なぜか緊張!?の東京公演も無事終了! 『第2回おきなわ新喜劇ツアー~空手フリムン一代~』東京公演
12月20日(日)、東京・ニッショーホールにて、『第2回おきなわ新喜劇ツアー~空手フリムン一代~』公演が行われました。
大好評だった昨年に続いて2回目の開催となった、今回の『おきなわ新喜劇ツアー』。9月にスタートし、沖縄4カ所で7公演を行ったあとは、台湾公演も敢行し、大成功をおさめたばかり。
「おきなわ新喜劇」とは、ガレッジセール・ゴリがプロデュースする沖縄オリジナルの新喜劇で、50年の歴史を持つ吉本新喜劇に沖縄の方言・音楽・風習をチャンプルーした、沖縄独特の文化・歴史を「笑いながら学べる」エンタテインメントショーとなっています。今作は、沖縄が発祥と言われる「空手」をテーマにしたドタバタ劇で、笑えるだけでなく、音楽やアクロバットなシーンなども披露し、盛りだくさんな内容の公演となりました。
新喜劇の前に、まずはオリオンリーグ、浦添ウインドゥ、ちんぺいの3組の沖縄に縁のある芸人がネタを披露します。さらにこの日、新喜劇に出演予定だった大屋あゆみが欠席したため、急遽ちんぺいのゆっちゃんが代役を務めることに。
空手道場のセットが広がる舞台で繰り広げられるのは、4人兄弟が後を継いだ空手道場が金銭トラブルに巻き込まれるだけでなく、デパート建設のための立ち退き話が浮上、さらには4人兄弟の血のつながりの秘密まで暴露され......というトラブル続きの中で、4人が兄弟の絆を強め、一緒に空手道場を守っていくというストーリー。
今回はゲストとして沖縄で大人気のエンタメユニット「きいやま商店」の3人も登場しました。ユーモア溢れる楽曲を歌うミュージシャンでありながら、笑いに富んだ爆笑パフォーマンスで今注目の3人は、新喜劇の舞台でもオリジナルの持ちネタをひっさげ、観客の笑いを誘うなど、芸人顔負けの芝居を披露します。
内間がソファーに座るシーンでは、何度もしているはずのそのシーンでボケではなくこけてしまって思いがけず笑いが起こるというハプニングが起こりながらも、会場は大盛り上がりで幕を降ろしました。
エンディングトークでは、急遽代役を務めたゆっちゃんをゴリが「よく急にお願いしたのにあんなにちゃんとできたね~!」と褒めたのですが、ゆっちゃんが「育ちがいいんで」と答えたため、「育ちは関係ないでしょ!」とツッコまれるという一幕も。
終演後の囲み取材では、今日の感想を聞かれたゴリが開口一番「緊張しましたね」とコメント。「なんでだろう......こんなにいっぱいやってきたのに」と不思議がりつつ、「オープニングでドカーンときたんで、大丈夫だとは思ったんですけど、沖縄で公演すると沖縄の風が流れるというか、気持ちがゆるくなるけど、東京に来ると気持ちがピシッとするから、お客さんの目が厳しいんじゃないかと思っちゃったのかも。でも途中からお客さんに喜んでもらえているのがわかって、ノッてきて、最終的には楽しく盛り上がって......。手応えはありました」と話します。
川田も、「(先日行われた)台湾公演がウケすぎたんで、その気持ちのままやっちゃって、『あれ? ここもっとハネるはずなのに』って思っちゃったというのもありますね」とコメントし、ゴリも「ホントその通り!」と相づちを打ちます。
12月6日に行われた台湾公演は、ゴリいわく「あれだけ次のセリフが笑い(がおさまるの)待ちで言えないってこと、人生で初めてかも」と言うほどウケにウケたそうで、「台湾公演を最後にすべきだったな......(笑)」と冗談まじりにつぶやきます。横に字幕を出しての公演だったそうですが、字幕による笑いのタイムラグもやっていてほとんど感じず、ドッカンドッカンウケたんだとか。台湾の人は盛り上げようという気持ちが強いそうで、川田も「ウェルカムの気持ちがこっちにも伝わってきたので、やっていて気持ちよかった」と話していました。
今回のツアーで芝居に初挑戦したきいやま商店のだいちゃんは、「毎回緊張してますけど、楽しくやれています」とコメント。台本にないアドリブのギャグを「入れていいですか?」と聞いてくるきいやま商店に、ゴリも「アーティストとは思えないほどの参加意欲(笑)」と絶賛します。ただ、この日の公演で披露した"ヤシガニ"のギャグは本人的にはウケが今イチだったようで、「夜(の公演)はもうやらないです(笑)」と、早々にギャグを封印していました(笑)。
また、「今日のコンディションはいかがですか?」と聞かれたスリムクラブ・内間は、「コンディションはよかったんですけど、僕はアクシデントがつきもので......。東京公演だから丁寧にしていこうと思ったのが、逆にダメだったかもしれないです」とコメントし、真栄田に「丁寧にしようとしてないやろ(笑)」とツッコまれていました。内間がソファーで転んだことについて、ゴリは「あれだけ熟知してる配置でまさか転ぶと思わなかったなぁ......(笑)」とポツリ。
自分たちの思うおきなわ新喜劇のいちばんの魅力はどこかと聞かれ、「まずは沖縄出身者だけでやっているというのが大きいです。郷土の仲間意識というか」とゴリ。続けて「沖縄のちょっとした知識のおみやげを持って帰ってもらいたいというのもあるので、お客さんにただ笑ってもらうだけじゃなくて、ちょっと人に言いたくなるような沖縄に関する知識も学んでもらえるのがいちばんの強みだと思う」と話します。
さらに、「今回もアクションがありましたけど、そういったショー的な要素が強いというのもおきなわ新喜劇の特徴」とし、「沖縄は歌と踊りの島ですから、これからももっともっと歌や踊りを取り入れていって、ミュージカル的なものにしていきたい」と、今後の展望についても熱く語るゴリでした。
今ツアーも、あとは12月22日(火)の大阪公演を残すのみ。ふだんは沖縄でしか見られない、ユニークなスタイルの新喜劇を体験するチャンスをお見逃しなく!
●公演情報
『第2回おきなわ新喜劇ツアー~空手フリムン一代~』
日時:12月22日(火) 19:30開演
会場: なんばグランド花月
出演者:ガレッジセール、スリムクラブ、普久原明、城間やよい、チョンダラーズ、宮川たま子、どさんこ室田、大屋あゆみ、ありんくりん
ゲスト:きいやま商店
※チケットよしもと、チケットぴあ、ローソンチケットで発売中!
※ 詳しくは公式HP(http://okinawa-shinkigeki.com/)まで。
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