ふだんやらないコントにも挑戦! 学天即ネタ&トークライブ『I・M・G・P』
12月13日(日)、東京・ルミネtheよしもとにて、学天即の単独ライブ『I・M・G・P』が行われ、学天即が出演しました。
4月の『マンザイ・オン・デマンド』以来、東京での単独ライブは8カ月ぶりとあって、お客さんの期待も高まります。
ドラマ『IWGP(池袋ウエストゲートパーク)』の主題歌であるSADSの「忘却の空」が流れる中、学天即の2人が登場。
この日はあいにくの雨とあって、四条のくせ毛が絶好調(笑)! 奥田いわく「雨で仕上がってます。湿気でふくらむんです。イースト菌でふくらむパンとまぁまぁ一緒です」と言われた髪のクルクル具合はもはや芸術的な(?)様相を呈していました。
そんな髪の話題から、東京進出をしたいという話になり、さらには引っ越しの話に発展していく1本目の漫才。「ルームシェアしたいねん」と言った四条に間髪入れず「キモッ!」と言う奥田のツッコミが光ります。
いったんはけた後、続けて2本目の漫才へ。2本目は高校野球にまつわる漫才だったのですが、冒頭で四条が「最近高校野球が盛り上がってるやんか」と話し始めたことに対し、「どこが?」と不思議そうな奥田。確かにまったくのオフシーズンの今、かなりムリヤリな四条の話の始め方にお客さんのクスクス笑いが広がります。
続いては「I・M・G・Pトークコーナー」。中・高時代、同級生だったのにほとんど話したことがなかったという2人。四条が「奥田は今でこそシュッとしてるけど、当時はむっちゃくちゃ太ってたんですよ!」と言う通り、中学生の頃、身長が150cmで体重は67~68kgあったという奥田は、「体脂肪率がだいたいぶたまんと一緒やった」と自ら告白(笑)。当時、保健室の先生に肩をつかまれて「部活......、入りなさいよ!」と言われたほどの肥満児だったそうですが、その後中3で一気に身長がのびて、卒業時には177cmになっていたんだそう。
さらに先日行われたM-1グランプリの敗者復活戦でのエピソードもチラリ。敗者復活戦のラスト、トレンディエンジェルかとろサーモンかで争い、結果トレンディエンジェルに決まった後、やさぐれたとろサーモン・久保田が、自分のエントリーナンバーを見て「エントリーナンバー753(七五三)......何がめでてぇんだコノヤロー!」と叫び、敗者復活戦の中でそこがいちばんウケてたという話の後は、「トレンディエンジェルが勝つたびに、『ハゲたい!!』って思う」という四条の発言に「あなたハゲたら勝ちますよ。斎藤さんのハゲ方を超えますよ。だって上がハゲるんでしょ? 上ハゲて横モコモコって......博士ですやん!」と奥田。さらに、M-1の衣装は宮川大助師匠に作ってもらったことも明かしていました。
そこから話はUFOが大好きな大助師匠の話になり、「これは普通の面白い話ですよ、みなさん」と前置きをした上で、大助師匠のエピソードを披露。あるとき大助・花子が岐阜で営業があり、その営業が終わる時間に名古屋でも営業があるという、いわゆるダブルブッキングになってしまったとき、大助が「絶対ムリやでこんなもん」と思っていたら、なんとUFOが来て、乗せてもらって、名古屋で降ろしてもらったんだとか。結果「間に合ったんや」と言う大助師匠に「え? UFOって、乗っけてくれるし降ろしてくれんの!?」と思ったという奥田に、お客さんも大爆笑です。
トークコーナーに続いては、事前に書いてもらったアンケートによるお客さんからの質問に答えるコーナーへ。まずは「好きな芸人さんは誰ですか? 私はゴー☆ジャスさんとレイザーラモンRGさんです」という質問に「よう来たな!」と奥田。そこからなぜか話が四条の嫁の浮気話に発展し、「ほんま、全現場で言うのやめてくれ(笑)」と四条が頼むと、奥田は「あ、バレてた? おまえのめっちゃ厳しいおかんに、この話いつか届け!って思ってるから」と悪びれもせずに返していました。
また、「今年会って嬉しかった人は誰ですか?」という質問に、「いるねんけど、たぶん言ったらダメなんちゃうかなぁ......」と消極的な四条。その後、そのエピソードはすでに公の場で話されていたことがわかり、安心して「山里さんに飲みに誘われて行ったら、その場に東出昌大さんと杏さん夫婦がいた」ことを告白しますが、2人が帰ったあと、杏さんが口をつけたグラスが奪い合いになったことまで話してしまい、「そこを伏せろ!」と奥田にツッコまれます。
コンビでは珍しいフリップ芸も披露した2人。ひらがなのルーツは漢字であることから、ひらがなの元になった漢字を紹介しながら納得したりツッコミを入れるだけでなく、「カッコいい漢字」や「かわいい漢字」なども紹介していました。
続いては四条の父親による「新作親父ギャグ品評会」のコーナーへ。このコーナーは、頼んでもいないのに次から次にギャグを考えて息子に「これどうや!」と、自撮りの動画をLINEで送ってくるというユニークな四条のお父さんのこれまでのギャグをみんなで見てみようというもの。
たいていは今年流行ったギャグを取り入れつつ独自のフレーズを入れてくるものが多いのですが、中には意味不明な言葉を振り付きで叫ぶ謎のギャグもあり、お客さんも大爆笑でしたが、学天即の2人も「笑いすぎてしんどい」と言うくらい、しゃがみこんで笑っていました。最後にいちばんよかったギャグを四条が披露し、親父ギャグ品評会は終了。
ラストはコント「同窓会」。奥田演じる男性が、謎の変貌をとげた元同級生と会話する......という設定で、謎すぎる元同級生の怪しさを見事表現した四条のルックスがひときわ活かされたコントにお客さんも大爆笑です。
エンディングでは、「なかなか2時間やるってことがないので、ひとしきりやってみました」と奥田。ふだんはやらないコントにも挑戦するという、新しい学天即もかいま見ることができた、充実の単独ライブとなりました。
【学天即】