アジアに"日本のお笑い"を広めるエンターテイメント・ショーを3日間連続開催!アニメフェスティバルアジア2015シンガポール
11月27(金)~29(日)の3日間、シンガポール・Suntec Singapore Convention Exhibition Centerにて「アニメフェスティバルアジア2015シンガポール」が開催され、千原せいじ、陣内智則、チュートリアルが日替わりでMCを務め、テンダラー、くまだまさし、キャベツ確認中、もりやすバンバンビガロ、KAMIYAMAがパフォーマンスを披露したほか、「The Empty Stage」のパフォーマンス、劇団アニメ座のコント劇が上演されました。
「アニメフェスティバルアジア」とは、2008年にシンガポールからスタートした東南アジア最大の日本ポップカルチャーイベント。過去7年間で11度開催されており、2012年以降は累計でのべ13万人を超える集客を記録するなど、日本のアニメーションを中心にコミックやフィギュア、食文化やファッションなどさまざまな日本のクールカルチャーを紹介する巨大イベントです。
イベント会場にある2つのステージでは1日中コンサートやコスプレのコンテストなどさまざまな催し物が開催されているのですが、その中のプログラムのひとつとして、お笑いというジャンルでは初参加となる「YOSHIMOTO ENTERTAINMENT STAGE」と題されたショーが1日1回、計3回開催されました。
初日はチュートリアルの司会から幕を開けた「YOSHIMOTO ENTERTAINMENT STAGE」。今回はすべて英語で行われるショーとあって、チュートリアルも慣れない英語でのMCに挑戦します。「Hello、Everyone!」から始まり、今回のステージについての説明を始めるのですが、不安になったのか、途中で徳井義実が「伝わってますか?」とMCアシスタント兼通訳のひーちゃんに確認する場面も。
まずはお笑いステージからということで、この日はもりやすバンバンビガロ、KAMIYAMA、テンダラーの3組が登場しました。
なんと全編英語での漫才を披露したテンダラーは、伝統(?)の客いじりである「べっぴんさん、べっぴんさん、ひとつ飛ばしてべっぴんさん」を英語で披露し、爆笑をさらっていました。また、ミッション・インポッシブルをモチーフにしたネタも、題材が有名ということもあり、お客さんは大盛り上がりです。
続いては打ち合わせナシ、台本ナシ、道具ナシの即興コントショー、「The Empty Stage」。今回のメンバーはニブンノゴ!・宮地謙典、インポッシブル・井元英志、インポッシブル・蛭川慎太郎、かたつむり・中澤章吾の4名。今回、"Half Life"と"CMリプレイ"という2つのゲームでお客さんからお題をもらい、即興コントに挑戦します。お題が決められてからコントを見ることになるため、日本語のコントでもお客さんがわかりやすかったようで、こちらも爆笑につぐ爆笑のショーとなりました。
最後に登場したのは、芸人が得意のアニメのモノマネで披露するコント劇集団、「劇団アニメ座」。若井おさむを座長とする本劇団から、この日は若井おさむ、天津・向清太朗、R藤本、こりゃめでてーな・伊藤広大、キャベツ確認中・キャプテン★ザコ、キャベツ確認中・しまぞうZ、山田カントリー・浅井優、石川ことみの8名が出演。それぞれ色んなアニメキャラに扮して登場するのですが、さすがアニメフェスのイベントだけあってそれぞれのキャラが登場するときのお客さんの盛り上がり方はハンパなく、特に『進撃の巨人』の巨人(浅井)や、『ドラゴンボール』のベジータ(R藤本)が登場したときには、客席から大爆笑が起こっていました。
初日の公演が無事終了した後の囲み取材では、1年ぶりに英語での漫才をしたというテンダラー・浜本広晃が「ちょっとウケてきたらニヤニヤが止まらなかった(笑)」と手応えを感じたことを明かします。また、「英語でウケるのって、ふだん日本語でやっててウケるのとはまた違う感じ」と、新鮮な感覚があるとも語る浜本。
