関西若手漫才師が腕を競う「よしもと漫才劇場」一周年!記念記者会見で「上方漫才協会大賞」の概要も明らかに
将来を担う若手漫才師を育成し、人気芸人を発掘・強化するために誕生した「よしもと漫才劇場」が、このたび一周年を迎えました。そこで、開館からちょうど1年となる12月1日(火)、同劇場で記念記者会見が行われ、これまでメディア等で活躍し頭角を現した芸人たちが大集合。それぞれがネタでこの1年の"成果"を披露したほか、開館と同時に発足した「上方漫才協会」が主宰する「上方漫才大賞」の概要も発表されるなど、盛りだくさんの内容となりました。
この日は記者の皆さんに加え、1年間、劇場を応援してくださったお客さまにも会場を開放。お客さまも質疑応答に参加できるなど、「よしもと漫才劇場」ならではのライブ感あふれる雰囲気のなか会見が進行しました。
ネイビーズアフロが前説で空気を暖めた後、まずは「よしもと漫才劇場」で大人気の多彩な芸人ユニットによるSPオープニングアクトで幕開け。自称「漫才劇場で一番華のある男」祇園・木﨑をMCに、ダンス芸人、けん玉芸人、モノマネ芸人が自慢の芸を競います。
さらに、「瞬間お祝い芸芸人」として、アイロンヘッド、カバと爆の介、アインシュタイン・稲田も登場。ラストを飾った稲田のテーブルクロス引きがまさかの失敗に終わるというハプニングもありましたが、元気いっぱいのステージで劇場の"誕生日"を祝いました。
続いてMCを務める浅越ゴエと堀川絵美が舞台へ。
「よしもと漫才劇場」について改めて説明した後は、この1年、賞レースなどで結果を残した9組の芸人たちが、"ひとくちサイズ"のネタを披露していきます。『オールザッツ漫才2014』優勝&『NHK新人お笑い大賞』本戦出場のアインシュタイン、
『R−1ぐらんぷり2015』決勝進出のゆりやんレトリィバァ、
「第36回今宮戎マンザイ新人コンクール」優勝のイブンカ、
MBSラジオ演芸「第4回ヤングスネーク杯」優勝のセルライトスパ、
『第4回ytv漫才新人賞』準優勝&『第50回上方漫才大賞』新人賞受賞の吉田たちが、次々とショートネタで笑いを巻き起こします。
後半戦も人気者が勢揃い。『第45回NHK上方漫才コンテスト』準優勝のインディアンス、
「2015ユーキャン新語・流行語大賞」ノミネートの8.6秒バズーカー、
『歌ネタ王決定戦2015』決勝進出&『キングオブコント2015』第2位のバンビーノ、
『キングオブコント2015』優勝のコロコロチキチキペッパーズが続きます。
一同、来年のさらなる活躍が期待される一方で、新たな芸人たちが名乗りを挙げる予感も...。引き続き、「よしもと漫才劇場」から目が離せません!
続いては、1周年を記念して、10月から募集していた「よしもと漫才劇場」メンバーを題材にした似顔絵コンテストの結果発表。審査員を務めたのは、劇場で「お絵描き芸人」として舞台にも立っているマユリカ・中谷、蛙亭・中野、kentofukayaの3人です。約300作品の応募があったとのことで、審査にあたっては「力作揃いで苦労しましたが、満場一致で決まりました」と中谷。そんな厳しい審査を経て最優秀作品に選ばれたのは、アイロンヘッドを描いた大阪のなおこさん!
