会場は誠子ファンだらけ⁉︎ 尼神インター単独ライブ「White Love」開催
12月22日によしもと漫才劇場で、尼神インター単独ライブ「White Love」が行われました。
オープニングで映し出されたのは、イベントタイトルからもわかるようSPEED「White Love」MVのパロディ。4分の3人が誠子、残りのひとりに扮した渚の姿に笑いが起こり、ふたりの登場を前に会場内のワクワク度も増します。そんな中、ステージに上がった尼神インター。渚が「いきなりやねんけど」と発しただけで、気持ちが高ぶったのかお客さんがフライング笑い。「ケンカ売ってるのかな」と思ったとキレ気味の渚に「笑いに来てはんねん、みんな」と誠子がなだめてのスタートです。
1本目の漫才は「人の男に手を出すのがマイブームな女」の話で、誠子が計算高い女になりきります。友達の家に忘れた携帯を、友達の彼氏が届けに来る設定に、渚が「わざと携帯忘れてるやろ」と問うと、人差し指でこめかみを指しながら「当たり前やん」と頭の回転の良さを得意げにアピールする誠子。その立ち振る舞いに戸惑いを覚えたのか一瞬客席がザワッとなっての爆笑。ゾワッとした渚が「顔デカ」と吐き出すと、大爆笑が巻き起こりました。「今、なんで笑うてんの?」と誠子が疑問を投げかければ、「笑うてくれてるんやからええやんか」と渚がフォロー、客席はふたりのペースに引き込まれていきます。
つづけて、「夢を追いかけて東京に行ったけど、その夢をあきらめて恋人とも別れ、故郷の大阪に帰って実家のお好み焼き屋を手伝っている女の子」の持ちネタを、誠子主演、かつて彼女が振られたことのあるプリマ旦那・河野が恋人役、アイロンヘッド・辻井が店のお客さん役で映像化したものがスクリーンに。締めの誠子と河野のキスシーンには「うわっ」とどよめくも、客席から大拍手が送られていました。NGシーン集では、何度もキスシーンを試みようとする誠子や、笑いつづける辻井、なぜかコマンダンテ・安田が駐車場の警備員で登場していました。
2本目の漫才は、「相手をボコボコにするシーンをしたい」ヤンキー漫画好きの渚の希望を無視して、誠子提案の「同窓会で元彼に再会」ネタを強行します。恋愛ドラマのノリで進むと、最終的に渚が誠子のお腹をパンチ。最初の願望を捨てなかった渚がそのまま誠子をボコボコにしてしまいます。ふたりのキャラの絶妙なバランスが冴え渡るネタに、お客さんも心がぐいっと引き寄せられます。
ショートものまねでは、流れるようなティッシュ配りのお兄ちゃんのチャラい動き、いかなる時も美容のアドバイスをするシルクなど、日常でのささやかな一幕を切り取り笑いに変えます。そして、映像を使った「妄想ラジオ」ネタでは馬と魚&誠子による声マネを披露。オールナイトニッポンのジングルが流れ出すと、とんねるず・石橋貴明さん、チャットモンチー・橋本絵莉子、武田鉄矢さん、長澤まさみさんらの声マネで次々と豪華な顔ぶれが並びます。「馬と魚はうまいな。あんたがやってたのは(完成度が)うっすいな」と批評する渚。さらに追い打ちをかけようとするも、「おじゃま丸やった?」とうっかり間違いをしてしまい(正しくは、おじゃる丸)、思わず苦笑いです。
そんな渚によるプレゼント争奪ゲームのコーナーへ突入、時期も近いということで尼神インターのふたりはクリスマスコスチュームに身を包んで再登場。誠子はスカートの裾をすっと捲り上げて、まずはファンへのサービスショットをプレゼントします。コーナーの内容は、「恋人と毎日連絡取る?」「『優しい』を色で例えるとしたら?」などの9問を3択で答える事前アンケートから、渚の"1番の理想の女性"を探し出そうというもの。パーフェクトな回答はなかったものの、7問正解した女性がふたり! 「来世、渚が何になっているか」の回答で決着をつけます。「男の人」「トナカイ」と捻り出すも、正解は「毛虫」と渚の感性に近づけません。最終的にはおひと方を選び抜き、「いい香りのする人が好き」という理由で渚好みのボディミストが手渡されました。自分のコーナーだけにちょっと自信があったのか、渚が「どちらのファンか」聞いてみるも、両者とも誠子ファンという悲しい結果に。最後に行われた「男性限定、誠子クイズ」の正解者も、即答するほどの誠子ファン。これには「渚を好きな人おらんのちゃうん」とすっかり気落ちしていました。
このほかには渚、ゆりやんレトリィバァ、インディアス・木村の「仕事と恋愛、どっちを取るか」の居酒屋トーク映像、「どちらのキスが上手いか勝負」でややキツめなキス顔を舞台上でさらす漫才、「失恋した友達を励ます練習」ネタで誠子による、かなりズレた女キャラが炸裂する漫才で会場内を沸かせます。かわいさとウザさが紙一重のキャラクターでボケる誠子に、キレある渚のツッコみ。ふたりの持ち味が抜群に活かされたネタで、大いに笑う夜となりました。
1月11日には「第一回 上方漫才協会大賞」に出演する尼神インター。よしもと漫才劇場出演芸人がこぞって参加する中での活躍、さらには大賞への期待を感じさせるライブでした。
「第一回 上方漫才協会大賞」
●開催:2016年1月11日(月・祝)、開場19:00 開演19:30
●会場:なんばグランド花月
●料金:前売¥2500・当日0(全席指定)
●出演者:よしもと漫才劇場出演芸人総出演
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●上方漫才協会:名誉会長 吉野伊佐男(吉本興業株式会社 取締役相談役)、会長 中田カウス、副会長 中田ボタン