だと話す入江。先週も講演会の後の打ち上げに行ったことがきっかけで、3人の人と打ち合わせをすることになったそうで、「行けば何かがあるかもしれないのに、行かないなんてもったいない」と話します。

入江自身、連絡先を聞かれたら必ず教えるといい、たとえ街中で聞かれても教えると話します。でもそれで連絡が来すぎて困るかといえば、そんなに連絡は来ないんだそうで、その理由を「連絡先を聞いた時点で満足しちゃってるんだよね」と分析。ただ、「人に会うときは、明確な目標を持って会いにいってください。明確な目標があれば、人は会いたい人に会えます」という入江の言葉には、実際に会いたい人に会ってきた入江の言葉だからこそ、説得力がありました。

また、「上司とうまくやっていくには？」というテーマでは、大事なのは「WBC」だと話す入江。「W」とは"笑う"。よく笑う、明るい人は上司にも好かれやすいからだそう。「B」は"ビックリする"。上司の話には多少オーバーなくらいに驚くジェスチャーをした方がいいんだとか。実際に後輩芸人から薄いリアクションを取られてガッカリした話を例に出して説明します。最後の「C」はチェック。もちろん飲み会等で、飲み物がなくなっていないかなどのチェックも重要ですが、それよりも上司のことをチェックして、なにかあれば上司にアピールすることが大事だそう。自分の場合は、先輩芸人の出演している番組などをチェックし、ときには本人に感想を伝えるようにしているそうで、「上にいきたい人は、そのぐらい下品でいい」と断言します。

毎年開催している「入江コネクション」も、スポンサーは全部自分で集めているそうで、「今、9割おいしい酒を飲んでない」と話します。「入江コネクション」も3年目となり、最近では「人の世話になるって大変なことなんだなぁ」と改めて実感していいるそう。ただ、自分の武器は"人とつながれること"だから、これからもその武器を活かしてやっていくしかないと思っているんだとか。「だからみんなも、ひとつでいいから自分の武器を持とう！」と話しますが、「もし、『自分にはなんにもない』と思うんだったら、ヒマも武器になると思ってください」とアドバイス。ヒマ＝時間があるからすぐに動ける、つまりフットワークが軽いということはすごい武器になります、という入江の言葉に、お客さんは熱心に聞き入っていました。

また、「社長と飲む機会がある人のために」と"社長が喜ぶ言葉"についても伝授。IT系だと「ちょっとメモっていいですか？」が喜ばれ、年配の社長だと「戦力にしてください！」が喜ばれると話しますが、その理由を「戦争を経験してるから、『戦う』というワードが好き」と話したため、客席から笑いが起こります。土木系の社長には「昔、ワルだったでしょう？」が喜ばれるそうで、実際の経験談も交えながらいろんなパターンの社長について語る入江。

その後、初対面の人と話す際の話題についてのアドバイスや、「せっかくだから」と、なぜか力士がやる飲み会のコールなども伝授した後、質疑応答に移ります。講演会ではあまり質問が出ないことが多いのですが、この日はたくさんの人が挙手をし、皆一様に真剣な表情で質問していたのが印象的でした。

最後に、「『どうやったらそんなに人に出会えるんですか？』とよく聞かれるんですが、どんな場所も出会いの場だと僕は思っています。だからこの講演会の場も出会いの場だと思って、この人は！と思う人がいたら、ぜひこの場でも連絡先を交換してください！」と話し、講演会は終了。

どんな場所でもチャンスの場と捉える入江の「営業力」に、来ていたお客さんも感化され、きっとこれからはよりチャンスを掴んでいくのではないかと思えるような、熱い講演会となりました。

●書籍情報