ガレッジセール・ゴリが『沖縄修学旅行フェア2015 東京/大阪』大阪会場で沖縄の魅力を発信!
12月1日、大阪・ハービスホールにて『沖縄修学旅行フェア2015東京/大阪』が行われました。『沖縄修学旅行フェア2015東京/大阪』は、沖縄修学旅行の新たな魅力を紹介するため、県内事業者が出展する商談会のこと。笑いのエンターテイメントや脳科学といった新たな視点から沖縄の魅力を紹介する特別セミナーや戦後70年を迎えた沖縄の平和学習の「いま」、そして、沖縄修学旅行の事例の紹介など、様々な角度から情報を提供するという企画です。
2014年に沖縄を修学旅行先に選んだ学校は約2500校。45万人余りの学生・生徒の皆さんが沖縄の自然、文化、歴史を通じた「学び」を体験しました。『沖縄修学旅行フェア2015東京/大阪』では、観光協会、見学、宿泊、体験、サポート、飲食など様々な企業のブースが66展、出展され、あらゆる角度から沖縄の魅力をPRしました。
そして、「笑いのエンターテイメントが持つ力と沖縄の魅力~ゴリが伝える沖縄の文化~」と題した講演会を、ガレッジセール・ゴリが行いました。
本名で登壇を促されたゴリは、開口一番「まさか本名で呼ばれるとは!」と驚いた様子でしたが、すぐに落ち着きを取り戻し、沖縄への思いを語り始めました。
2015年3月にオープンしたよしもと沖縄花月での『おきなわ新喜劇』上演のため、毎週日曜日に沖縄を訪れているゴリ。那覇空港は修学旅行生で溢れかえっていると現状を語ります。
「沖縄が愛されていて、数ある観光地の中でもみんなが憧れる、誰もが行きたい場所というのが分かります。僕自身、43年間、いまだに海に飽きませんし、ビーチの顔も毎日違う。自然が持つ力が非常に強いんですよね。方言も独特です。また文化、お盆の行事、お墓の形など、中国の影響を受けています」と、琉球文化の成り立ち、歴史についても紹介しました。
「日本の文化と中国の文化、第二次世界大戦後はアメリカの統治下となり、アメリカの文化も入っています。非常に小さな島ですが、おもしろくて。海、空、食べ物、そういうものを楽しみにしている方が多いと思ますが、歴史、文化に興味を持って帰ってもらいたくて、『おきなわ新喜劇』を立ち上げました」と自ら座長となって繰り広げている『おきなわ新喜劇』を始めたきっかけも明かしました。『おきなわ新喜劇』は、「笑って学べる沖縄」をテーマにしており、笑いながら沖縄の文化に触れてほしいと、2ヶ月に一度のペースで新作を制作。お墓や模合(もあい)など、沖縄独特の文化や風習を取り入れた新喜劇を上演しています。
ここで話は、ゴリがなぜお笑い始めたのか、小学生の頃からさかのぼり、現在に至るまでの日々について。お笑い芸人になって以降、大きな転機はゴリの子供が病気で入院したことでした。ゴリはその時既に、バラエティ番組『ワンナイR&R』に登場した女子高生キャラの"ゴリエ"で大ブレークをしていました。あるとき、子供の入院先で、何年もお子さんが入院しているお母さんが休憩室で『ワンナイR&R』を見て、ゴリエの姿にほっとした様子で笑っていたそうです。そんなお母さんの姿を見たゴリの妻が、「(自分が)売れたいと思って走っていたけど、あなたの知らないところで幸せになっている人もいるんだね」と、ゴリに言ったそうです。
「その言葉が自分の転機になりました。売れたいとか、モテたいとか、欲のために生きてきましたが、貧富の差、失恋、病気、家族関係、友人関係...いろんなことで苦しんでいる人が自分の知らないところで何か幸せになっている、彼らの力になっているんだっていう喜び大きかったです。結婚して子供ができて、稼がなくちゃと思っていましたが、自分の方向が180度変わって。若い頃は過激な発言をしたり、体を這ったりとかしていましたが、画面の向こう側の人が幸せになるように、一人でも傷つけないように、みんなが幸せになれるような笑いを心がけるようになって、今もその最中です」。
そうして40を過ぎてもなお、芸能界で生きていられるは沖縄のおかげだとも。沖縄出身というだけで珍しがられ、レギュラーを勝ち取ってきたガレッジセール。沖縄に育てられ、恩返しをしたいという思いから、沖縄でのエンターテイメントを考えました。沖縄は夜のエンターテイメントが少なく、夜に上演できるものをと『おきなわ新喜劇』の案が浮上。『吉本新喜劇』に何回か出演したゴリは、子供からお年寄りまで、みんながお腹を抱えて笑っている姿に幸せを感じ、『おきなわ新喜劇』を提案しました。ですが、しばらくは保留となり、ある年、沖縄県の助成金事業に応募したところ通過し、『おきなわ新喜劇』の上演にこじつけました。
