西野の毒舌、梶原の天然が炸裂! 漫才づくしの単独ライブ「KING KONG LIVE 2015」
12月5日(土)、東京・ルミネtheよしもとにてキングコングの単独ライブ「KING KONG LIVE 2015」が開催され、キングコングが出演しました。
「KING KONG LIVE」は年に一回開催されるキンゴコングの単独ライブで、今年は11月27日に大阪・心斎橋大丸劇場でも開催。今年は梶原が前売りチケット購入者全員に直筆のお礼状を出したことでも話題になりました。
開演前に、注意事項などを説明するナレーションが流れたのですが、それが子どもの声......。声の主はなんと、梶原の息子・冬詩(とうじ)くんです! どうやら梶原が書いた原稿を読まされているようで、かわいらしい棒読みでのナレーションが続きますが、随所に「パパがんばってね!」等、パパを持ち上げ、西野については「西野」と呼び捨て。しまいには、「パパの漫才は日本一だ。西野はでしゃばるな!」と叫ぶ冬詩くん(笑)。
そんなナレーションの後に登場したキングコングの2人。当然、西野は不機嫌で「子どもに何言わせてんの?」と不満タラタラです。そんな中始まった漫才は、お客さんが少なかった時の劇場でのエピソードや梶原の娘のパンツの柄について、さらにはAKB48の"神7"を梶原が七福神とカン違いして2人の会話がまったく噛み合わないなど、バラエティにとんだ漫才を披露。
いったん退場して、またすぐに登場。続いて2本目、3本目の漫才と続きます。
2本目の漫才は、梶原が、子どもが大好きだというアンパンマンの歌を歌っているうちにだんだん楽しくなってきたのかおかしなテンションになってしまい、西野に「変な天然やめてくれ」とキレられます。しまいには西野が、漫才の途中に「長いねん。このネタ何分すんねん!」と絶叫。どうやら本来は4分のネタを25分やっていたそう(笑)ですが、21分アドリブで笑わせ続ける漫才をやれるキングコングの底力を改めて感じる漫才となりました。
3本目は今年の時事ネタを振り返っているうちに、西野が「今年ムカついたことをここで全部言っていいですか?」と言い出し、舞台はまるで西野の独演会のような雰囲気に。「高部あいって誰やねん!」や、「新幹線が寒すぎる!」などの不平不満を次々と話す西野に、話がひとつ終わるたびに「全部出た?」と聞く梶原。しかし何度聞いても「出てない!」と反論し、次のムカつく出来事を話す西野にとうとう愛想を尽かしたのか、舞台から勝手にはけていってしまいます。1人になってしまった西野は、完全に独演会のトーク同様ムカついた出来事を話し続け、「なぁ?(と梶原に同意を求め)って......おらんや~ん!」と脱力。
続いての漫才は、「最近太ってきたんですよ~」という梶原に、会場中が「え、そう?」という空気になったため、「おなかだけが出てきた」といい、シャツをめくっておなかを見せる梶原。その後、シャツを直して漫才を続けていたのですが、シャツがきっちりしまえておらず、背中からはみ出していたため、漫才中にお客さんから「後ろ! 後ろ!」とツッコミが。その指摘を聞いた西野が、「この平成の時代に、まさかお客さんから"後ろ! 後ろ!"って言われるなんて......(笑)。ドリフやん!」と爆笑。さらに、食べ物の話をしていたらおなかが鳴ってしまった梶原に「子どもか!」と呆れていました。
ブリッジ的な短めの漫才をはさみ、また次の漫才へ。梶原が西野に「ホンマに好感度上がらへんよね」と言うと、開き直った西野は「生きとし生けるもんに嫌われとんねん!」と絶叫。しまいには、単独ライブに来てくれている完全に味方と言っても過言ではないこの日のお客さんまでディスり出す始末です。その後、うっかり幼稚園の頃から嫌われていたことを告白してしまう場面がありつつも、つい最近の好かれようとがんばったエピソードを披露する西野。ところが、がんばって話せば話すほどなぜかお客さんの反応は薄くなっていき、「こんなにがんばってんのになんで伝わらない? あれ? スベってる?」としばらくたってからようやくお客さんの空気に気づく西野でした。
と、ここでいったん漫才づくしの単独ライブは終了の雰囲気になるのですが、まだ見たいお客さんたちは残って拍手を続けます。すると再度登場し、アンコール的に短めの漫才を繰り広げる2人。その漫才が終わり、深々とお辞儀をして去っていく2人でしたが、お客さんがまだ拍手をやめなかったため、今度は梶原が「帰れや~!!」と絶叫しながら再び登場。最後は「これからも漫才続けていきますんでよろしくお願いします」と真面目に挨拶をして去っていくキングコングの2人。
キングコングの漫才に対する思いの強さが改めて感じられる、漫才づくしの単独ライブでした。
【キングコング】