徳井は、「お客さんの"楽しもう"という気持ちが伝わってきてやりやすかった」とコメントした後、イベントに関しては「海外での日本のアニメ人気のすごさを再確認した」と驚きを隠せないようすでした。
2日目(28日)のMCを務めたのは千原兄弟・千原せいじと陣内智則。交互に英語で話すせいじと陣内でしたが、あまりのせいじの英語のブロークンさに思わず陣内が「ストップストップ!」と進行を止める場面も。この日のために2人ともECCで英語を勉強してきたそうなのですが、「ホンマに行きました? ECC」といぶかしがる陣内に「行ったよ? なんやねん!」と不満げなようすのせいじ。しかし陣内が怪しむのも無理はないと思えるほどのブロークンイングリッシュを披露していました(笑)。
そんなせいじがわからないと思ったのか(?)、陣内がせいじを「He is Japanese Monster!」と紹介する場面も。しかしさすがにせいじも何を言われたのかわかったようで、「誰がやねん!」とすかさずツッこみます。
この日のお笑いステージでは、昨日に引き続きもりやすバンバンビガロとKAMIYAMA、そしてキャベツ確認中の3組が登場。
1000人以上入る会場の満員のお客さんの前で、リンゴのジャグリングやバルーン芸を披露したもりやすバンバンビガロ。リンゴを食べながらジャグリングするシーンや、膨らませたバルーンに体を入れてピョンピョン飛び跳ねるパフォーマンスでは、お客さんの拍手喝采をさらっていました。
KAMIYAMAは、傘や新聞を使ったマイムや、次々と現れる光の玉を食べていくマジックなど、ユーモラスな中に独特のストーリー性が感じられる少し大人なパフォーマンスで観客を魅了します。
バルーンアートを披露したキャベツ確認中は得意のアニメネタで勝負。『ワンピース』のチョッパーの帽子を初めとして、『進撃の巨人』の立体機動装置などのアイテムを次々とバルーンで作り、欲しがるお客さんにプレゼントしていました。
「The Empty Stage」では昨日同様2つのテーマでお客さんからお題をもらい、即興コントに挑戦。昨日同様とはいっても、お客さんからもらうお題は日々違うので、昨日とはまた違うコントに。"Half Life"ではゾンビというお題のもと、まずは60秒でコントを披露。ゾンビに怯えるカップルの前にゾンビが登場し、男は殺されてしまいますが、怒った女がゾンビを殴り倒す――というストーリーのコントを披露しますが、続けて同じコントを、今度は半分の30秒で演じることに。先ほど見た芝居を早回ししたような芝居に観客は爆笑しますが、さらに半分の15秒、そのさらに半分......と演じていくうちに、どんどんワケのわからない動きになっていくゾンビとカップルにお客さんは大爆笑、ついには1秒での芝居となり、その一瞬のコントには拍手喝采が起こっていました。
続く劇団アニメ座のコントでも昨日同様かなりの盛り上がりをみせるお客さんたち。自己紹介がてら、向が自分のことを"ジャパニーズ・オタク"と称し、好きな作品名をあげていくと、会場から歓声があがります。次々と好きな作品名を挙げていく向に『◯◯◯◯!(←作品名)』『◯◯◯!』と口々にお客さんが色んな作品名を叫び出したため、自分で盛り上げたはずなのに、最終的には「シャラップ!」とお客さんを黙らせる向(笑)。
2日目終了後の囲み取材では、英語でのMCについて聞かれた陣内がせいじの英語の発音がひどかったと指摘しますが、当の本人は「全然全然」と、まったく気にしていないようす。「今日の出来は何点ですか?」と聞かれると「100点」と自信満々です。「高校生のとき、アルファベットを小文字でaからzまで書かれへんかったオレからしたらスゴいことやで?」とせいじ。どうやらハードルがかなり低いところにあったようです(笑)。