そこで評価を得て、現在は今年3月にオープンしたよしもと沖縄花月で『おきなわ新喜劇』を上演しています。土曜日はスリムクラブが、日曜はガレッジセールが座長です。「沖縄の文化は知れば知るほど面白い。食べたもの、見たものの思い出だけじゃなく、知識も持って帰ってほしいと思います。1割知識、9割笑い。"面白かったな"と次に沖縄に来たときに、知識を自慢してくれたらうれしいです」。
ゴリは続けて、沖縄を代表する楽器、三線の成り立ちや三味線との関係性、沖縄では重要な位置を占めるユタという霊媒師の存在についてなど、文化について語りました。「沖縄を修学旅行に選んでもらいたいという思いはもちろんあります。そして、よしもと沖縄花月で笑ってもらって、『おきなわ新喜劇』を観て、沖縄の文化、歴史を知識として持ち帰ってほしいと思っています」と最後に締めくくり、り、ぜひよしもと沖縄花月へ!とPRしました。
質疑応答では様々な質問が寄せられましたが、その中では、関西の学生さんは『吉本新喜劇』で笑いの目が肥えているので、沖縄で笑わせる自信はあるのか?という手ごわい(!?)ご質問も。
「第1回でも全国ツアーをやって、なんばグランド花月でも上演しました。その時、非常に喜ばれました。クオリティは『吉本新喜劇』と変らない中で、沖縄の歴史を取り入れました。大阪の大正区の方々も来てくれて、非常に喜ばれました」と当時の手ごたえを語りました。
12月22日(火)には「第2回おきなわ新喜劇ツアー ~空手フリムン一代!~」がなんばグランド花月で開催されます。空手の発祥の地である沖縄だけに、本場のアクションも取り入れたものになっているとか。
「沖縄で人気の歌手、きいやま商店の歌もあるし、本編にも彼らが登場します。ぜひ12月22日になんばグランド花月に来てください。"これくらいのレベルだったら修学旅行のコースに"と思ってもらえると思います」とゆるぎない自信を覗かせました。
また沖縄県の北部にあたるエリア"やんばる"についてのゴリのイメージなどを教えてほしいというご質問もありました。
「去年、やんばるの国頭村をテーマにした地域映画の監督をしたのですが(映画『やんばるキョ!キョ!キョ!』)、やんばるにしばらく滞在して、那覇と違う、同じ沖縄という感じがしませんでした。自然が豊かだし、ロケハンで車を走らせていると、ヤンバルクイナが普通に歩いていたりして」とその魅力語り、独自の観光アドバイスも。
「"沖縄はどこ行ったらいい?"と聞かれることがあるのですが、まず、何の思い出もない、思い入れのないCDを買ってくださいと言っています。それを買って、レンタカーを借りて、那覇から北部に上がっていくんです。そのCDを聞きながら、那覇という都会を通って、右手に米軍基地が見えて、恩納村からはどんどんリゾート地になって、左手側ではエメラルドグリーンの海が広がる。どんどん北部にいくと沖縄らしい古い民家があって、おじいとおばあがただ道端に座っている姿が見られます。58号線をただ上がっていくというルートです。大阪に戻ってその時のCDを聴いたら、その時の映像がよみがえってくると思います。これをよくおすすめしています」
講演会を終えたゴリは、各ブースを見学。「よしもとエンタテインメント沖縄」ブースでは、早くも修学旅行の商談が行われており、その様子に「やったー! がんばって良かった!!」と喜びをかみ締めていました。
「第2回おきなわ新喜劇ツアー ~空手フリムン一代!~」
■日時・会場
12月22日(火) 19:00~
なんばグランド花月
■料金
※全席指定
【大人】前売:4,500円(税込)/当日:5,000円(税込)
【小中学生】前売:3,500円(税込)/当日:4,000円(税込)
■出演者
ガレッジセール、スリムクラブ
普久原明、城間やよい、チョンダラーズ、宮川たま子、どさんこ室田、大屋あゆみ、ありんくりん
■ゲスト
きいやま商店
■問い合わせ
チケットよしもと予約問合せダイヤル
0570-550-100(問合せ:10:00~19:00)
【ガレッジセール・ゴリ】