「道具をいくつも使っていて技術がすごい」(中野)、「色の温かみに愛を感じる」(kentofukaya)と審査員が揃って絶賛する出来栄えで、ゴエも「渋い!」とうなるほど。題材となったアイロンヘッドも舞台に登場して大喜び。なおこさんはアイロンヘッドの大ファンで、月に1度は劇場に足を運んでいるとのこと。賞品はアイロンヘッドからのクリスマスプレゼントだそうですが、気になる中身は「都合のいい時に魚を煮付けて持って行く」(辻井)、「10桁のオリジナルマイナンバーを差し上げる」(毛利)とよくわからないプラン!? 本当のプレゼントはこれから相談して決定し、授与の様子は「よしもと漫才劇場」のYouTubeチャンネルで公開される予定です。お楽しみに! また惜しくも賞にもれた中から優秀な作品を、現在、YES NAMBAビル4階にて展示中です。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
そしていよいよ、「上方漫才協会大賞」開催概要発表です。まずは上方漫才協会会長の中田カウス、副会長の中田ボタンが舞台へ。「300席の劇場ですが、1年を通して24万人のお客さまが入ってくださった。これがすべてに対する答え。いろんな個性ある人たちがここで成長している」と手応えを語ったカウス。普段から出番の合間などに舞台を見に来ているそうで、「NGKとは違う若いパワーを感じる」と芸人たちの頑張りを賞賛しました。「上方漫才協会大賞」については、「いろんな賞があるが、これが一番権威ある賞になってほしい」と期待を寄せ、「それにふさわしい若手がいっぱいいる。皆さん応援してあげてください」とふたりで口を揃えました。
詳しい内容については、上方漫才協会・文芸部の大池晶さん、上方漫才協会・トータルコ--ディネイト部の筒井雅裕さん、同協会事務局長・よしもとクリエイティブ・エージェンシー代表取締役副社長の戸田義人が説明。来年1月11日(月)19:30開演で、メイン会場は笑いの殿堂・なんばグランド花月。「よしもと漫才劇場」を拠点とする芸人たち約200組が総出演する一大イベントとなる予定で、「大賞」「新人賞」のほか、文芸部門やトータルコーディネート部門といった「部門賞」、お客さまや芸人が選ぶ賞なども考案中とのことでした。
最後は、同協会名誉会長を務める吉本興業取締役相談役の吉野伊佐男が締めくくりの挨拶を。「大変おもしろい、いい素材がたくさん育ってきている」と1年を振り返り、「お客さまに応援していただくことが大きな活力になる。今後とも『よしもと漫才劇場』をよろしくお願いいたします」と呼びかけました。
この後、会見は質疑応答へ。ネタを披露した芸人たちも再び舞台に登場し、お客さまからも続々と質問が飛び出します。コロコロチキチキペッパーズ・西野には「いま一番辛いことは?」との問いが。西野は「街なかで声をかけられることが増えたが、『やっべぇぞじゃない方』と言われる。早く名前を呼んでもらえるようになりたい」と切実な回答。
「漫才劇場に出ていて一番うれしかったことは?」という質問はバンビーノへ。コント中心ながら漫才での出演もあるため、「お父さんお母さんが『スーツ1着買ったろか』と言ってくれたこと」と石山。藤田はうっかり質問を聞き逃してしまったため、「漫才をやっている時の方が輝いてることがあるんじゃないかと思います」と謎の答えで周囲から総ツッコミを受けていました。
また「1年を振り返って印象に残った芸人は?」ときかれたカウスは「立場的に1組は言いにくい」と苦笑いしつつ、「レベルの高い芸人がびっくりするぐらい出てきている。舞台を見に来ても、芸人という立場を忘れて笑っています」。芸人はもちろん裏方を担うスタッフも「イキがいい」人材が揃っているそうで、「1年でこんな雰囲気になるとは思わなかった」とも。そんななか、この日は漫才で勝負した8.6秒バズーカーの名前を挙げ、「あんなふうにしゃべくりでいけるとは」と驚きも口にしていました。今年はコントの賞レースで結果を出すコンビも出たため、お客さまからは「来年はコントもたくさん見れますか?」との質問も。これには「『よしもと漫才劇場』と言っておりますが、コントも漫才コント。ピン芸人にも優秀な子たちがいます。力をつけてきた芸人は、すべて皆さんに見ていただきたい」と応えるカウスでした。
会見終了後の囲み会見では、「上方漫才協会大賞」についてさらに詳細な質問が。出場者は「よしもと漫才劇場」を拠点としているメンバー全員が対象に。劇場はもちろんテレビ等での活動なども評価ポイントとなり、1年の活躍を総体的に評価するとのことです。大賞受賞者には、なんばグランド花月への出演がプレゼントされる可能性も。ボタンは「僕らも大賞を狙いにいきます」と宣言して笑わせます。さらに、毎年1月に継続して開催し、将来的には事務所の垣根を越えて開催したいとの展望も。当日はコンテスト形式の賞も設けるため、ネタあり発表ありと盛りだくさんになりそうです。
「新語・流行語大賞」を惜しくも逃した8.6秒バズーカーは、コメントを求められ「上半期頑張り過ぎてスタミナ切れしました。悔しいです」(田中)。来年リベンジを狙うかとの質問には、「もう意味のないことはいやなんです」(はまやねん)、「みんなにわかる言葉で勝負したい。来年は漫才を頑張ります」(田中)と答えていました。
●イベント情報
第一回 上方漫才協会大賞
日時:2016年1月11日(月) 19:30開演
会場:なんばグランド花月
出演:よしもと漫才劇場出演芸人総出演
料金:前売2500円 当日3000円(全席指定)
お問い合わせ:チケットよしもと予約落ち合わせダイヤル☎0570−550−100
よしもと漫才劇場 http://www.yoshimoto.co.jp/manzaigekijyo/
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