よしもとニュースセンター

12月20日（日）、東京・ルミネtheよしもとにて『大阪よしもと漫才博覧会３～この中に絶対いる！～』が開催されました。

大阪よしもとで活動する若手からベテランまでの上方漫才が堪能できるイベント『大阪よしもと漫才博覧会』。今年３月に開催された第１弾では、３日間で総勢250組500名以上の漫才師が、東京・草月ホールに集結。その場で話題を集めた漫才師による第２弾が８月に同劇場にて行なわれ、こちらも大好評を博しました。
第３弾となる今回は、第２弾のマスコミ・お客様アンケートをもとに厳選された20組が出演。MCを務めた「矢野・兵動」兵動は「ネタとトークでアピールする舞台。お客さんだけじゃなく、マスコミも来てくれている。芸人にとっては人生を左右する舞台」と説明。矢野は「軽い気持ちで漫才したら、偉い目に遭いますよ」と本日登場する漫才師を激励しました。

４ブロックに分かれて披露された、それぞれの漫才。
トップバッターを務めた芸歴４年目の若手「えんぴつ消しゴム」は絶対成功する告白法を題材としたネタを、続く「キンニクキンギョ」は沖縄弁と関西弁で独特な世界観を醸します。まとわりつくような喋り方で中学生を演じるコント漫才を見せたのは「ラモ」、「青空」は「後ろの人、見えてますか？　２人とも目ぇ開いてますよー！」と笑わせながら軽妙な掛け合いを、芸歴29年目の「しましまんず」は大人目線のしっとりとした漫才を披露しました。





２ブロック目、まず登場した「むしゃむしゃ」は美容室をテーマに、独特な間とボケで不思議な空気感を漂わせます。漫才冒頭、「絶対アイシテルズ」楠見が「漫才愛してます！」と言い切ると客席からは拍手が、それぞれの妹の名前をコンビ名にしたという「マユリカ」は落ち込んでいる人への声のかけ方を題材としたコント漫才を繰り広げます。見た目が悪そうなボケ・明里と真面目そうなツッコミ・足立による「ザ・キーポイント」はそのキャラクターを活かしたネタを、「サーフィンズ」はシュールなボケ・甲斐に対して、独特な高音の声質をした木沢のツッコミがねちっこく絡み合いました。





３ブロック目のトップは、ギターを抱えて登場した「ラニーノーズ」。芸人活動とともにバンドも活動もしているという彼ららしさ全開のネタを披露すると、「ヘンダーソン」は"芸人を続けているのは親のおかげ"という切り口からテンポのいい掛け合いを見せます。舞台横の大型ビジョンに「8.6秒バズーカー」の名前が映し出されると、どよめく客席。出て来て早々「ラッスンゴレライ～♪」と歌い出すはまやねんに、「３分しかない。短く短く！」と急かす田中。リズム感抜群の彼らしいオリジナルソングを取り入れた漫才で、新しい一面を見せます。「赤のあとに緑が出てきました」という挨拶で観客の心をつかんだ「トット」は憧れのシチュエーションをテーマに軽快な漫才を、芸歴32年の「まるむし商店」は若者に人気のあるアーティストを取り入れながらも、ベテランらしい風情のある漫才で笑いを誘いました。





最後のブロック、トップを飾ったのは「吉田たち」。「ご飯に行こう」という誘い文句から双子らしい息のあったやりとりで魅せます。独特な世界観が特徴の「コマンダンテ」は「マナー違反の人達に注意したいから試したい」というボケ・安田の提案に乗っかるツッコミ・石井でしたが......石井がどんどん翻弄されていく様は圧巻です。女性コンビ「尼神インター」は名前を間違った渚に対して、ねちっこい怒りをぶつける誠子。客席に向かって「ごめん、みんな帰って！」と叫んだ瞬間、ドッと笑いが、『M-1グランプリ2015』５位のスーパーマラドーナは気まずい瞬間を題材とした漫才で、ファイナリストらしい厚みのある掛け合いを見せます。トリを務めたのは、『M-1グランプリ2015』２位の銀シャリ。すっとぼける鰻に、豊富なボキャブラリーで畳み掛けるようにツッコむ橋本。２人のほんわかした漫才に大きな笑いが起こりました。