また、アニメフェスティバルアジアでは、よしもとが「Asia Anisong-singer Aundition」のブースを展開。誰でも参加できるアニソンのカラオケブースとなっており、スペースからはみ出さんばかりのお客さんが常時つめかけるという大盛況の中、みんなそれぞれ好きな曲を熱唱していました。ほとんど皆、日本語の歌詞をきれいな発音で歌っているため、日本人かな?と思うのですが、聞いてみるとシンガポール人だったりしてビックリ。歌っているお客さんが本当に楽しそうで、アニメだけでなく、アニソンの人気の高さをも改めて感じさせるブースとなっていました。
28日のステージ終わりのタイミングでは、「Asia Anisong」に「The Empty Stage」の4人と劇団アニメ座の面々が飛び入り参加し、それぞれカラオケを歌いながら、「The Empty Stage」チームは歌詞の内容に乗っ取ったサイレント芝居を、劇団アニメ座はミニコントを披露。ついでにちゃっかり明日のステージの宣伝もする2組でした。
そしていよいよ最終日(29日)。この日のMCはせいじ1人です。昨日のMCを思い返すと不安の残るところですが、3日間アシスタント兼通訳を一緒に務めてくれたひーちゃんのサポートもあり、なんとか進行役を務めることができていたよう。
この日のお笑いステージは、昨日に引き続きKAMIYAMA、キャベツ確認中、そしてこの日のみの出演となったくまだまさし。
"すべり知らずのエンターテイナー"と紹介されたくまだは、まずはおなじみのメガネを上下させるパフォーマンスでシンガポールのお客さんを笑いに誘います。"セクシーマイポスター"をプレゼントするくだりでは、そのポスターの写真にお客さんも爆笑。その後も意外と(?)欲しがる人が現れていました。最後に風船を鼻でふくらませ、もう片方の穴で笛を吹くパフォーマンスでは大歓声が。大盛り上がりのステージとなりました。
その後、「The Empty Stage」、劇団アニメ座とも、安定のパフォーマンスで観客を魅了。「The Empty Stage」を見たお客さんの中には3日間すべてステージを見たという「The Empty Stage」ファンの人まで現れます。
最終日、全員での囲み取材では、せいじが「こっちのお客さんはノリがよくって楽しかったです」と話すと、くまだが「でも僕、正直言って爆笑ではなかったです」と告白。みんなが口々に「そんなことないよ~」と励ますと、「大爆笑でした!」と満足げな笑顔でアピールしていました(笑)。
また、「The Empty Stage」を3日間やってみての感想を聞かれた宮地は、「正直嬉しい誤算だった」とコメント。「(The Empty Stageだけ、他の出演者と違って)英語も使わずにどうなるのか不安だったんですけど、こんなに楽しんでもらえるなんて。3日間、最高のステージとなりました!」と笑顔で3日間を振り返ります。また、蛭川がウケていただけでなく、お客さんから「キャー!」と言われていたそうで、「シンガポールではモテる顔なんですかね?」と嬉しそうだったのが印象的でした。
劇団アニメ座の座長・若井おさむは、今回のステージを通して「アニメは世界共通なんだと思いました」とコメント。今回のイベントにもってこいのアニメ座公演にかなりの手応えを感じていたようでした。ただ、今回いちばん英語のセリフが多く、大変だったと思われる向は「全員がんばって英語を覚えてたのに、いちばん盛り上がったところがまったく英語を話さない巨人が登場するシーンっていうのがねぇ......」と悔しそうに話します(笑)。
いずれも大盛況の中3日間行われた「YOSHIMOTO ENTERTAINMENT STAGE」。これからもますますアジアの人に向けて日本のお笑いを広めていく、いいきっかけの場となったのではないでしょうか。
このイベントでの芸人の挑戦は、ECCさんで勉強、フォローして頂きました!
練習の様子など、詳細は特設ホームページ http://www.ecc.co.jp/ecc-yoshimoto/index.html に掲載されています。
ぜひチェックしてみてくださいね。
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