犬の心が、「〇〇犬」シリーズ集大成となる単独ライブ「2015犬」を、12月25日、26日の2日間3公演、東京・座・公演2にて行いました。
初日25日の本番前、押見は稽古時間が足りなかったことを心配、いけやは単独後に家族とやるクリスマスパーティを心配。
本番直前まで舞台上で立ち稽古を続けて本番に臨みます。しかし本番は初演とは思えない弾けっぷりを見せた2人。
観客も終始声を上げて笑っていました。押見自身手応えがあったようで、終演後「フライヤーに自分で"バネのように"って書いたので、元気なコントにしたくて。そしたら結果的にコントのキャラもすごく元気な感じに」と安堵。しかし気になる点もあったようで、「修正して明日はもっといいものにしたい」と意気込みを見せます。披露したコントはオープニングコントを合わせて7本。
会社の先輩後輩、友達など、関係性を絶妙に扱う2人の軽妙なやりとりが、今回もすべてのコントにたっぷりと入れ込まれていました。
さらに押見が久々に女性役で登場。
その相手役のいけやも強烈なキャラで、"別れたばかりの恋人たち"を演じ観客を大いに笑わせます。
VTRも趣向を凝らしたものばかり。
360度カメラや翻訳機能などを活かしたブリッジVTRに、これまでの単独を振り返るオープニングVTR、パンフレットにも繋がるエンディングVTRと、犬の心をさまざまな角度からより楽しむことができます。
全公演を終えた2人はエンディングで拍手を浴びながら、「来年もライブをやりますので期待してください。応援はしなくていいです、楽しみにだけしてください。期待に応える自信がございます」とコメント。観客の大きな拍手が2人を後押ししているようでした。
楽屋に戻った押見は「大人なライブになりました。直すところも意外と少なくて、初日に気になってたところも2日目うまくいって、冷静に楽しめたのでよかったです。
コントってエンディングくらいしかお客さんの顔をちゃんと見れないんですが、最後みなさんほっこりしていたような。これは来年への弾みになりました。もっとお客さんに来てもらえるようにがんばりたい。僕の名言も出ましたし。いい言葉だな」と笑顔。
いけやは「終わってみたら、またやりたいなってやっぱり思うんですよね(笑)。今回は自分の調整不足もあったんですけど、うまい力の抜き方も覚えることができました。あと、自分の中の採点なんですけど、コントスキルは相当上がったと思う。『2月犬』と見比べてみるとわかる。最初の頃は怒られながらやってたんですけど、今回は特に怒られてないし。でもこれを自分で言うんじゃなくて誰かに言って欲しいんだよなー」とはにかんでいました。
また今回は2人が5枚ずつ作ったTシャツを抽選販売。
応募者用紙の中から、押見といけやがそれぞれクジ引き方式で当選者を決めました。
さらに当選者にはその場で2人が電話。ほとんどの人が留守電でしたが、2人から当選と感謝のメッセージを残しました。
唯一電話に出た女性はいけやからの電話に大喜び。「面白かったです!」という生の言葉に、犬の心2人の頬も緩んでいました。
「2月犬」から約2年、4つの単独ライブを全力でやりきった犬の心。果たして2016年からはどんなネタや2人の姿を見せてくれるのか。ぜひ御注目を!
【犬の心】