ブロッグが終わるごとに、それぞれのアピールタイムも。ちゃらんぽらん・冨好に似ていると言うのは、えんぴつ消しゴム・上田。正月のお年玉の渡し方で湧かせます。キンニクキンギョは、富田の得意なボイスパーカッションと三線、足の速い川畑のハトのモノマネをミックスした不思議なパフォーマンスを、ラモ・ミネは『大阪よしもと漫才博覧会』をテーマにしたオリジナルのラップ披露と、それぞれ特技を猛アピール。
最後にベテランのしましまんず・藤井が、得意のギャグを披露するもまさかの不発。なんとか挽回しようと何度もギャグに挑戦する先輩を、上田、キンニクキンギョ、ラモがフォローして爆笑を起こします。
むしゃむしゃは杉岡が貧乏エピソードを、昨年結婚して今年子供も産まれた濱坂が幸せエピソードを、と真逆のアピール。8.6秒バズーカーはありそうでないことをリズムに乗せて披露。矢野に「これからもリズムで行け！」と激を飛ばされます。

怖いもの知らずのスーパーマラドーナ・田中は、まるむし商店・東村を巻き込んで実験的なコラボギャグを。ですが、ネタ明かしを全て舞台上でやってしまうため、お客さんの反応はイマイチ。「あいつ失礼すぎるから怒れよ！」と矢野に言われた東村ですが、「どう怒ったらええかわからん」と困惑。おかしな空気になってしまったものの、相方・武智がきっちり笑いを取って挽回。矢野も「素晴らしい！　さすが武智！」と大絶賛です。
イラストが上手い銀シャリ・鰻は２秒で似顔絵を描くという技を。矢野に「なんもせんでええの？」と訊かれた橋本がニッコリ微笑んで「僕は漫才を観て頂いただけで十分です！」と語ると、客席からは拍手が起こりました。

『大阪よしもと博覧会』は、来年１月より同劇場にて３ヵ月連続で開催。大阪で活躍する漫才師を、この機会にぜひ観に来てください！



●ライブ情報
大阪よしもと漫才博覧会4～この中に絶対いる！～
日時：2016年１月30日（土）開場19時／開演19時30分
出演：MC：テンダラー
シンクタンク、へびいちご、モンスターエンジン、スマイル、アキナ、アイロンヘッド、インディアンス、霜降り明星、ミキ、パーフェクト・ダブル・シュレッダー、コーンスターチ、学天即、ジュリエッタ、バンビーノ、カキツバタ、せかいちず、男性ブランコほか

大阪よしもと漫才博覧会5～この中に絶対いる！～
日時：2016年２月28日（日）開場19時／開演19時30分
出演：MC：テンダラー
ケツカッチン、ヘッドライト、かまいたち、ダイアン、ギャロップ、スーパーマラドーナ、span!、シュークリーム、ネイビーズアフロ、ヒガシ逢ウサカ、蛙亭、タナからイケダ、てんしとあくま、鱒之助、クラスメイト、ビコーン！、Dr.ハインリッヒ、ミルクボーイ

大阪よしもと漫才博覧会6～この中に絶対いる！～
日時：2016年３月27日（日）開場19時／開演19時30分
出演：MC：テンダラー
ティーアップ、笑い飯、和牛、アキナ、吉田たち、アインシュタイン、プリマ旦那、見取り図、ジソンシン、デルマパンゲ、フラワーズオブロマンス、モンスーン、こずまとり、ブラボーほか

会場：東京・ルミネtheよしもと
料金：前売2500円／当日3000円
チケットよしもとにて発売中！

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